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ハウス・ジャック・ビルト

公開: 2019/06/14
配給: クロックワークス、アルバトロス・フィルム

    ハウス・ジャック・ビルト の映画レビュー (最新順)

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    全1件
    • 0.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      ラース・フォン・トリアーはスキャンダラスな監督だと思う。よくもまあ、観る者を傷つけるような映画ばかり次々と撮り続けるものだ、と半ば呆れる。

      彼の作品を観ると、普段見慣れた映画がいかに口当たり良く加工されたものか、わかる。それらには出来不出来はあっても工場のラインで作られたかのように似通っている。

      そのような映画では、暴力はアクションとして美化されている。

      本作の主人公はシリアルキラー。しかし、彼を捕まえる正義の味方は登場しない。ギリギリのところで殺人を食い止めるサスペンスもないし、追走劇のハラハラも、見事な推理も、悪を追い詰めるワクワクもない。プロファイリングもなければ、精神分析学ない。

      あるのは、剥き出しの暴力とそこに転がっている遺体。

      殺人者にシンクロできないならば、いつか犠牲者の方にシンクロすることになる。しかし、いったいどの犠牲者に?

      グレン・グールドとデイヴィッド・ボウイの旋律にのせて、時に殺伐と、時にグロテスクに誇張されて延々と殺人が繰り返し描かれる。監督はシリアルキラーについて(当然ながら)色々と調べたようで、様々な殺人が(飽きさせないように)コラージュされている。つまり、このような複合的なサイコパスは現実には存在し得ないだろう。その意味で、リアルではないかもしれない。

      恐怖を呼び起こす殺人者は、また人を強く惹きつける。シリアルキラーをカリスマのように描いた映画をも存在した。しかし、ジャックは、そういう意味で虚構の存在であるとは言えない。

      ところで、シリアルキラーのシリアルキラーたるゆえんとは、ただ殺し続けることにあるのだから、最後は、捕まるか、もう殺さなくなるかしかない。

      しかし、トリアーは、まったく別の枠組みを用意した。ウェルギリウスに導かれての地獄巡り。映画のなかで再現されたドラクロワの『ダンテの小舟』の美しさ息を呑む。

      マット・ディロン、かつてはアイドル的存在だったのに。本作は、ブルーノ・ガンツの遺作でもある。
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      2019/07/05 by かんやん

      「ハウス・ジャック・ビルト」のレビュー

    • この映画を「ヒューマントラストシネマ」という名の映画館で観るという皮肉。

      2019/07/08 by Foufou

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