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ずっとあなたを愛してる

IL YA LONGTEMPS QUE JE TAIME
ジャンル: ドラマ
公開: 2009/12/26
製作国: ドイツ , フランス
配給: ロングライド

    ずっとあなたを愛してる の映画レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順 すべての映画レビューとコメントを開く
    全2件
    • 4.0 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      キャラクター・スタディというのが、映画の一ジャンルとしてあります。主人公の性格や人格を掘り下げる目的の映画ですね。

      近年の作品の中では「ミルク」、それにこのジャンルの代表作とも言える「グラン・トリノ」がありました。俳優にとっては、まさに力の見せどころ。ショーン・ペンもクリント・イーストウッドも実に素晴らしかった。

      でも、よく考えると、みんな男優ばかりなんですね。女優を活かしたキャラクター・スタディはないものかと不満だった時に出会ったのが、この映画「ずっとあなたを愛してる」なんです。

      冒頭に映るのは、中年の女性。お化粧しない顔もさることながら、目が空っぽ。死んだ目というよりも、生きる意志を失った、空っぽの目。人にも自分のことにも、まるで関心がない。

      この人、実は刑務所から出たばかり。両親から関係を断たれ、妹と住むことになった。いったい何をやってそうなったのか、乾いた表情の後ろに隠された事情が、ゆっくり明かされていきます。

      犯した罪は殺人だった。それも、6歳になる息子を、自分の手にかけて殺した。なぜ、どうしてと知りたくなるんですが、真相は観てのお楽しみ。それに、サスペンス映画と違って、この真相は、実は重要ではないんです。

      重要なのは、主人公の女性。堅固な仮面で顔も心も覆いつくした人なので、つい仮面を取り払いたくなるけれど、映画が進むにつれて、真相などわからないままで、この心を閉ざした主人公に感情移入してしまいます。

      何があったのかわからないけれど、この人の抱えるどうしようもない悲しみが、胸をつかむのです。自分が何をしても、誰がどう気遣ってくれても、決して癒されることのない喪失が、仮面の後ろに見えてくるのです。

      これはすごい。だって、寡黙で無愛想で投げやりなだけなのに、悲しみが伝わるんですよ。

      演じるのは「イングリッシュ・ペイシェント」で知られるクリスティン・スコット・トーマス。フィリップ・クローデル監督は、この女優さんの力を信じたんでしょう。

      おかげで、泣かせる映画とは程遠いのに、感情を心の底から揺さぶられる作品が出来上がったのだと思います。
      >> 続きを読む

      2017/10/25 by dreamer

      「ずっとあなたを愛してる」のレビュー

    • 4.0 泣ける 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この作品は2008年のフランス映画で、2009年英国アカデミー賞外国語映画賞受賞ほか世界各地で絶賛されたんだそうです。
      他の解説には「わが子を殺害した過去を持つ女性の愛と再生の物語」と書いてありましたが、私は主人公のジュリエットは再生できるのだろうか?と疑問が残りました。
      物語は彼女が15年の服役を終え、空港からのシーンから始まります。
      なんとなくストーリーは知ってはいたのですが、アル中?ドラッグ中毒?って思わせるような姿に見えました。
      出所したばかりもあり、15年間会っていなかった妹の家に居候することに。
      ぎこちない姉妹。畏怖する妹の夫。決まらない仕事。社会は厳しいんですよん!
      ジュリエット自身の社会や人を拒絶している感じだし。
      でも、何も知らないということもあり、妹・レアの養女の子供たちだけが素直にジュリエットに近づいていきます。
      最初は少し距離をとっていたジュリエットも時間が経つにつれ少しずつ心を開いていきます。
      レアを通して、他の人たちとの交流もとりはじめたり、仕事がみつかったりと社会復帰していくのですが、心はやはり閉ざしたままでした。
      そしてとうとうレアは偶然見つけた1枚の写真と紙を持って、ジュリエットの心を開こうと聞きます。なぜ、自分の息子を殺したの?と・・・・。


      ============= ネタバレ注意!! ===============


      泣き叫ぶように話をするジュリエット。切なかったなぁ~~;;
      ジュリエットが医師じゃなかったら、どうなっていたかな?とか考えてしまいました。
      もちろん殺人は犯してはいけないことだし、ましてや自分の子供を!とも思います。
      だからこそ、ジュリエットは一切動機を語らず、最大の刑を受け、社会からも人からも距離を置き、生ける屍状態に身をおこうとしていたんです。
      不治の病で苦しむ小さな子供を助けてあげたい、痛みをとってあげたい、できるなら代わってあげたい。どの母親も思うことです。だから理解できないわけじゃないんだけど・・・。
      ジュリエットの新しい人生はここから始まるんだと思いました。
      でもね、刑期を終えて法的な罪の償いは終えたとしても、ジュリエットの心の中にある罪は一生消えず、背負っていかないといけない十字架です。
      重いですよ。それでも人は生きていかなきゃいけないんです。
      殺人とか罪は犯していないけど、私も重い十字架を背負って生きているので、再生なんてできるのかなぁ・・・?って正直思いました。
      でも、小さな希望の光を見せてくれたような気もします。
      >> 続きを読む

      2015/02/17 by mana

      「ずっとあなたを愛してる」のレビュー

    • パッケージからして切ない・・・。
      こういうの絶対選ばないのですが、映画ログでみなさんのレビューに影響されて色々チャレンジしたくなってます。こういうのも観てみようかなぁ・・・ >> 続きを読む

      2015/02/17 by ただひこ

    • >ただひこさん♪
       欧州映画って時には抽象的だったりして、なかなか感情移入できないこともあり
       ますが、いろいろと観てる側を考えさせる映画が多いと思います。
       そういう気分の時に欧州映画を観ることが多いかもです。
      >> 続きを読む

      2015/02/18 by mana

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    ズットアナタヲアイシテル

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