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三度目の殺人

三度目の殺人
(C)2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ
9月9日(土)全国公開
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公開: 2017/09/09
監督:
製作国: 日本
配給: 東宝=ギャガ
弁護士(福山雅治)VS 殺人犯(役所広司)
『そして父になる』是枝裕和最新作
オリジナル脚本で描く法廷心理ドラマ


INTRODUCTION

弁護士(福山雅治)VS 殺人犯(役所広司)
『そして父になる』是枝裕和最新作
オリジナル脚本で描く法廷心理ドラマ


STORY

勝利にこだわる弁護士重盛(福山)が、やむをえず弁護を担当することになったのは、30年前にも殺人の前科がある三隅(役所)。解雇された工場の社長を殺し、死体に火をつけた容疑で起訴されている。犯行も自供し、このままだと死刑はまぬがれない。はじめから「負け」が決まったような裁判だったが、三隅に会うたび重盛の中で確信が揺らいでいく。三隅の動機が希薄なのだ。彼はなぜ殺したのか?本当に彼が殺したのか?重盛の視点で絡んだ人間たちの糸を一つ一つ紐解いていくと、それまでみえていた事実が次々と変容していく―。心揺さぶる法廷心理ドラマ。
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    三度目の殺人 の映画レビュー (最新順)

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    全34件
    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      こういう真相は闇の中系の話はあまり得意ではないものの、これは素直に面白かった。キーワードは「空っぽの器」「理不尽な命の選別」かな、と。咲江の法廷での「真実を口にする者は一人もいない」という一言から、三隅の殺害否定は嘘なのだろうと思う。そして、父への感謝を綴った咲江自身の供述もまた嘘であり、メール内容への関与を否定する母の供述も嘘である。そこから察するに、殺害の実行犯は三隅であることは恐らく間違いないだろうと私は推察。三隅の1度目の逮捕に関わった刑事が「三隅自身に動機が一切見られず、まるで空っぽの器のようで不気味」というコメントをする。元裁判官の重盛父は、「人間は殺せる側と殺せない側に生まれた瞬間から別れている」と言う。「殺せる側」である三隅は、「殺せない側」の殺意と渇望に染まり、殺害を実行したに過ぎないのではないだろうか。そこには人助けや共感という追い風があるというより、空っぽの三隅にとって、殺人の境界線を越えるに必要なことは「空っぽではない」誰かの殺意(ある程度正当化しうるもの)が、三隅の「空っぽの器を満たす」ことだけだったのでは。そこに、咲江の場合、自身の娘の面影も重なる。空っぽの器が満ちる条件としては、申し分ないはずだ。三隅には、自身に裁きを与える資格がないこともわかっており、しかし裁きを受けるべき者へ裁きが自然と下らないことへの憤りがある。三度目の殺人は、そんな三隅の三隅自身へ仕向けた死刑のことであるように私は思う。突然の殺害否定は無論、咲江を法廷証言を防ぐため。つまり三隅は、虚偽により意図的に自身の命の選別をしたということになる。
      ここで気になる事は、三隅と重盛のリンク。重盛をなぞるような三隅の言動。ネットでの解釈を見る限り、「三隅が重盛を自分の空っぽの器に取り込んだ」というのが最もしっくりきたのだが、私の最初の解釈は「殺せる側、殺せない側の境界線を隔てた」だけの「精神的ドッペルゲンガー」というもの。これだと説明がつかない部分もあるものの(三隅が一語一句違わない言い回しを使って表現したこと等)というのも、二人の倫理観はとてもよく類似している。特に咲江の父への感情、命の重さについての考え方、そして恐らくは裁判官への憧れとその理由も。
      それでもさらに謎は残る。なぜ三隅は供述を安定させなかったのか。(単に咲江を守るためなら、最初から一貫させればいいだけの話なのに)重盛は、真実がわかっていて三隅の殺害否定に同調したのか(つまり、重盛は三隅の「命を選別」したのか、それとも単に三隅の演技に騙されたのか)、何が重盛の弁護士としてのスタンスを変えたのか(自らの勝利を捨てる腹を括れるほどの何を三隅に見出したのか)。あとは十字架の象徴するもの、重盛の泥だらけの片足の示すものなど、解釈の幅の広がるものや、別の解釈によって解釈が揺れうるものもあり、大変興味深い。
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      2020/11/22 by Mimi

      「三度目の殺人」のレビュー

    • 3.0

      ラストはどうだったのか。何が正しいのか、悪いのか、幸せなのか、様々な想像、考えさせるような映画でした。
      役所広司の存在感がすごい。福山雅治とのシーンも良かった。
      個人的にはおもしろかったです。

