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ある海辺の詩人 小さなヴェニスで

IO SONO LI
ジャンル: ドラマ
公開: 2013/03/16
配給: アルシネテラン

    ある海辺の詩人 小さなヴェニスで の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 5.0 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      詩人の言葉はシュン・リーの心に届いただろうか。二人は、イタリアの漁師町キオッジャで出会った。

      詩人と呼ばれる初老の漁師ベーピは、毎日のように、海に面した小さな酒場(オステリア)で仲間達とともに過ごす。
      中国からやってきたシュン・リーは、息子を呼び寄せるため、店で懸命に働く。

      ふとしたことで、二人は、故郷や家族のことを語りあうようになる。
      海の近くに住み、父親も祖父も漁師だったと話すシュン・リー。
      ベーピもユーゴスラビアからやってきた身で、遠い故郷を思う孤独と、海への思いが、二人の心をつなぐ--------。

      小さなベニス”と呼ばれる、ラグーナに浮かぶキオジャの古い街並みが美しい。
      潮の香りが漂い、柔らかい波の打ち寄せる音が聞こえてきそうだ。

      オステリアに集うベーピの仲間達の、気取らず、日々を楽しむ姿が魅力的だ。
      シュン・リーが、中国の詩人“屈原の祭り”と称して、川面に燈明を浮かべるように、浴槽に小さな赤い灯篭を浮かべるシーンが美しい。

      その祭りのことを聞いたベーピが、海水が満ち溢れ、オステリアの床が水浸しになった日、小さな蝋燭を水に浮かべてシュン・リーに見せる。
      この時のベーピの屈託のない笑顔が愛おしい。

      しかし、親子ほどに年が離れ、民族の異なる二人の友情、親愛を、小さな街の人々は許さなかった。
      中国人の雇主から、息子を呼べなくなると言われ、シュン・リーはベーピによそよそしくなる。

      急に冷たくなった彼女の真意がわからず、ベーピは、荒れて喧嘩をし、心配する仲間を振り払い、一人よろめきながら帰っていく。
      その後ろ姿から老いと寂しさが滲みだす。

      シュン・リーを演じるのは「長江哀歌」のチャオ・タオ。
      口数も少なく、淡々とした俳優達のたたずまいと、静謐なドラマの奥底から、深い哀しみと慈しみが伝わってくる。

      ベーピがシュン・リーのためにできるのは、言葉を、詩を送ること。
      最後に彼女に届けられた言葉が、私の胸を打つ。
      束の間とはいえ、心を打ち解けあえた思い出と、肩を寄せ合って海を見つめた記憶は、きっとベーピの生を温かく彩り、シュン・リーのこれからの人生への励ましとなったに違いない。
      >> 続きを読む

      2021/03/10 by dreamer

      「ある海辺の詩人 小さなヴェニスで」のレビュー

    • 4.0 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      詩だけでなくて、芸術は世界共通のものなのだろう。イタリアで、ユーゴスラビアから来て35年間漁師を続けてリタイアした男性と、借金からイタリアのカフェで働いている中国人女性が親しくなっていく物語。

      この2人は、わかり合えたが、周囲がその関係を認めない。周りが無知であり、バカであるという表現があった。噂話は本人同士を疲れさせる。これはどの世界でもある。なぜ、噂話は尾ひれがついて広がっていくのだろう。温かく見守るという選択肢がない。人のネガティブな話は誰でも好きだから。これは否定できるものではない。何の意味もないのだが。ラストはどうなっていたのだろうか?幸せに近づいた中国人女性。しかし、物悲しい結末を迎えた。

      若い出演陣はいない。若さ溢れるエネルギーというものはないが、老練な技術が光る作品だった。
      >> 続きを読む

      2014/12/16 by 温泉卵

      「ある海辺の詩人 小さなヴェニスで」のレビュー

    • 晩年期にもう一度恋ができるなんて、とても幸せなことだと思います。

      温かく見守ってあげましょうよ♪ >> 続きを読む

      2014/12/16 by ice

    ある海辺の詩人 小さなヴェニスで
    アルウミベノシジンチイサナベニスデ

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