こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 映画ログ - 映画ファンが集まる映画レビューサイト →会員登録(無料)

魔女がいっぱい

THE WITCHES
魔女がいっぱい
(c)2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
12月4日(金)全国公開
1クリック登録
公開: 2020/12/04
製作国: アメリカ
配給: ワーナー・ブラザース映画

    魔女がいっぱい の映画レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順 すべての映画レビューとコメントを開く
    全4件
    • 2.0

      原作ロアルド・ダール、『チャーリーとチョコレート工場』などで知られる、言わずと知れた児童文学の巨匠です。アンジェリカ・ヒューストン主演で90年に映画化されていますが、こちらは日本未公開。監督は『赤い影』で知られるニコラス・ローグ。『アラビアのロレンス』の撮影も担当していたんですね。恐れ入ります。で、本作はアン・ハサウェイ主演、監督はロバート・ゼメキス。

      iTunesをサーフしていて息子がこれを観たいと言うものだから、子どもたちと無条件に鑑賞。監督がロバート・ゼメキスであるのは、エンドロールにて知った次第。迂闊なことで、ロアルト・ダール作品が原作とも知らず。

      冒頭、スクリーンを前に子どもたちの頭が画面下横一列に並んで、魔女についての講義を受けている。ナレーターが魔女の恐ろしさとその偏在ぶりとをおどろおどろしげに語り、「それは数十年前のクリスマス。シカゴには雪が降り、雪ってやつは滑るからいけない…」とやおらの昔語り、画面は車の後部座席に乗る坊や、いな、カメラは180度回転し、それがひっくり返った車内であることを観客は知らされ、シートベルトで逆さに宙吊りにされた坊やは、ガラス片に埋もれた大人用の黒縁メガネを拾い上げ、救出されながら泣き叫ぶ…。

      おや、今時なんだろう、この古臭い演出は。映画学校出立ての優等生が初めてメガホンを撮った作品かな…とまずは観たのでした。続くシークエンスでオクタヴィア・スペンサー演ずるお婆ちゃんが孫をあの手この手で励まします。この励まし方には涙。祖母にとって坊やのママは娘です。自分より先に子に先立たれる悲しみ苦しみに勝るものなどありません。それをひた隠しながら、「私も悲しい。でも同情はしない。神様は時折人間には理解できないプランをお持ちになる」と言って、孫にホットチョコレート、フライドチキン、コーンブレッドを振る舞い、レコードをかけて I’ll be there を孫の前で歌って踊ってみせる。「こうして何か月と奮闘した甲斐あって、お婆ちゃんは私を立ち直らせるのに成功した」とナレーターは語ります。にしても、丁寧に撮られてはいるのですが、なんか、冗長なんですね。お婆ちゃんも実は魔女で、でもいい魔女なんです…という伏線かと思いきや、さにあらずでしたし。ヨーロッパの監督の文法とも違う。

      この辺から、果たして新人作家の作品か? と疑い始めるわけです。

      原作では舞台はイギリスとスウェーデンで、登場人物も皆白人ですが、本作ではアラバマが舞台で主人公は黒人になっている。60年代のアメリカで、黒人女性と孫のコンビが高級ホテルで白人の支配人から深々と頭を下げられる…というのが、小生の歴史認識ではちょっと合点がいかない。そのくせこのホテル、雑用係は皆黒人で統一している。いや、それはもう、映画冒頭からですね、子ども時代のおばあちゃんの生活がふと挟まって、両手にブリキのバケツをぶら下げて労働している場面なんか、いかにもという感じではあったけれど、両親を亡くして引き取られた坊やの部屋ですね、これがかつてのお母さんの子供部屋で、学位をとって(優秀な娘だったのですね)誇らしげな若かりし母の写真の埋め尽くす家具調度、カーテンに至るまで、そのまま白人家庭のものといってもなんら違和感のない作りで、そもそもレコードの機材なんかもあんな風に普通にあったんだろうか、そういえば自家用車なんてのも一般だったんだろうか…とつい勘繰ってしまうわけです。もちろん黒人家庭にも色々あったでしょうから、白人並みの生活をしている黒人がいてもおかしくないわけですが、それならそれで特殊家庭の話になってしまうし、兎にも角にも、主人公を黒人にわざわざ設定し直した理由がわからない。

