さんかく窓の外側は夜

  このレビューはネタバレを含みます。
原作の存在を知ったのは公開されてから数日後．当然ながら未読状態での視聴です．こんばんわ三遊亭呼延灼です．
「ホモが嫌いな女子なんかいません!!!!」
腐の方々，歓喜作品なんでしょうか，こーゆーの．冷川さんが三角君の胸に手を当てるシーンは，谷村新司と小川知子じゃんと，昭和オヂサンツッコミをしたわけですが，そこに平手友梨奈演じる呪いっ娘女子という異物が混入します．でもご安心下さい．平手さんの外の人非浦さんはボーイッシュでJK特有のセクシャリティなんて微塵もありません．なんならインポッシブルのJKボンバーズのほうが色気あります（それは嘘やろ）．したがってJKだけどホモの三角関係という稀有な関係性が成立しています（さんかく窓だけにね！）．どうせならボクっ娘設定で徹底しちゃえばよかったのに．
物語に関しては，ラストシーン含め謎が多数残り，続編ありき？とちょっと不満でした．新興宗教抗争劇や呪いの発端が「実は禁欲生活を強いられていたのは教祖だけで幹部信者は欲まみれでｺﾝﾁｸｼｮｰ」，呪いの貯金箱が崩壊しちゃってリブートヘルボーイのロンドンみたいな阿鼻叫喚，もしくは三角君が伽倻子級悪霊に憑依されて冷川さんが恋敵の非浦さんと共同で祓えの儀式，的なのを期待した私が間違えているのですね，わかります．
それはともかく，平手友梨奈さんという方を，初めてちゃんと観たのですがなかなか良き女優さんですね．感情の起伏が乏しい非浦さんが触手プレイで悶える姿には，私の愚息が軽く反応した次第です．この方は邦画界あげて大切に育てていただきたい．そして近い将来玉城ティナ嬢と「バイオレット&デイジー」みたいな作品で共演してもらいたいものです．もちろん，百合映画ですぞ． >> 続きを読む

2021/02/04 by 叡福寺清子

「さんかく窓の外側は夜」のレビュー