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ブラック・クランズマン

BLACKKKLANSMAN
公開: 2019/03/22
製作国: アメリカ
配給: パルコ

    ブラック・クランズマン の映画レビュー (最新順)

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    全13件
    • 4.0

      KKKに潜入捜査を敢行。電話でやりとりするのは黒人刑事、実際に潜入するのは白人刑事、獰猛で狡猾な連中をあの手この手で手玉に取ろうってんだから面白くないわけがない。詐欺と映画は相性がいいのです。

      なぜ声とからだを黒人と白人で二分割しなければならなかったのか、納得するような、しないような… ただ、これはデンゼル・ワシントンの息子であるらしいジョン・デビッド・ワシントンの好演によって解決しています。礼儀正しく控えめで、ちょっと愚鈍に見えるが、押し出しが強くてあれよあれよと周りを巻き込んでいく。デンゼル・ワシントンだとこういう軽みは出せなかったんじゃないかと。

      学生連盟の会長である女の子が超イケてるってのもいい。劇中の言葉を使うなら「cool」ってやつ。ソウルミュージックに詳しいわけではないけれど、ディスコの夜のシーンはそれはそれは美しく、カメラ越しの監督の、丁寧に丁寧に…と呟きながら、ブラックカルチャーに対して抱く深い尊敬の念が伝わってきて、ちょっと泣いてしまうのでした。

      KKKの中にも色々の人物がいて。支部長について、「票は集められないが、リーダーシップがあって、会員の信頼も厚い」と第三者に語らせ、自身もそのように自己分析していて、部内の急進派を抑えて慎重に後継選びをする(結果として潜入しているユダヤ人の刑事を選んでしまう滑稽さをも含めて)ところなど、この視線の距離感が、かえってアメリカの闇の深さを浮き彫りにしていて、スパイク・リーの成熟を感じるところでもあります。KKK のような極端な思想団体に与する人の少なからずが、個人的な体験による憎悪をモチベーションとしているというのはよく知られた話で、そこをきちんと、丁寧に丁寧に撮っているというのはなかなかできることではないのではないか。

      なぜか観ながらケン・ローチを思っていました。観終えてからの観客の反応を考えてみる。KKKはいまだに根深いアメリカの問題なんだろうな、とは思う。でも、結局は痛快さが勝って、いや面白かったよ、が強い。社会派のようでいて、根底はハリウッド映画であり、エンターテイメントなんです、『ブラッククランズマン』は。ケン・ローチは、とてもとてもエンターテインメントではありません。イギリスの闇についての告発のようにも見えるけれど、いや、この家族の構成員一人ひとりの知性のなさが諸悪の根源なんじゃないか…と暗澹とさせられるにつけ、人間そのものの愚かさを告発されてもな…と思うわけです。でも力があるわけです。新作が出ればまた観るに決まってるんです。KKKもイギリスのホワイトの貧困も、私には知ったことじゃないはずなのに…。

      映画は夢である。そうであるとして、色々な夢を見たいというのは、人間の業の一つなのかも、と思う今日この頃です。
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      2020/08/15 by Foufou

      「ブラック・クランズマン」のレビュー

    • 5.0

      ついこの前まで白人警官による黒人差別があったが、結局時代は変わろうとも差別することが変わってないことを全世界に知られてしまったアメリカの現状。

      実話であり1970年代のコロラドスプリングスで初めて黒人の警官として採用されたロン。
      周りの白人警官の差別からも腐らず、遂に移動願いが受理され潜入捜査の任務に。

      偶然見つけた白人による秘密結社のKKKとコンタクトが取れるが、ロンは黒人なので同僚のフリップにフリをして潜入してもらう。

      スパイク・リーの描きたかったものや、伝えたいことがバランスよく詰め込まれている。
      これまでは差別一辺倒な中身が多かったが、ここまでエンタメを忘れていない構成は見事。

