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ブリキの太鼓

Die Blechtrommel
ジャンル: ドラマ
公開: 1981/04/18
製作国: フランス
配給: フランス映画社

    ブリキの太鼓 の映画レビュー (最新順)

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    全4件
    • 3.0 切ない

      成長するのをやめた少年が再び成長を始めるまでを描いた作品。オスカルが所々で狡猾な一面を出す。スカートに潜るのは胎内にもどりたいからだろう。それにしても12歳の子に事後シーンをさせるのはどうなの・・。

      2018/09/14 by kinako

      「ブリキの太鼓」のレビュー

    • 評価なし

      この映画は2回観に行きました。
      一回目は、満席で(当時の映画館は段差がなく前に座高の高い人に座られるともうお終い)なんともその長さとグロテスクさに正直うんざりしました。

      高校生当時見始めたヨーロッパ映画は、別世界のように美しかったり、想像もつかない深い恋愛だったり・・・そんな中で、このリアルなグロテスクさ。
      特に、主人公のオスカルの母が、気が狂い、生の魚をぼりぼり囓る所は、ホラーなんかより怖くて衝撃的。

      では、何が私を2回目に誘ったのか・・・それが、よく覚えていません。
      しかし、2回目に観て私は衝撃を受けるくらいこの映画が好きになりました。

       原作はギュンター・グラス(ノーベル賞受賞作家)で脚本にも参加しています。
      私はまず、最初に太鼓のどんどこどんどん・・・という遠い音から、広い畑を女の人が走ってくるそのシーンに釘付け。
      この太鼓どんどん・・・というのは最後の方でも出てきます。この太鼓の音が良かったです。

       自らの意志で、3歳で成長を止めてしまった永遠の子供、オスカル。
      しかし、オスカルは内面はどんどん成長していく、残虐に冷静に成長を遂げる。

      そしてナチが台頭し始めるドイツで、「子供」という免罪符を振り回して、自分のやりたいようにやっていく。
      周りの愚かな大人を策略でどんどん貶めていく、見た目は子供、内面大人のオスカルと演じた男の子の半分、天才、半分、狂気の目というのが凄い。

      オスカルはブリキの太鼓をいつも離さない。気に入らない事があると奇声を発して太鼓を叩く。その声はガラスをバリバリと破るほどの奇声。

       母は密かに街で浮気をしている。その時、オスカルが預けられるのがおもちゃ屋の男。これをシャルル・アズナブールが演じていました。
      おもちゃ屋は密かに母に恋心を抱いている。オスカルにもとても優しい。

      しかし、オスカルはそんな大人の「ずるい欲望」が大嫌いで、誰も彼も破壊する。
      ゴジラのごとく破壊を続け、しかも外見子供なのに、自分の子供まで作ってしまう。

      太鼓がどんどこどんどん・・・そしてナチから逃げる人たちに混じってどこかへ去っていくオスカル。
      オスカルは多分、いつの時代もどこの世界にもいるのでしょう。

       ホラー映画にキャーキャー言ってる人は映画というものの本当の怖さを知らない。

       1979年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞。
      >> 続きを読む

      2018/06/03 by 夕暮れ

      「ブリキの太鼓」のレビュー

    • 5.0

       79年のポーランド近現代史風刺映画。世の醜さを嘆いて三歳で成長を止めた少年オスカルが戦間期から第二次世界大戦終了までを経験し、批評する。
       ポーランドもドイツもナチスもすべて斜めから醜く描いているのが印象的。ジャガイモ畑で政治的放火魔と交わり子どもを産んだ祖母と不倫と近親相姦の果てに自分を産んだ母アグネスを持つポーランド人オスカル、鰻や鰊等々の自民族の食べ物を無理に食べさせて形式上の妻アグネスを殺してしまうドイツ人アルフレート、ストッキングでアグネスを誘い、ダンツィヒに愛着を持ってしまうが最後には水晶の夜に飲み込まれて自殺するユダヤ人マルクス。加えて、背景のマンションの最上階では共産党員がインターナショナルを吹き、突撃隊員が太太としたジャガイモや”少年”を撫で回して戦間期の間に手に入れた地位を誇示している。エスニックジョークを煮詰めたような人間たちの愛憎劇に胸焼けを起こしそうだ。
       第二次世界大戦までの道のりを庶民視点で描いているのも特徴。軍楽隊、ラジオ、拡声器と段階を踏みながら大声でドイツへの従属を要求し、ポーランド郵便局を焼きつくして人々に絶望を植え付け、ヒトラーの凱旋によって締めくくる様子はギュンター・グラスやアンジェイ・ワイダが見た光景そのものだろう。
       主人公の立ち回りも異様だ。ドイツ人の父を無視してポーランド人の叔父と交わる母アグネスを見て、あるいは併合を叫ぶドイツ人の党大会をぶち壊すために、時には寝返ってパリで叫んでガラスを叩き破り、最後には祖国を捨て西側へと脱出するオスカルは戦間期、第二次大戦で二度にわたってドイツとソ連に踏みじられた自国の揺れ動く自意識を象徴しているようだ。
       ポーランドの地政学的な、民族的な、歴史的な事情を禁忌のなかにぶち込みかき混ぜて道徳の限界を示した偉大な一作。
      >> 続きを読む