      2020/08/25 by よっしー

      「三度目の殺人」のレビュー

    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      アメリカの古い犯罪映画や、黒澤明監督の「天国と地獄」を念頭に置いて映画を撮ったという、是枝裕和監督の「三度目の殺人」は、福山雅治が主人公の切れ者の弁護士を演じている。

      同期生だった吉田鋼太郎の頼みで、彼が引き継いだのは、食品加工会社の社長が殺害された事件だった。
      被告の役所広司には、三十年前にやはり殺人の前科があり、裁判官だった主人公の父親が、事件を裁いたという因縁もあった。

      しかし、再調査を始めた主人公に相談もなく、被告は被害者の妻・斉藤由貴から、殺人の依頼があったと週刊誌に告白し、世間を騒がせることに。

      社長殺しをめぐる謎が二転三転する面白さは、法廷ものとして期待を裏切らない。
      しかし、その一点のみに目を奪われると、この映画のテーマを見逃すことにもなりかねない。

      真実はトリックスター然とした役所広司の頭の中にしかなく、拘置所の接見室で、彼の話に耳を傾ける福山雅治は、操り人形でしかないからだ。
      そういう意味で、この映画は司法の限界を描いた社会派ドラマとも言えるだろう。

      市川実日子演じる若手検事と、満島真之介の弁護士の助手役に見え隠れする、真っ直ぐな正義感が、この映画のテーマを別角度からも鮮明にしてみせる。

      市川実日子の上司役・岩谷健治のほとんど無言の演技が、形骸化した司法制度を象徴するかのように心の澱となって残る。
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      2020/05/28 by dreamer

      「三度目の殺人」のレビュー

    • 5.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      2度目をTVで観ましたが、やっと少しだけ分かった気になれた作品です。観てる途中で1度目に観た印象が思い出せず、理解が及んでいないこともハッキリ分かるのも珍しいなと感じました。
      ラストシーンで、三隅が「私がいると周りの人達が不幸になる」と言いますが、これは暗に騙されたことが分からない、もしくは理解したくない、更に言えばそんな筈ないと思っているかも知れない重盛に対する遠回しの謝罪でもある様にも見えます。重盛が推察を始めると「いけません」と制止する三隅を見ても、三隅自身の考える正義感や倫理感と生き死にのケジメみたいなものに、エリート弁護士を巻き込んではならないと考えてる様に見てとれます。
      そして何より「裁判で誰が何を裁いているのかが分からない」ということがテーマの一つになっているので、法廷を中心にストーリー展開されていても、関心要のエッセンスが分かりにくく設定されている。更に観客の目線は重盛とほぼ同一目線でしかなく、故に真相への理解は当然及び難い点など、これらもまた監督があえて仕掛けた面白味なのではないかと思うのである。
      十字架は、三隅自身の運命をも含めて、裁きを天に任せたという象徴でもあり自身もそれに似た発言をしているのだ。
      そしてそして、死刑となる三隅は法によって殺される訳であり、タイトル通り「殺人」が3度目となる訳なのでしょう。
      何をもって裁きなのかさえ分からずに裁いているという社会の残酷さ、真理への追求に対する拒絶感にもスポットライトが当てられている。
      最後に重盛が「うつわ」発言をしますが、そこだけ少しふわっとしますので、誰か教えてチョ!
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      2019/10/27 by nomura

      「三度目の殺人」のレビュー

    • 4.0

      なんか面白かったんだけど正直私もよう意味がわからなかったので
      解説・考察を読んでやっと、色々と納得しました。

      三度目の殺人って三隅自身のことだったんですね~。
      僕は重森、咲江、三隅の三人が同位体なのかと思ってました。
      三隅はサトリだったので、ある意味合ってるのか。

      しかし、わけわからんかった。つまらなかった。とか
      ストーリーを理解できず的外れな感想を述べている人がチラホラいて
      そういうレビューを見るのも込みで、面白いっす。
      みんなハッキリしたエンディングばかり求めてる。

      実際、意図してわかりづらい映画づくりしてると思うので…
      他の是枝作品のイメージで見ちゃうとそう思うのも仕方ないよな。
      ただヒントは劇中に散りばめられてるんだよね。明確な答えは提示されてないけど…

      是枝作品のなかでもかなり好きな映画かも!
      >> 続きを読む

      2019/06/14 by すっぴー

      「三度目の殺人」のレビュー

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    サンドメノサツジン

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