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必殺! ブラウン館の怪物たち

Sure Death 2, Stop the Conspiracy
ジャンル: 時代劇
公開: 1985/06/29
監督:
製作国: 日本
配給: 松竹

    必殺! ブラウン館の怪物たち の映画レビュー (最新順)

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    全1件
    • 2.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「必殺! ブラウン館の怪物たち」は、松竹創業90周年、朝日放送創立35周年記念作品として製作された作品だ。

      時は幕末へと移され、かつて徳川家康が京都御所を爆破する仕掛けを設けたという、黒谷屋敷の謎をめぐり、討幕派や仕事人、新選組までが入り乱れての大騒動。

      全編コメディー・タッチで"必殺"ものとしては違和感が残り、"必殺"というより"必笑"の、それも限りなく"失笑"に近い作品になってしまっている。

      デキシー風に軽快にアレンジされたお馴染みのテーマ曲、ヤング向けの安っぽいお笑いTVタレントたち(笑福亭鶴瓶、明石家さんま、西川のりお、塩沢とき、高田純次、ケント・ギルバート)におんぶにだっこのオーバーなおフザケ等、だらしがないほどTVによりかかっての進行は、ストーリーさえハチャメチャという体たらく。

      TVシリーズを膨らませるどころか、迎合、便乗、最初からTVに白旗を掲げてしまっている。
      だいたい、サブタイトルにしてからが、"ブラウン館の怪物たち"、つまりブラウン管、TVの怪物たちにバンザイしているというのだから情けない。

      さらにTV的スケールの"インディー・ジョーンズ"や、"007"のミニ・パロディとか、全く面白くもなく、この映画を観た後、一刻も早く、口直しにTVの必殺シリーズを観たいとすら思いましたね。

      少なくとも、ご本家のTV版は、15分で犠牲者が登場し、30分までに犠牲者が殺され、必殺メンバーが残り時間を費やして、きれいさっぱりと一件落着、その流れ作業的な段取りの良さ。
      観た後に何も残らないが、とにかくリラックスして観ていられるんですね。

      と、ここまで、この映画のつまらなさを言ってきましたが、少し深読みして観てみると、この映画、TVに降参、便乗するフリをして、実はTVの怪物たちをおちょくっているのではないのかと。

      そういえば、大挙出演の当時のTVの人気者たちや、彼らの仲間の沖田浩之、森田健作など、中盤までに全員殺されてしまうんですね。

      しかし、この後、例によって必殺メンバーたちのお出ましとなるのだが、仕掛けと小道具、そして光と影、アップを多用した名カメラマン・石原興の見事な映像でカッコいいアクションも、散々TV的おフザケで映画をおもちゃにした連中の後とあれば、痛快でもなんでもない。

      だから、中村主水たちの必殺アクションは、アクションのためのアクションとして宙に浮いてしまっていると思う。
      >> 続きを読む

      2018/12/22 by dreamer

      「必殺! ブラウン館の怪物たち」のレビュー

    • 紫指導官 様

      コメントありがとうございます。

      この映画のレビューは、"必殺シリーズ"への思い入れが強い分、かなり辛めの内容になったと思います。

      池波正太郎原作の「必殺仕掛人」に端を発するTVの"必殺シリーズ"は、金で殺しを請け負い、庶民の恨みを晴らすという、多くの影のヒーローとも言うべき殺し屋たちを生み出しましたね。

      もともとは、他局(フジテレビ)で高視聴率を誇っていた、中村敦夫主演の「木枯し紋次郎」への対抗策として、朝日放送がぶつけたのが「必殺仕掛人」で、何と深作欣二監督がその第1回放送分の演出を手掛けたんですね。

      このシリーズ独自のキャラクターとして、圧倒的な人気を集めたのが、藤田まこと扮する中村主水ですね。
      TV第2作目の「必殺仕置人」に初登場した主水は、やがて"必殺"の顏として定着していきます。(この作品に出ていた、山崎努扮する念仏の鉄、沖雅也扮する棺桶の錠も大好きですね)

      そして、TV第15作目の「必殺仕事人」に始まる"仕事人"の諸作品は、視聴率の面でも高い支持を受け、一つのブームを巻き起こしましたね。

      このシリーズが受けるのは、やはりそれだけ日常生活における、様々な不満やストレスが充満していて、そのはけ口としてカタルシスを得るために、特に現役のサラリーマンたちの絶大なる指示を受けたのだと思いますね。

      そして、1984年には、遂にスクリーンにも登場し、以後、年1作のペースで作られていきましたね。
      当初は、娯楽に徹した作りをしていましたが、第3作目の工藤栄一監督の「必殺!Ⅲ 裏か表か」からは、影を背負った殺し屋たちという、"必殺"の原点に立ち帰り、緊張感溢れるドラマとして佳作を生んでいきましたね。

      個人的に最も好きな作品は、映画の第4作目の深作欣二監督の「必殺4 恨みはらします」で、好きなキャラクターは、TVシリーズの中村主水、念仏の鉄、棺桶の錠以外では、当然の事ながら、緒形拳扮する「必殺仕掛人」の藤枝梅安、シリーズきっての知的で翳りを帯び、殺しに対して疑問を抱きながらも遂行していき、シリーズ中で初めて死ぬ人物になった、石坂浩二扮する「暗闇仕留人」の糸井貢ですね。
      >> 続きを読む

      2018/12/23 by dreamer

    • なんと、作品にお詳しい! 必殺シリーズは、夜更かしできるようになった頃から見ていましたが、こんな奥の深い見方をしたことはありませんでした。せんとりつにいびられたり、後のシリーズに出てくる田中さまに嫌味を言われたりという、昼行燈の中村主水が、夜の仕事をするときのカッコよさにしびれていました。懐かしいなあ。 >> 続きを読む

      2018/12/24 by 紫指導官

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