      時に笑いが入り時にシリアスに演説を聞かせたり、そして爆弾テロの緊張感の盛り上げ方。
      そこでスイッチを押すのかよという場面もお見事。

      アダム・ドライヴァーは毎度のごとく素晴らしいが、主役のジョン・デビッド・ワシントンはあのデンゼル・ワシントンの息子。
      父とは似ても似つかないが、このコメディリリーフのような役柄ははまり役。

      次作はすでにnetflixで配信の「ザ・ファイブ・ブラッズ」。
      またしても今を汲み取ったドラマ作品らしく、スパイク・リーがいよいよ時代の流れに乗ったか。
      >> 続きを読む

      2020/08/02 by オーウェン

      「ブラック・クランズマン」のレビュー

    • 3.0

      なるほど高評価が頷ける実に良き作品でございました.KKKという秘密結社への潜入捜査,しかも電話とはいえ対応するのが黒人刑事という無理ゲー事案を明るい基調で描く手腕は素晴らしいの一言でした.KKKの入団式やら会員証(そんなのあるんですね)といった生態を知ったのも本作の収穫でした.
      作中KKKの幹部であるデビット・デュークが電話で黒人刑事に対して「ニグロとは話せばわかる.君は黒人じゃない」と話すシーンに象徴されるようにレイシストは嘲る対象ともとれる演出は理解できましょう.
      意外だったのは初の黒人警官が署内で好意的に受け入れられた事.当然,差別意識が強く突っかかってくる警官もいますが,それはごく例外だったことには驚きました.
      そして,エンドロールの2017年の映像であります.黒人差別主義者と反対運動家との激しいぶつかり合い.でもそれはわかりやすい時代でもあります.昨今ではアンティファに扇動された黒人のよる白人差別(まさにKKKが恐れていた事態)や黒人警官への暴行,といったより複雑な状況が常態化し,リベラルな首長は警察を解体すると宣言する始末.コロナ禍と合わせて時代はまさに混沌.こういう時ほどデビット・デュークのような耳障りの良い言葉を発してくれる指導者に気持ちは傾きやすくなりますが,正邪は全て自分で判断するという強い気持ちを持ちたいと思った次第です.
      >> 続きを読む

      2020/07/28 by 叡福寺清子

      「ブラック・クランズマン」のレビュー

    • 4.0 ハラハラ

      ハラハラさせながら笑いどころも十分。そして、しっかりと反レイシズムのメッセージも伝える良作品。
      音楽も良い!

      2020/06/19 by michi-low

      「ブラック・クランズマン」のレビュー

    • 3.0 ハラハラ

      スパイク・リー監督のブームみたいのがあって、よく観たもんである。
      そういうの(差別問題)もなんか見飽きた感もあるなか、潜入捜査の面白さと、なにより現代の米国大統領によせて、アップデートされた作りがみどころ。

      おもしろかったです。

      スパイクリーの手の中はわかっちゃいるけど...(;´Д`)

      (allcinama)
      「ドゥ・ザ・ライト・シング」「マルコムX」のスパイク・リー監督が贈る社会派実録コメディ。1970年代にあった驚きの実話を基に、コロラドスプリングス警察署初の黒人刑事となったロン・ストールワースと相棒のユダヤ人刑事が、白人至上主義団体“KKK(クー・クラックス・クラン)”に対して行った大胆不敵な潜入捜査の行方を軽妙なタッチで描き出す。主演はデンゼル・ワシントンの息子ジョン・デヴィッド・ワシントンと「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」「パターソン」のアダム・ドライヴァー。
       1970年代前半のアメリカ。コロラド州のコロラドスプリングス警察署初の黒人刑事となったロン・ストールワースは、過激な白人至上主義の秘密結社KKKのメンバー募集の新聞広告を見つけるや自ら電話を掛け、支部代表相手にまんまと黒人差別主義者の白人男性と思い込ませることに成功する。そしていざ面接の段になると、ロンは同僚の白人刑事フリップ・ジマーマンに白羽の矢を立てる。こうして黒人のロンと白人のフリップがコンビを組み、前代未聞の潜入捜査が開始されるのだったが…。
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      2020/03/20 by motti

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