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否定と肯定

DENIAL
否定と肯定
© DENIAL FILM, LLC AND BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2016
12月8日(金)、TOHOシネマズ シャンテ 他全国ロードショー
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公開: 2017/12/08
配給: ツイン
2016年トロント国際映画祭正式出品作品
ユダヤ人歴史学者と
ホロコースト否定論者の対決を映画化!

“ポスト・トゥルース”や“フェイクニュース”といった、捻じ曲げられた理論であっても、それを声高に主張すれば世間に認められるという現代の風潮にも警鐘を鳴らし、普遍的なテーマを投げかけている。歴史上、争いのないと思われる真実であっても、時として否定論者は現われることがある。ホロコーストという最大にして最悪の世界史を題材とした本作は、歴史の真実を伝え続けなければならない我々一人ひとり に対する警告でもある。

2000年4月11日、判決の日。この歴史的裁判の行方は……
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    否定と肯定 の映画レビュー (最新順)

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    全9件
    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      ミック・ジャクソン監督の「否定と肯定」は、世界に衝撃を与えた、ホロコーストの有無を問う裁判をスリリングにドラマ化した作品だ。

      ヒトラーやナチスが犯した罪に関わることを題材とした映画は、これまでにも数多くあり、これからも様々な形で繰り返し作られていくだろうが、この作品は、そのバリエーションの中でも特異な存在であると言ってもいいだろう。

      ユダヤ人が受けたホロコーストなんて無かったと主張する歴史学者と対決する、実際に起きた裁判を扱っているのだ。

      1994年、アメリカのジョージア州アトランタ、エモリー大学で学生たちに講義を行っている、ユダヤ人歴史学者のデボラ・E・リップシュタット(レイチェル・ワイズ)は、いきなり一人の男に「学生に嘘ばかり言っている」と攻撃される。

      その男とは、デイヴィッド・アーヴィング(ティモシー・スポール)。
      リップシュタットが、自著『ホロコーストの真実』の中で、ホロコースト否定論者として取り上げた人物だった。

      そして2年後、アーヴィングは、イギリスのペンギン出版からリップシュタットを名誉棄損で訴え、イギリスの法廷を舞台に、約4年にわたる闘いの火ぶたが切られる。
      そしてこれは、世界からも注目を浴びる裁判となるのだ。

      イギリス独特の裁判方針のもとに集められた優秀な弁護団だが、アメリカとは異なるそのやり方が、リップシュタットを驚かせ、不安にさせる。

      まず、訴えられた側に立証責任があること、判決は陪審員でなく、判事に任せること、法廷ではリップシュタットのみならず、ホロコースト生存者にも証言させないこと。

      一方、したたかで、舌鋒鋭いアーヴィングは、自ら弁護を務めるという。
      「これで本当に勝てるんだろうか?」とリップシュタットが思うのも当然だ。

      しかしながら、スリリングで見どころの多い裁判展開となり、観ながらいつの間にか、じわじわと心を奪われていく。
      しかも、相手を追いつめたと思ったのに“思わぬ伏兵”が----という危機もやって来る。

      思想の自由というものは、侵されるべきものではない、という視点もあるが、アーヴィングは、ユダヤ人を死に追いやったガス室を霊安室だとまで言い切るのだ。

      誰もが知っているはずの歴史的事実さえ、それを頭から否定し、決して認めようとしない人々。
      ある偏った考えのもとに目に蓋をし、耳を塞ぎ、事実を歪曲する人々。
      そして、さらに怖いのは、そのような人々にいともたやすく扇動されてしまう人々がいるということだ。

      ヒロイン役のレイチェル・ワイズは、ハリウッド大作のあれこれよりも、アレッサンドロ・ニヴォラと共演したマイケル・ウィンターボトム監督作品「I want you」の印象のほうが、私にとっては強烈だった。

      アンニュイな雰囲気と、直情的な愛と歪んだ愛の形、アレッサンドロ・ニヴォラのひたむきさと、あっと驚く結末------。
      それから20年近くも経っているのに、あの頃とあまり変わっていないレイチェル・ワイズの美しさには驚いた。

      狡猾さをむき出しにしたティモシー・スポールや、沈着で理知的なダンディぶりを体現したトム・ウィルキンソンの演技にも、目を釘づけにされる問題作だ。
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      2021/03/23 by dreamer

      「否定と肯定」のレビュー

    • 3.0

      ホロコースト否定論者の歴史学者とホロコースト研究家のユダヤ人女性が、ホロコースト(ユダヤ人虐殺)の実在を裁判で争う実話物語。

      ホロコーストという題材、イギリス司法制度の問題点、弁護団と衝突してばかりいる主人公、終盤の判事のちゃぶ台返しな一言……。映像としては地味ですが、映画として見応えがありました。
      それにしても(演出もあるでしょうが)敵方の歴史学者が図太くて憎々しいこと。裁判後も「これからもこういうことを続けるんだろうな」と思わせる描写があるのがまた憎々しい。本人は「これで知名度が上がった」ぐらいにしか感じていないのかも?
      90年代の実話とのことですが、炎上商法が取り沙汰される現代にも通じるものがあると観ていて思いました。
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      2020/09/08 by ででん

      「否定と肯定」のレビュー

    • 3.0

      ホロコーストの伝記を書いたデボラに対し、否定論者のアーヴィングが訴訟を起こす。
      イギリスで裁判が行われるのだが、アメリカとの違いに戸惑うデボラは発言をしない趣旨を求められる。

      アメリカとイギリスの裁判制度の違いがクローズアップされるが、裁判長が持つ権力がことのほか大きいし、判決を先に弁護士が知ることができるという驚きも。

      実際のホロコースト跡地の映像は強烈な場面。
      これを見せることで否定される歴史ではないということを認識。

      役者はいいが、裁判の結果はそこまで引き延ばすほどの類いではない。
      ホロコーストを否定するという感情をもっと知りたかった感じはある。
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      2020/02/23 by オーウェン

      「否定と肯定」のレビュー

    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      ホロコーストの研究者が、「ホロコーストはうそ」という自称歴史研究家に訴えられる。イギリスで裁判となり、論争を巻き起こすも勝訴するまでの話。
      社会派ドラマでいろいろと考えさせられる。センセーショナルな歴史解釈がビジネスとなってしまい、真実と虚構の判別が難しいのは現代も同じ。やはりいろいろ読んで、リテラシーを高めることが重要。
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      2019/03/19 by taka9naka

      「否定と肯定」のレビュー

    • 3.0

      ナチスによるユダヤ人大虐殺ーホロコースト
      その歴史的真実として伝えられる歴史が、そもそも真実であるかどうかを法廷で争う話。
      大きな盛り上がりはないが、しんしんと進んでいく感じは悪くない。

      2019/02/15 by BORIO

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