      そう考えると、魔女、という存在もミソジニー(女性嫌悪)と無縁であるはずもなく、「魔女は世界に偏在して、子どもたちを亡き者にする…」という、ナマハゲ的感性は、小生ロアルド・ダールのファンではあるけれど、今となっては時代錯誤感は否めない。それ自体、作品の価値を貶めるものではないのだけれど、現代に蘇らせるにはひと工夫もふた工夫も必要、とは思うわけです。あのようなアジテーションを観た子どもたちが、「あのババァ、俺らに塩キャラメルくれようとしたから魔女に違いない」となって、新たな魔女狩りが始まらないとも限らないのです。

      さらには魔女の造形ですね。字幕では「魔女は必ず手袋をしているが、あれは手がなくて指が鉤爪になっているから」と説明されているのですが、「鉤爪」と聞いて連想する造形とはかなり異なっていて、少なくとも小生はショックでした。案の定、アン・ハサウェイが障害者団体に謝罪する事態となったようです。いやいや、謝るのはアン・ハサウェイですか?

      Ugly の表現が差別のそれにつながりかねないと危ぶむ感性を、小生も知らず植え付けられていることに戸惑いながら、昨今の言葉狩りにこそ眉を顰める小生ですら、この映画の表現のありように危うさを感じるのですから、なかなかキッズ向けの良作として安心して両手を挙げることはできないのではないか。とまれ、我が家では、途中で観るのを止めるなどしませんし、観賞後も親は何も言いませんが。

      演出にしかり、表現のあり方にしかり、なんとも繊細さを欠いた、古臭さのつきまとう映画でした。

      それと、秘薬でネズミに変えられるシーンですね。これ、花火のクライマックスのような撮り方をせめてするべきだったのではないかと。単発で打ち上がる花火に終始してしまい、ロアルド・ダールお得意の祝祭空間が不発に終わったのは、なんとも残念です。

      あ、ロバート・ゼメキスですか。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は全作友達と3人4人と連れ立って渋谷に観に行ったものです。吉祥寺ではなく、渋谷、というのが中学生にはなんとも誇らしかったのを思い出します。その後、ゼメキス監督の作品を観続けて、その度に失望させられて…。あ、最初に失望させられたのは、『B T F3』でしたけどね。
      >> 続きを読む

      2021/02/22 by Foufou

      「魔女がいっぱい」のレビュー

    • 3.0

      ダールの作品ではチャリチョコ以来だけど、かなり中身はお気楽。
      つまりは見た後すぐに忘れそうな中身というわけで(笑)

      魔女自体はダークテイストにしており大人も鑑賞に堪えうるが、魔法でネズミに変えられてからは急に子供向けテイストみたいに代わる。
      まるでディズニー映画のようになるのだが、ゼメキス作品とは思えない微妙さ。

      とはいえ本来のダールの悪夢を体現する魔女を演じるアン・ハサウェイの独壇場に化している。
      登場時から怪しさ満載であり、魔女の姿になるとビックリの変身姿に。

      デルトロ辺りが手掛けるとダークファンタジーになったのかもしれないので勿体ない作品だった。
      >> 続きを読む

      2020/12/20 by オーウェン

      「魔女がいっぱい」のレビュー

    • 4.0

      面白かった、一般的なハッピーエンドでは無かったが、こんな終わり方が在っても・・・とも思えた内容だった。

      2020/12/19 by されっく

      「魔女がいっぱい」のレビュー

    • 4.0 笑える 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      【ララポート横浜 TOHOシネマズ/魔女がいっぱい/2020.12.10】

      アン・ハサウェイさんとは思えないほど、
      役柄によってこんなに変わってしまうんだ。

      ラスト、子供たちは予想外の展開へ。
      想像とは違ったけど結構残酷だなぁ。

      おもしろかったです(^^)/
      >> 続きを読む

      2020/12/17 by eeko

      「魔女がいっぱい」のレビュー

    魔女がいっぱい
    マジョガイッパイ

    映画 「魔女がいっぱい」 | 映画ログ

    会員登録(無料)

    今月のおすすめ映画
    読書ログはこちら
    映画ログさんのラック

    最近チェックした映画