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ノー・マンズ・ランド

No Man's Land
ジャンル: ドラマ , アクション , 戦争
公開: 2002/05/25
製作国: イギリス , イタリア , スロベニア , フランス , ベルギー
配給: ビターズ・エンド(博報堂=アーティストフィルム=トライエム=ビターズ・エンド 提供)

    ノー・マンズ・ランド の映画レビュー (最新順)

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    全3件
    • 5.0 切ない ハラハラ

      数ある戦争映画を観てきたがここまで奇抜に、しかも大いに皮肉る事によって本質が見えてくるという構図。
      とてつもない出来であり、鑑賞後に大いに考えさせられる。

      劇中に「傍観者も戦争に加担したと一緒だ」という的を得たセリフ。
      リポーターがそれを「カメラの前でしゃべってよ」。「ちゃんとわきまえてるつもりだよ」と否定の国連軍兵士。言えない国連軍に感動を誘うようなセリフを喋るレポーター。この場面だけでも強烈な皮肉が渦巻いてる。

      塹壕の中の3人も立場が変わるたびに強気であり弱気である。
      その小さいやり取りが戦争の始まりをそのままを象徴しているという、これまた強烈なブラックユーモア。

      戦闘シーンではなく、個人を使って戦争を際立たせるタノヴィッチの演出が見事。
      ラストの状態を見れば戦争が不毛なことは容易に考え付ける。
      >> 続きを読む

      2017/04/17 by オーウェン

      「ノー・マンズ・ランド」のレビュー

    • 〉戦闘シーンではなく、個人を使って戦争を際立たせるタノヴィッチの演出が見事。
      戦争映画で人を戦慄させて泣かせるのなんて簡単だぜ、金さえかければ。
      というベン・スティラーの心の声が聞こえてきそうな「トロピック・サンダー」のことが頭をよぎりました。
      この映画はそういう戦争大作と一線を画しているみたいですね。
      観終わってじわじわくる映画って素晴らしいです。
      >> 続きを読む

      2017/04/17 by 月うさぎ

    • 評価なし

      すばらしい映画。戦争の怖さを本当に思い知らされる。
      もともと人と争うことが嫌いだし、無知なので正直戦争は何でおこるのかすら判らない。
      でもこの映画を観ると自分なりに仕組みが見えてくる。
      体裁だけを保とうとする上層部、自分たちだけの映像を撮りたがるマスコミ、
      何も判っていない兵士達。戦時下じゃなければ友人にもなりえた彼らだが、
      戦争の緊張感からお互いを殺そうとする。
      この映画を観ると、人間である以上戦争は避けられないことが良くわかる。
      しかしこのような映画を観ることで自分の中にもある「良くない考え」を少しだけ改めることができる。

      せめて自分の回りだけでも「くだらない争い」を減らそうと決意させてくれる1本。
      >> 続きを読む

      2017/02/19 by yeeeeesman

      「ノー・マンズ・ランド」のレビュー

    • 5.0 クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      ボスニアとセルビアの中間地帯、"ノー・マンズ・ランド"の塹壕に取り残された一人のボスニア兵と一人のセルビア兵。殺すか殺されるかの緊迫した状況の中、横で死んでいると思っていたもう一人のボスニア兵が、生きていることがわかる。

      しかも、少しでも動けば爆発してしまう地雷を背の下に仕掛けられて----。兵士たちは、いかにして生き延びるかを模索する。ここにもCNNの特派員を皮切りにしたメディアの狂乱と、戦線への不介入を至上命題にした国連防護軍の思惑が絡んでくるという展開になっていく。

      最小限のキャストとロケーションで見せられる"ボスニア紛争"の一コマであるが、そこには大味な戦争映画と比べるべくもない程の、戦争に対する多面的で普遍的なメーセージが内在しているように思う。

      この塹壕でにらみ合う兵士の生態はおかしくもあり、哀しくもある。和やかなムードになったかと思いきや、またケンカをする。敵対する二人の境遇は、むしろ同情すべき共通項の方が多いはずだが、すぐに積年の不信感と憎悪感が頭をもたげ、人間的な感情を鈍らせてしまう。

      つまり、彼らの関係は個と個ではなく、国と国との衝突の縮図なのだと思う。実はここに、"戦争の不幸"がひそんでいるのだ。

      ダニス・タノヴィッチ監督は、「戦争は精神状態です。銃弾の音や、頭の上を通るヘリコプターのプロペラではないのです。戦争はそれを生きる人間の心の中にあり、戦いが終わった後も消し去ることは出来ません」と語っていて、実によく"戦争の本質"を捉えていると思う。

      ダニス・タノヴィッチ監督はボスニア人としてボスニア紛争に参加している。にも関わらず、である。全ての戦争は、当事者の主観による正当性の主張に基づいているのだ。

      彼が戦時下で頭に刷り込まれた母国の正統性を排除して、このような"客観的な視野"に立てたことは、まさに驚嘆に値する。このことこそが、この作品が他の作品と一線を画している所以であろうと思う。

      彼はボスニア人としての"アイデンティティー"を犠牲にしてまでも、"戦争の真実"を暴き出すことに執念を示したのだ。そして、そうすることで、命を失った戦友たちの霊前に花を添えたのだと思う。

      そして、この映画はそれだけではなく、中立と称して何もしなかった国連軍に対する痛烈な皮肉、負傷者を前にしたジャーナリストのモラルの在り方など、深遠なテーマを内包させながら、短い上映時間の中で端的に戯画化してみせるのだ。

      映画作家が自分の考えていることを100%伝えるのは、かなり難しいと思う。しかし、ダニス・タノヴィッチ監督の鮮やかな手法は、そんな労苦を微塵も感じさせない程、見事だ。

      なお、この映画は2001年度のアカデミー賞の最優秀外国語映画賞、同年のゴールデン・グローブ賞の最優秀外国語映画賞、LA映画批評家協会賞の最優秀外国語映画賞、カンヌ国際映画祭の最優秀脚本賞を授賞しています。
      >> 続きを読む

      2016/12/19 by dreamer

      「ノー・マンズ・ランド」のレビュー

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