止められるか、俺たちを

（C）2018若松プロダクション

2018年10月13日（土）よりテアトル新宿ほか全国順次公開

1クリック登録

3.3 (レビュー5件)

公開： 2018/10/13

監督：白石和彌

キャスト：門脇麦 , 井浦新 , 山本浩司 , 岡部尚 , 大西信満

>> もっと

製作国：日本

配給：スコーレ

時代の先端を駆け抜けろ！これが映画だ！！これが若松プロダクションだ！！監督白石和彌が、「ここではないどこか」を探し続けた映画人のほろ苦くて愛おしい一瞬を描きだす！

■ストーリー
めぐみ「あたし、まだ分からない。どんな映画作りたいか…」
オバケ「俺たちってさ、時間だけはたっぷりあるじゃないか。残酷なくらいに」

吉積めぐみ、21歳。1969年春、新宿のフーテン仲間のオバケに誘われて、“若松プロダクション”の扉をたたいた。当時、若者を熱狂させる映画を作りだしていた“若松プロダクション“。そこはピンク映画の旗手・若松孝二を中心とした新進気鋭の若者たちの巣窟であった。小難しい理屈を並べ立てる映画監督の足立正生、冗談ばかり言いつつも全てをこなす助監督のガイラ、飄々とした助監督で脚本家の沖島勲、カメラマン志望の高間賢治、インテリ評論家気取りの助監督・荒井晴彦など、映画に魅せられた何者かの卵たちが次々と集まってきた。撮影がある時もない時も事務所に集い、タバコを吸い、酒を飲み、ネタを探し、レコードを万引きし、街で女優をスカウトする。撮影がはじまれば、助監督はなんでもやる。現場で走り、怒鳴られ、時には役者もやる。
「映画を観るのと撮るのは、180度違う…」めぐみは、若松孝二という存在、なによりも映画作りに魅了されていく。
しかし万引きの天才で、めぐみに助監督の全てを教えてくれたオバケも「エネルギーの貯金を使い果たした」と、若松プロを去っていった。めぐみ自身も何を表現したいのか、何者になりたいのか、何も見つけられない自分への焦りと、全てから取り残されてしまうような言いようのない不安に駆られていく。
1971年5月カンヌ国際映画祭に招待された若松と足立は、そのままレバノンへ渡ると日本赤軍の重信房子らに合流し、撮影を敢行。帰国後、映画『PFLP 世界戦争宣言』の上映運動の為、若松プロには政治活動に熱心な若者たちが多く出入りするようになる。いままでの雰囲気とは違う、入り込めない空気を感じるめぐみ。
ひとり映画館で若松孝二の映画を観ているめぐみ。気付かない内に頬を伝う涙に戸惑う。
「やがては、監督……若松孝二にヤイバを突き付けないと…」 >> 続きを読む

門脇麦　井浦新山本浩司　岡部尚　大西信満　タモト清嵐　毎熊克哉　伊島空　外山将平藤原季節　上川周作　中澤梓佐満島真之介　渋川清彦　音尾琢真／　高岡蒼佑　／　高良健吾　／　寺島しのぶ　／　奥田瑛二監督　白石和彌脚本　井上淳一　　音楽　曽我部恵一製作尾﨑宗子　　プロデューサー大日方教史　大友麻子　撮影辻智彦　　照明大久保礼司美術津留啓亮　　衣裳宮本まさ江　　ヘアメイク泉宏幸　　編集加藤ひとみ録音浦田和治　　音響効果柴崎憲治　　キャスティング小林良二　　助監督井上亮太制作担当小川勝美　　タイトル赤松陽構造　　宣伝プロデューサー福士織絵製作若松プロダクション　スコーレ　ハイクロスシネマトグラフィ配給スコーレ宣伝太秦

止められるか、俺たちをの映画レビュー（最新順）

最新のレビュー順 | 人気のレビュー順すべての映画レビューとコメントを開く

全5件

フォローする

井浦新目当てで観ましたがイマイチでした。
若松監督に特に思い入れもなかったからかもしれない。
格好良すぎる井浦新にはこの役はあってない。

2021/11/17 by marino

「止められるか、俺たちを」のレビュー

レビューにコメントする

フォローする

正直、ピンとこなかった。
時代をきりとった映画である。
それはわかるし、魅力がありそうなキャラ達だが、描き方が青くさすぎるし、みていて学生映画みたいな印象でイライラした。
映画賛歌を有難がるきらいもあるあるが、わかったふりをするのは嫌なので、一目おいている白石監督作ですが、これは高評価はできないですね。

(allcinema)
>> 続きを読む

2019/12/01 by motti

「止められるか、俺たちを」のレビュー

レビューにコメントする

フォローする

いやー。実に面白い映画だったな～。若松監督って、熱い人だったんだね。嫌いじゃないね。こういう人。白井さんもこの熱い若松監督のイズム受け継いでんだろうな～。っておもった。（今までの作品の作り方から何となく）。
こういう職場で熱い思いでモノづくりのできる仕事ができたら…。などと、ここに出てくるみんなに嫉妬してしまう映画だった。若松監督を井浦新がやるってのも斬新だったな～。これはこれでありだけどね。私のこういう熱い思い、どこへやっちゃったんだろうね～。船に乗ってメリケンでも行っちまったのかね～。

2019/07/16 by megucchi55

「止められるか、俺たちを」のレビュー

レビューにコメントする

フォローする

このレビューはネタバレを含みます。
>> 続きを読む

2019/06/24 by unkuroda

「止められるか、俺たちを」のレビュー

レビューにコメントする

フォローする

劇中の「突き詰めると殺るか殺られるか。それを暴力なしでやらなきゃならいんだから映画は大変です」というセリフが印象的でした。
現在の東京で撮影してるはずなのに1960年代の町並みに見えるのは不思議です。
若松監督、大島渚監督、赤塚不二夫さんなど名だたる著名人同士の交流も見物で、特に大島渚監督と言えば野坂昭如さんとどつき合いの喧嘩したというイメージがどうしても先行してしまいますが、劇中では物凄く理知的でミステリアスな人物として登場します。
ただこの映画の中心である若松孝二監督という人物が最後まで掴みきれな >> 続きを読む

2018/10/17 by beppinudon

「止められるか、俺たちを」のレビュー