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メッセージ

ARRIVAL
製作国: アメリカ
配給: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

    メッセージ の映画レビュー (最新順)

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    全9件
    • 4.0 切ない クール

       出現。それがこのメッセージの始まり。
       突如として地球上12ヶ所の上空に現れた、優美な弧を描く巨大な物体。どこから現れて、なんのために留まるのか。判っているのは、その中にいる「何者か」が、人類とのコミュニケーションを求めていることだけ。
       なにを求めているのか、なにを語っているのか? 米軍の要請を受け、言語学の第一人者ルイーズは彼らと対面する。目的は彼らの言語を理解すること、そして彼らとの対話を実現させること。
       昨日が続くはずだった世界に影を落とし、超然と佇む十二の柱の足下。恐慌し、狂乱し、影とお互いを恐れ始める最中の世界。苦悩するルイーズが知る真意とは、そして辿り着いた到達点とは……。

       てなわけで、「メッセージ」見て参りました。あくまで静かに粛々と進みながら、次第に理解が追いついてくる状況に背筋に汗のにじむような、緊張感漂う良作でありました。
       なにしろただあらすじを語ろうとしても、少しでも油断すると最重点を漏らしてしまいかねないようでなんとも語りづらいのですが。全編を貫く絵作り、くすんだ灰色のような風合いは、まるでそのまま、ストーリーの語ろうとしているものを、絵として現しているようでもありました。やがて現れる「彼ら」の文字が、その意思を表しているそのように。

       劇場で見られるのなら劇場で見るべきですし、その機会を得なかったとしても、いつかどこかで見るべき映画だと思います。できることならなぜ見るべきなのかを知る前に。
       そんな風に思う、丁寧な良作であります。
      >> 続きを読む

      2017/05/25 by sn@散財

      「メッセージ」のレビュー

    • 5.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      人類が、“ただなんとなく”明確な「希望」を見い出せなくなって久しい。
      つい昨日も、英国でまたテロ事件が起きた。不安と脅威に怯え、「対話」する勇気を持つことが出来ない愚か者たちによる蛮行が後を絶たない。

      時の流れに縛り付けられ、今この瞬間にも訪れるかもしれない得体の知れない恐怖に、全人類は焦り、怯え続けている。このまま希望を見出だせない人類には、進化はなく、必然的に未来も無くなってしまうだろう。

      このSF映画は、そんな今この瞬間の人類全体に対しての警鐘と救済を等しく描き出す。

      「言語」とは、「思考」の具現化であり、即ち未知なる言語との邂逅と会得は、それまで想像すらもし得なかったまったく新しい思考を繰り広げられるようになるということ。
      そしてそれが、人類が長らく縛り付けられていた「時間」という概念を超越する手段になる、という科学的空想。

      突然現れた“前後ろ”のない来訪者が、時間の概念が存在しない「円」で表された言語を人類に提示する。
      荒唐無稽ではある。
      幻想的かつ錯綜的な表現も手伝って、非現実的に美しい映画世界はファンタジーのようにも見える。
      だけれども、これは紛れもない“SF”の傑作であると思う。
      科学的に説明尽くせることがSFではない。科学的に説明できないことの空想こそがSFであり、その追求こそが「科学」なのだ。

      来訪者によって与えられた「武器」=「言語」を、全人類に先駆けて受け取った主人公は、自らの運命とその意味を即座に理解し、受け入れる。
      それは、“進化をしていない”人類にとっては、あまりに過酷で、残酷で、受け入れ難い運命かもしれないけれど、彼女を通じて、その進化の意味の一端を理解した我々は、感動的な充足感に呑み込まれる。

      ふと、自分自身のことを顧みてみる。
      自分の子が生まれて早くも6年の月日が経とうとしている。二人の子に恵まれ、幸福な日々を過ごしている。
      ただ、この6年間ずうっと心の片隅で痛感してきたことだが、幸運にもかけがえのない大切な存在を抱えるということは、同時に、それを失ってしまうかもしれないという恐怖を抱えるということでもある。
      それは、悲観的だとか、不謹慎だということではなく、必然的な事実であろう。
      その恐怖を否定することは、同時に存在する幸福をも否定することであり、決して逃れることはできない。

