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だれのものでもないチェレ

Arvacska
ジャンル: ドラマ
公開: 1979/03/17
製作国: ハンガリー
配給: 独立映画センター

    だれのものでもないチェレ の映画レビュー (最新順)

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    全1件
    • 5.0 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      あまりにもつらく、哀しくて、二度は観れないような、そんな映画があるものです。

      その映画とは、ハンガリー映画の「だれのものでもないチェレ」。

      少女チェレの苦しみに満ちた一生。深い哀しみが画面の中で凍りつき、寒ささえ覚えます。7歳のチェレの自らの死は、絶望の果てに残された希望への旅立ちです。

      少女の絶望に対して、世界は応えるすべを知らず、太陽も氷ついたようにあるだけです。

      閉じ籠った小屋に火をつけたチェレ、炎も彼女を祝福します。そして、それはたった一人のお祭り、死がチェレの誕生日のようです。

      1930年代のハンガリーの一寒村の孤児チェレの物語ですが、苛酷な運命は、他者の苦しみに対する鈍感さへの告発でさえあるのです。

      チェレの受難は、チェレたちの受難となって、観る者の心を打たずにはおきません。

      養い親に、お前は何もないのだと言われ、一日中裸でいなければならないチェレ、奴隷のように酷使されるチェレ、せっかんの為、真っ赤に燃えた炭を握らされるチェレ-----。

      大人たちの残酷さを、ただ静かに見つめる映像は、それ故にいっそう深い哀しみを、画面に沈潜させずにおきません。

      広い野原、牛、七面鳥、豚といった牧歌的な光景の優しさも、少女の苦しみを救済する事はできないのです。

      チェレのあどけない顔の中に、絶望が刻印されていて、観ているのがつらくなります。そして、人間とは何かという、"解答のない問い"にさまようしかなくなるのです。
      >> 続きを読む

      2017/05/25 by dreamer

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