最初で最後のキス

青春映画まさにそのものでした。
現実逃避で思い浮かべる自分はいつもみんなの人気者で幸せに溢れている。
ポップな演出が現実ではないことを暗示していて、無情にも分かりやすい現実と夢の世界。

最後の終わり方が印象的です。
一つのことがどんどん連なって、未来ができる。
当たり前なんですけど、どうにもやるせない。
あの時、あの時、あの時。
誰しも青春時代が1番後悔の数が多いんじゃないかと思います。

ストーリーもさることながら、リマウが完全にロレンツォになりきっていて。
なかなか難しい役を嫌味なく、繊細に演じていて、完全に魅了されました。

そして、イタリア語の響きが美しい。
イタリア映画だからこそ、成り立った作品のような気がします。 >> 続きを読む

2018/06/19 by Tomochin

「最初で最後のキス」のレビュー