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ジャズ大名

Dixieland Daimyo
ジャンル: 日本映画 , ドラマ , アクション , コメディ , 時代劇
公開: 1986/04/19
監督:
製作国: 日本
配給: 松竹

    ジャズ大名 の映画レビュー (最新順)

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    全3件
    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      筒井康隆原作の小説を、岡本喜八が脚色・監督した「ジャズ大名」は、破天荒な映画だ。

      幕末に日本に漂着したアメリカ人からジャズを習った大名とその家来たちが、維新の動乱も知ったことかと、アメリカ人たちは、その場のありあわせの道具を使ってジャズの演奏を始めるのだ。

      藩主はアメリカ人からクラリネットを借りて吹く。これに浮かれた城中の人々は、鼓、横笛、ソロバン、薩摩琵琶、琴、鍋、釜、桶、三味線などなど、楽器でも台所用具でも、なんでも手あたり次第に道具をかき鳴らして大ジャムセッションに参加する。

      ジャズ自体、リズムと調子のスピード感に乗ってしまうと、現実のほうはどうでもいいものになってしまう音楽だが、この映画自体にもそういうスピードに乗った陶酔感があって、勤皇も佐幕も勝手にしろ、俺たちはこのスピード感さえあればいいと言いたいような侍たちに、不思議に納得できるんですね。

      岡本喜八監督は、それまでにも数多くの作品を作ってきており、「日本のいちばん長い日」のような大真面目な大作や、「江分利満氏の優雅な生活」のようなソフィスティケイトされた日常的リアリズムの秀作もあって、その中でも一番、岡本喜八監督ならではのユニークな創造性のある作品群として、「独立愚連隊」やこの「ジャズ大名」のような、スピードとナンセンスの流れになると思う。

      そして、それらの作品に共通するのは、言うなれば〈道化の正義〉とでもいった倫理観かもしれない。あるいは〈負けるが勝ち〉の論理だと思う。
      不正と不条理が圧倒的な現実の中では、正しい者は常に弱者であり、逃げ回る者なのだ。

      この状況に反抗するのは、怖いもの知らずの道化であり、彼らは現実には決して勝てないが、ただ道化であることに誇りを持つことはできるし、その滑稽さを自分で笑って楽しむことさえもできる。
      そして、もちろんその笑いは、かなり屈折したものだ。

      維新の勤皇佐幕の戦いの真っ最中で、勤皇も佐幕もあったものじゃない。
      藩主は城と大きな屋敷の門を開けさせて、幕府軍だろうが、討幕軍だろうと一揆の百姓たちだろうと、好き勝手に通り抜けさせるのだ。

      かくして、地上は政治闘争で右往左往しているが、地下室では殿様も侍も下女たちもアメリカ人たちも、みんな楽しく夢中でジャズの演奏を続けるのだ。

      こういうハチャメチャに飛躍する話が、ジャズの演奏に乗ることで、ええじゃないか、デタラメだってええじゃないかという気分にまで高揚する。

      さあ、どうなるのだろうと、呆気にとられていると、そのまま終わりになる。
      ここまで無責任に徹すると、呆れるのを通り越してご立派だと言いたくなってきますね。
      >> 続きを読む

      2019/05/12 by dreamer

      「ジャズ大名」のレビュー

    • 2.0

      時は江戸時代。アメリカから日本に流れ着いた黒人3人組。
      庵原藩に住むことになるが、城主の海郷は3人組が演奏するジャズに夢中になっていき次第には虜に。

      岡本喜八監督の中では異色の類いだが、さすがにジャズ一本で進んでいく展開は緩すぎた。
      ジャズに虜になっていく、そこから先の展開に乏しい。

      なぜかタモさんがカメオ出演していたのには笑ったけど。 >> 続きを読む

      2019/05/12 by オーウェン

      「ジャズ大名」のレビュー

    • 3.0

      BSで放映があったので録画して視聴。
      31年前の作品。
      原作は未読。

      南北戦争から逃れた3人の黒人が奇跡的に幕末の日本へ辿り着き、貧乏大名の城に匿われる。
      3人はトロンボーン、トランペット、小太鼓、そして逃亡途中で死んだ仲間の形見のクラリネットを持っていて、音楽好きの殿はクラリネットにドハマりする。
      しかし駿河にあるその城では、幕末・維新の東西対立の縮図がしばしば城内で展開され、クライマックス、城内は戊辰戦争とええじゃないかが同時に起こり、平行して殿と黒人と家臣等による一大ジャムセッションが繰り広げられるという、スラップスティックコメディ。

      このクライマックスは、南北・東西の内憂外患が揃った場所で、士農工商も白人も黒人も関係なく全員が次第に狂気を帯びていく様が20分に渡って描かれてて、「面倒だらけの世界だが、でも、音楽で高揚してイエーイって叫べばスッキりするぜ」という力技で終わる。
      カッコいいけど、今こんなのを商業映画でやるのは無理なんじゃないのとも思う。

      そのほか、バシッ、バシッと細かく区切るカットや、城内の広さをアピールするための移動シーンの反復、モブは多いが意外に少ない「キレッキレの登場人物」たち、そして全編に渡るポップなユーモアなど、高校の頃に地上波放映で観て「なんてつまらない映画なんだ」と途中で観るのを止めた記憶があるが、今観ると、「面白い映画だなー」と。

      歳取ると面白いと思えるものが増えていくからいい。
      でもその逆もあるのでイーブンくらいなのかな。
      >> 続きを読む

      2017/07/22 by susumiya

      「ジャズ大名」のレビュー

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