      この映画の主人公が、「言語」を理解したと同時に解したことは、そういう人生における普遍的な真理だ。
      大切なものを失ってしまう悲しみよりも、その大切なものに出会えなかったことを想像する方が、何倍も、いや何万倍も悲しい。
      SF映画の新たな傑作を目の当たりにして、涙が止まらなかった。
      >> 続きを読む

      2017/05/23 by tkl

      「メッセージ」のレビュー

    • 4.0 切ない

      これまでにも地球にやってきた宇宙人と接触を試みる映画は幾つかあった。
      これもそのコンタクトを図るSF作品だが、果たして好戦的なのか友好的なのか。

      世界各地に宇宙船が現れ、それは待機した状態で止まっている。
      政府と軍隊は接触を試みるため言語学者のルイーズと、数学者のイアンが選ばれ宇宙人とのコンタクトを試みる。

      デザイン的にはタコみたいだが、この宇宙人は言語を理解しそれに対する反応を見せる。
      ここからコミュニケーションのやり取りが始まる。

      普通のSF作品とは明らかに一線を画す知的な香りを漂わせる。
      世界情勢を完全に読んだかのような宇宙人に対する各国の対応の違い。
      特にある国がクローズアップされるのだが、現実に起こりかねない勢い。

      そしてメッセージというのは誰が何に対してのものなのか。
      ここをドゥニ・ヴィルヌーヴの格調高い演出と、エイミー・アダムス個人に集約されていくテーマに感動をもらった。
      >> 続きを読む

      2017/05/23 by オーウェン

      「メッセージ」のレビュー

    • 4.0

      原作読んだの16年前.当然細かいことは憶えちょらんよ.やたら難しかった印象はあるが.なので映画単体としてレビューと思ってもらえれば.
      間違えなく2017年を代表する作品の一つである.素晴らしいアイデア,それを素晴らしいと感じさせるように幾重にも張り巡らされた映像の説得力.バカウケが最初に映った時おぉってなったでそ.そーゆーことですよ.
      大ネタ解説はハードSFの読み手さんにお任せ.ググればすぐ見つかるでそ,きっと.当方はお気楽レビューだ.
      本作には特筆すべき点は大変多い.良作だものね.
      一つに阿呆が誰も登場しない.シン・ゴジもそうだったように阿呆の行動や発言にイライラすることがないのだ.途中兵隊さんがやらかすが事前のネタフリが効いてるから視聴者は困惑しないし,ウィテカは哀しき中間管理職だし,シナの過激さもリアルの延長であると同時に本作の極めて重要な事柄の布石でもある.
      そしてヘプタポッドの文字の発明.実に驚異だ(スポック風).これ観た時ちょっと泣きそうになった.SF者だもの.こーゆーの大好き大好物.実にワクワクするではないか.これこそあるべきファーストコンタクト映画だよー.自動翻訳機で簡略化しちゃ駄目だよねー.誰ですか!蛸がイカスミって変じゃね?とか言ってる人は!!
      あと,原題よか邦題の方が的確だよねっていう奇跡が起こった事も記しておく.
      >> 続きを読む

      2017/05/22 by 叡福寺清子

      「メッセージ」のレビュー

    • 4.0 切ない

      地球に突如出現した謎の「ばかうけ」…これは何?何で現れたの?

      SFの新しいアプローチというか、本当に斬新な展開で感動した。こーゆーのめっちゃ良いです。「プリズナーズ」や「複製された男」の監督さんなんだね、納得。ものすごく静かで、現代アートを見るような厳かな雰囲気に包まれる。

      現代アートってのからお察しの通り、大々的に広告してるけど中身はけっこうサブカル的で人を選ぶと思う。「インターステラー」が好きな人はきっと気に入ると思うが、あそこまでの娯楽性はない。

      2017/05/21 by かがみくん

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