      2016/01/17 by efnran

      「ブリキの太鼓」のレビュー

    • 5.0 切ない クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "奇想天外で挑発的な映画的陶酔を味わえる珠玉の名作"

      映画「ブリキの太鼓」は1979年のカンヌ国際映画祭でフランシス・F・コッポラ監督の「地獄の黙示録」と並んでグランプリを獲得し、また同年の第51回アカデミー賞の最優秀外国語映画賞も受賞している名作です。

      原作はギュンター・グラスの大河小説で二十か国語に翻訳されていますが、あとがきの中でグラスはこの小説を執筆した意図について「一つの時代全体をその狭い小市民階級のさまざまな矛盾と不条理を含め、その超次元的な犯罪も含めて文学形式で表現すること」と語っていてヒットラーのナチスを支持したドイツ中下層の社会をまるで悪漢小説と見紛うばかりの偏執狂的な猥雑さで克明に描き、その事がヒットラー体制の的確な叙事詩的な表現になっているという素晴らしい小説です。

      この映画の監督はフォルカー・シュレンドルフで、彼は脚本にも参加していて、また原作者のギュンター・グラスは台詞を担当しています。原作の映画化にあたってはかなり集約され、祖母を最初と最後のシーンに据えて全体を"大地の不変"というイメージでまとめられている気がします。そして映画は1927年から1945年の第二次世界大戦の敗戦に至るナチス・ドイツを縦断して描くドイツ現代史が描かれています。

      この映画の主要な舞台はポーランドのダンツィヒ(現在のグダニスク)という町であり、アンジェイ・ワイダ監督のポーランド映画の名作「大理石の男」でも描かれていたひなびた港町で、この町は第一次世界大戦後、ヴェルサイユ条約により国際連盟の保護のもと自由都市となり、そのためヒットラー・ナチスの最初の侵略目標となりました。まさにこの映画に出てくるポーランド郵便局襲撃事件は第二次世界大戦の発火点になります。

      そしてこの映画の主人公であり、尚且つ歴史の目撃者となるのが大人の世界の醜さを知って三歳で自ら1cmだって大きくならない事を決意して、大人になる事を止めてしまったオスカルは成長を拒否する事によって、ナチスの時代を"子供特有の洞察するような感性と視線で、社会や人間を観察していきます。

      オスカルは成長が止まると同時に不思議な超能力ともいうものが備わり、太鼓を叩いて叫び声を発すると居間の柱時計や街灯のガラスが粉々に割れたりします。
      この奇声を発しながらブリキの太鼓を叩き続けるオスカルの姿は、ナチスによる支配下のポーランドの歴史そのものを象徴していて、フォルカー・シュレンドルフ監督は原作者のギュンター・グラスの意図する二重構造の世界を見事に具現化していると思います。超能力などの非日常的な要素を加味しながら、ポーランドの暗黒の時代を的確に表現した映像が我々観客の脳裏に強烈な印象を与えてくれます。その暗いイメージは、特に海岸のシーンで象徴的に表現していて、不気味な映像美に満ち溢れています。

      オスカルはドイツ人の父親を父として認めず、ポーランド人の実の父をも母を奪う男として受け入れません。この二人の父親はオスカルが原因となって不慮の死を遂げ、また気品と卑猥さが同居する母親も女の業を背負って狂死します。

      この映画の中での忘れられない印象的なシーンとして、第二次世界大戦下、オスカルの法律上のドイツ人の父親はナチスの党員になり、パレードに参加します。そのパレードの最中に威勢のいいマーチがファシズムを讃え、歌いあげる時、演壇の下に潜り込んだオスカルが太鼓を叩くとマーチがワルツに変わってしまい、ナチスの党員たちまでが楽しそうにワルツを踊り始めるというシーンになります。この意表をつく映像的表現にはまさに息を飲むような映画的陶酔を覚えます。

      このダンツィヒは歴史的には自由都市でしたが、ポーランドの領土になりドイツ人の支配を受け、その後、ソ連軍によって占領される事になります。オスカルは戦後、成長を始めましたが、若い義母と一緒に列車で去って行く彼を郊外から一人で見送る祖母の姿にポーランドという国が抱える拒絶と抵抗と絶望との暗い時代を暗示しているように感じられました。

      尚、主人公のオスカルという子供が成長を止めたというのは、第二次世界大戦下、ナチス・ヒットラーの暗黒時代をドイツ国民が過ごした事の象徴であり、撮影当時12歳だったダーヴィット・ベネントのまさに小悪魔的な驚くべき演技によって見事に表現していたように思います。

      とにかくこの映画は全編を通して"奇想天外で挑発的であり、映画的陶酔を味わえる、まさに珠玉の名作"だと思います。
      >> 続きを読む

      2016/01/04 by dreamer

      「ブリキの太鼓」のレビュー

    • 文句なしの映画史に残る名作ですね~!!

      2016/01/04 by チャミー

    ブリキの太鼓
    ブリキノタイコ

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