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家族を想うとき

SORRY WE MISSED YOU
家族を想うとき
© Sixteen SWMY Limited, Why Not Productions, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2019
12/13(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
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公開: 2019/12/13
配給: ロングライド 提供:バップ、ロングライド

    監督:ケン・ローチ『わたしは、ダニエル・ブレイク』『ジミー、野を駆ける伝説』 脚本:ポール・ラヴァティ『わたしは、ダニエル・ブレイク』『ジミー、野を駆ける伝説』 出演:クリス・ヒッチェン、デビー・ハニーウッド、リス・ストーン、ケイティ・プロクター

    家族を想うとき の映画レビュー (最新順)

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    全3件
    • 5.0 切ない ハラハラ

      出来事や会話やリアクションがリアルで臨場感が半端ない。
      息子との取っ組み合いになるまでのやりとりが、いたたまれないほどリアル。実際どういう返しをしたら正解なんだろうって考えちゃうなあ。ベストアンサーを教えてほしい。
      めちゃめちゃ面白かった。

      2020/10/10 by unkuroda

      「家族を想うとき」のレビュー

    • 2.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      平均睡眠時間が4時間あるかないかの激務に耐える繁忙期。二週間ぶりの休みにはワインでもあけて映画を観ようと話していて、それで妻が借りてきたのがケン・ローチの最新作とは、一体どういう風の吹き回しか…。陶器に入ったジョージアワインを開けながら、嫌な予感しかしない。そしてそれは的中する。

      これまた映画製作上の色々な秘話逸話があるんでしょうね。俳優のほとんどが素人です、なんてのは今更驚きません。実はみんな前科者なんです。全然大丈夫。実はこれ、ドキュメンタリーなんです。さもありなんです、はい。もはや映画を観る前に作品について調べる、なんて手間はかけません。どの道、嫌な気持ちにさせられるんですから。たまの休みに、深刻な思いに沈むことは分かりきってるわけで。妻よ、恨むとは言わないが、私がなにをした、とは言いたい。。。

      イギリスの低所得者層の一家族にスポットが当たっています。十年前に襲った金融危機によって、家族の幸福設計が破綻する。で、父は運送のフランチャイジーとなる。フランチャイズ。あなたは事業主なんですよ、とおだてておきながら、要するに労使関係を結ばずして搾取を可能にする悪辣な経営システムです。これにまんまとハマってしまう。かたや奥様は訪問介護師として身障者や老人の家を何軒と梯子する。糞便を部屋中に撒き散らす不届き者がいて、その始末に超過料金を請求しても、給与は時間で支払われるルールだとすげなく突っ返される。夫が運送業を始めるにあたってバンの必要性を訴えられ、その頭金を妻は車を売って工面し、今や足がなくなってバスでクライアントの宅へ移動する日々。朝から晩まで働く父と母をよそに、上の男の子は反抗期を迎え、町中に落書きして警察に睨まれ、学校では暴力沙汰を起こして停学処分、しまいには万引きで捕まって、親が引き取りにこなければ前科がつくという事態に。しかし父親の雇主がまた阿漕な人で、家でトラブルがあって…と訴えても「なぜそれを俺に言う? お前は自営業だ。代わりを見つければ済むことだろう」と取り付く島もなく、仕事に穴を開ければそのたびに法外な違約金を払わされる…。

      …って、いや、もう、耐えられません。なんだよ、このイケボの息子は。ケータイを取り上げられて逆上し、家を飛び出して、翌朝両親は壁に飾られた家族写真にスプレーで×が記されているのを目にする。それはそうと、仕事仕事。ところがバンの鍵がない。そのせいで2日連続仕事に穴を開けることに。父親の憤怒は頂点に達しています。そして私の苛立ちもまた。で、ひょっこり帰ってきた息子に鉄拳を喰らわせるわけですよ。そりゃ、そうだろうよ。しかし妻も娘もそんな父親を自制が利かないと言って非難するふうなのです。しかもバンのカギは自分が隠したのだと娘の告白が…。いわく、バンさえなければ昔の生活に戻れるかと思って。え、なんで? なんでそう思うの? 昔の生活を取り戻そうとして、今を必死になって生きてるのに。それが、わからないの? …もう観ていて動揺しまくりの自分です。とてもとても、ひとごとではありません。

      邦題の『家族を想うとき』って、なんなんですかね。現代は、Sorry, we missed you. 『ごめんね、みんなあなたが恋しかったんです』あなたって、私のこと? 恋しいって? 君たちが? じゃあ、もう少し労ってくれよ。なんで万引きなんかする? 校長の面談に間に合わなかったからといって、なんでいつまでも非難する? 俺が短気だといって非難する資格がお前たちにあるとでも?

      そして父は暴漢に襲われる。ペットボトルの尿瓶におしっこをした直後にですよ。3人組の暴漢に袋叩きにあって、最後はペットボトルの中身をぶちまけられる。なんでこんな仕打ちに遭うんでしょう…って、ケン・ローチに問うている自分がいるわけです。オクスフォード出のあなたが、繰り返しこういう社会の底辺を描くことに、どんな正義があるというのか。経済のせいだと言いたいんだろうか。イギリスの現実を映画を通して告発したいんだろうか。率直に聞こう、これを観た後で、あなたが私に期待する反応はなんなんでしょう……

      娘を連れてバンで配達をする一日があって、なんか、そのシーンは光り輝いているわけです。田園を見下ろす丘にバンを停め、サンドイッチを頬張りながら父親が提案して、インド料理をテイクアウトする。家族が久々にそろって夕餉の卓を囲う。いいシーンです。そこへ母のクライアントが、トイレに立てずに困っていると電話で訴えてくる。これを無視できない母。するとくだんの不良息子が、父のバンで音楽を聴きながら、みんなでその老婦人の家へ行こう、と提案する。いいじゃありませんか。並の監督なら夜の街の明かりが父親の顔に流れるシーンでも撮りそうなところ。しかしケン・ローチはあくまで禁欲的かつはシニカルです。車中の光景はなにも撮らない。

      ケン・ローチは、人の「愚か」をテーマに映画を撮り続ける監督だとひとまずは言えるでしょう。でも、愚かな者たちに幸あれ、とはなりません。冷徹に見つめているようですが、脚本で不幸の轍を踏むよう設定するのは他ならぬ監督ですからね。愚かのスパイラルを撮りたいのか。そこに愛がないとは言わない。しかし本当に愛はあるんだろうか…。軽蔑に似たものが、そこには微塵もないと、言い切れるのだろうか…。

      兎にも角にも、気持ちのやり場に困る映画です。
      >> 続きを読む

      2020/08/05 by Foufou

      「家族を想うとき」のレビュー

    • ケン・ローチの新作、もう何年も観てないです。『麦の穂をゆらす風』以来かな。

      2020/08/05 by かんやん

    • 5.0

      ケンローチの作品は何だっていつだって胸に突き刺さる。しかも突き刺さったまま、さらにえぐられたまま終わる。
      生産年齢人口の減少と非生産年齢人口の増加は、現在と未来に生きる人々にとっての課題だ。

      Sorry we missed youっていうタイトル秀逸過ぎない?それに比べて邦題はなんのひねりもトゲも知性もない。

      2020/01/12 by taku

      「家族を想うとき」のレビュー

    家族を想うとき
    カゾクヲオモウトキ

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