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健さん

公開: 2016/08/20
監督:
製作国: 日本
配給: レスペ

    健さん の映画レビュー (最新順)

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    全1件
    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      2014年に他界した、日本が誇る名優・高倉健。

      生前は限られたインタビューしか受けなかったため、その素顔は、ほとんど知られていない。

      この映画「健さん」では、日本だけでなく、海外でも活躍した高倉健とゆかりの人物の証言、身近な人々の言葉、家族が語る秘話を紹介している。

      さらに、貴重な映像を通して、日本映画界の希代のスター、高倉健の人生哲学と映画美学を明らかにしていく。

      ドキュメンタリー映画「健さん」の案内人は、中国映画「単騎、千里を走る。」で高倉健を案内したチューリンだ。

      日本、そして海外の俳優、監督たちの証言が数多く登場する。
      「ブラックレイン」で共演したマイケル・ダグラスは、最初は全く知らなかった健さんの強いプロ意識や演技に感激し、マーティン・スコセッシやジョン・ウーなどの監督たちもまた、健さんと彼の映画に敬意を抱いている。

      中国では「君よ憤怒の河を渉れ」の大ヒットぶりから、健さんの人気は知っていたが、韓国の俳優もまた、健さんをリスペクトしていたとは。
      高倉健という俳優は、アジア映画の顔でもあったのだ。

      だが、CMで有名な「不器用な男」とは少し違う、人間性も見えてくるのが面白い。
      実妹が語る、家族しか知りえない秘話や、かつて結婚していた江利チエミとの甘い私生活などからは、まるで少年のような健さんが目に浮かんでくる。

      最大の見所は、40年以上、健さんの付き人を務めた西村泰治さんが語るエピソードの数々だ。
      ほとんどが、この作品で初めて知ることばかりで、大スターの健さんが、いかに温かい人柄だったかがにじんで魅力を感じる。

      高倉健、本名、小田剛一。改めて、その存在感の大きさを感じてしまう。

      高倉健の軌跡を辿ることは、1960年代からの日本映画と日本の近代史を辿る旅路なのだ。
      1960年代プログラム・ピクチャーの時代の映画愛、1970年代の政治の季節だからこそ際立つ"古風なタイプ"の任侠精神。

      「漠然と生きる男ではなく、一生懸命な男を演じたい」。
      この言葉が、胸にいつまでも残る。
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      2021/07/16 by dreamer

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