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シン・エヴァンゲリオン劇場版

シン・エヴァンゲリオン劇場版
(C)カラー
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公開: 2021/03/08
監督:
製作国: 日本
配給: 東宝=東映=カラー

    シン・エヴァンゲリオン劇場版 の映画レビュー (最新順)

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    全10件
    • 2.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      エヴァンゲリヲンのよきファンとは言えません。アニメ版を観たのは何度目かの深夜の再放送でしたし、映画版を観たのはごく最近、これも今作の公開を機に無料配信されたからでした。ロボットなのに歯が生えてたり内臓が露出したり、あとシトの造形の気持ち悪さにも惹かれたんですね。

      アニメ版を観たのは今から云十年前。論文書くの苦しさからの逃避でほとんど惰性で観通したという、慚愧の味のする遠い思い出。本作では「落とし前」というタームが頻発しますが、小生は小生なりに落とし前をつけるつもりで映画館に足を運んだのでした(直接のトリガーは、ユーミンの『ボイジャー』が挿入歌で使われていると知ったからなのですが)。

      内容については多くの「考察」と「解釈」がなされていることでしょうから、俄かファンは口をつぐむべきでしょう。ただ、アニメ版の設定がいくつか変更を被っているようなのは、どうしたって気になります。とりわけカズオ・イシグロが『わたしを離さないで』で描いてみせたクローンの悲哀は当初のテーマではなかったはず。それと主人公の年齢。今作の中でアスカの髪をマリが梳くシーンで意味深なことを言ってますが、よしんばアスカの年齢が14歳のままだったとして、マリやシンジの年齢はどうなっているのか。

      14歳、という年齢については、楳図かずおの『14歳』が純化してみせたように、子どもと大人の淡いの年齢として多くのクリエイターたちの霊感の源になっている。中学3年生ですか。まぁ、第二次性徴ただなかの年齢としては淡いというのも正しいかもしれませんが、中身は全然子ども。今作のアスカ・ラングレーの「サービスショット」は、そこだけ28歳という言い訳を成り立たせるつもりなのかもしれないが、やはりあらぬ誤解を形成するのではないかと、小生なんか目を覆います。

      年齢を論うには理由があって、アニメ版終了が96年。当時庵野秀明は36歳。そして監督は還暦を迎え、ファンも同じように年を取ったわけです。24年。ほぼ四半世紀です。ファンの年齢層はもちろん相応に広いとは承知で、アニメ版終了時の熱狂を渦中であれ蚊帳の外であれタイムリーに触れた世代の多くは、結婚し、子をなして、それなりの社会的地位を構築しているはず。14歳が象徴的に持ちうる問題系を、すでに卒業して久しい年齢になっている。

      だから今作を観に行くというのは、ある世代にとって、物語の決着を見たいという以上に、庵野秀明自身の落とし前の付け方を見たいということなのではないか。

      結論からいえば、それは想像以上に感傷的なものでした。愛する者の喪失をどう埋めるのか。この古くて常に新しい切実な問題を、理屈で結論しようとする。その時、エゴとオルターエゴを天秤にかけて、一般の感性ならエゴを貫くことを思いとどまる。しかしそのリミッターが外れたら? 碇ゲンドウとはそういう人として描かれるわけですが、妻の喪失によるあの打ちのめされ方と、シンジという我が子と対決して遅まきにする気づきのありようは、なんというか、想像力が欠落しているというか、ちょっと頭が弱すぎるでしょう。『エヴァンゲリヲン』とは、アンチオイディプスの物語でもあるわけですが、対峙する父親が外はパリッと中はふわふわの…というたこ焼きぶりを露呈しては、こちらも拍子抜けしてしまう。あれだけの犠牲をし得るほどに、ゲンドウの妻に対する愛は深かったと同情するほど、他人は優しくもないし、甘くもない。

      いつもそばに大切なものがある、という箴言もメーテルランクの『青い鳥』を待つまでもなく、はるか昔から人類の知っている、最も手垢に塗れた知恵のひとつでしょう。アニメ版で、誰もがエヴァンゲリヲンは搭乗員のお母さんだという暗示を受け入れてもいる。何もかもが、今更です。

      父を殺し、母を殺し、自らを殺し、そして夢が破れる。かくしてそこは山口県は宇部新川駅、庵野秀明のキャリアがスタートする土地。駅とその周辺が実写で表現されるのは、現実への覚醒とも解されるし、エヴァ後は実写映画監督として本格的に歩もうとする監督の決意とも解される。だがいずれにせよ、「終わりは始まり」を創作に織り込まずにはいられないクリエイターのようだ。で、大人になったアニメのキャラクターたちもまた、この宇部新川駅を出発点として、互いに手を取り合いながら、空へ、光りの中へと、旅立っていく。「行こう」「さぁ、行こう」と。

      再出発に向けた落とし前、ということだったのか。故郷の駅を最後の舞台とするという極私的な思い入れを物語に織り込んでしまうほどには自分に甘いとも言い得る庵野秀明に、もう少し禁欲的に物語世界を完結することを求めてもいいのだが、少なくとも小生はそれをしない。

      見届けて、バツの悪さ半分で席を立ち、小生もまた光の中へ(映画館を出ると戸外は晴れ渡ってとても明るかったのです)。寛容になるということもまた、年を重ねることの功徳のひとつではあるな、と噛み締めながら、雑踏に紛れる小生でありました。
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      2021/04/13 by Foufou

      「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のレビュー

    • 5.0

      すべてが完璧な作品だと思った。
      自分のやってきたことに責任を取る。庵野秀明はそれをやり遂げたことに感嘆する。

      2021/04/11 by みのくま

      「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のレビュー

    • 5.0 泣ける

      新劇場版完結。
      それぞれの想いを思うと、涙せずにはいられませんでした。
      うまくまとめてくれたと思う。いろいろ要素を加えられていたけど、どこまでもエヴァらしく、ほっとできる最後でありがとうという気持ちです。

      2021/04/07 by よっしー

      「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のレビュー

    • 5.0 泣ける クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      エンディングが終わったあと、感慨深さに席を立てずに少し呆然としてしまった。終わってしまったのかと。どこが良かったとかは説明できないけれど、評価5以外がつけられないのよ。 >> 続きを読む

      2021/04/05 by 1963

      「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のレビュー

    • 4.0

      観る人それぞれの解釈で観られそうな映画ですね。俺は俺なりに観れました。

      2021/04/04 by HAGANELLIC

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