こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 映画ログ - 映画ファンが集まる映画レビューサイト →会員登録(無料)

風立ちぬ

風立ちぬ
(C)2013 二馬力・GNDHDDTK
全国東宝系ロードショー
amazon.co.jp で詳細を見る
DMM.com
1クリック登録
ジャンル: アニメ , キッズ・ファミリー
公開: 2013/07/20
監督:
製作国: 日本
配給: 東宝
2013年、スタジオジブリ最新作2本が奇跡の同年公開!

1988年、『火垂るの墓』『となりのトトロ』公開から25年。
2013年、50年来の友人でありライバルでもある高畑勲・宮崎駿両監督の最新作が公開される。
二本立て興行であった『火垂るの墓』『となりのトトロ』と異なり、今回の『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』では、スタジオジブリ史上初の長編映画の同年公開、奇跡の実現となった。
 2013年のジブリイヤー、先陣を切って7月20日公開される『風立ちぬ』は、5年ぶりの宮崎監督最新作です。

生きねば。
堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて。

この映画は、実在した堀越二郎と同時代に生きた文学者、堀辰雄をごちゃまぜにして、ひとりの主人公“二郎”に仕立てている。後に神話と化したゼロ戦の誕生を縦糸に、青年技師二郎と美しい薄幸の少女菜穂子との出会い別れを横糸に、完全なフィクションとして1930年代の青春を描く、異色の作品である。
(宮崎駿監督による映画「風立ちぬ」企画書から)


【物語】

かつて、日本で戦争があった。

大正から昭和へ、1920年代の日本は、
不景気と貧乏、病気、そして大震災と、
まことに生きるのに辛い時代だった。

そして、日本は戦争へ突入していった。
当時の若者たちは、そんな時代をどう生きたのか?

イタリアのカプローニへの時空を超えた尊敬と友情、
後に神話と化した零戦の誕生、
薄幸の少女菜穂子との出会いと別れ。

この映画は、実在の人物、堀越二郎の半生を描く――。
>> 続きを読む

    原作・脚本・監督: 宮崎 駿 音楽: 久石 譲

    風立ちぬ の映画レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順 すべての映画レビューとコメントを開く
    全56件
    • 4.0

      なんか、もう、冒頭から涙腺がどうかしてしまいました。万感の想いを込めた作品であることが、ひしひしと伝わってきます(冒頭のバラライカでイヤでも『ドクトル・ジバゴ』を想起)。

      宮崎駿にとって、ある時から(おそらくは『ハウルの城』あたりから)、映画制作が人生の総括と同義になったのではないか。だからこそ繰り返される引退宣言だったのでしょう。「死に方」を定めるという困難な営為の果てに、この『風立ちぬ』は、ようやく作り手に得心されるものだったのではないでしょうか。それはあまりにも美しすぎる「生き方」の刻印なのですが、どんなにメディアで露悪的に振る舞おうと、その作品において、美しい理想を語らずにはいられないのが宮崎駿という人であり、私たちの少なからずが、彼の夢を己の夢のひとつのように見ながら共に歳を重ねてきたのだと、感慨する次第。

      公開当時に観るべきだったと思いつつ、いや、熱狂のすっかり冷めた今だからこそ、私は素直に感動しているのかもしれない、とも。

      「風立ちぬ、いざ生きめやも」が堀辰雄の誤訳であるのは広く知られています。ヴァレリーの原典は、《Le vent se lève, il faut tenter de vivre.》だから、「風立ちぬ。いざ生きん」となるはずで、堀辰雄の訳だと反語となり「…いざ死なん」となってしまう。しかし穿った見方をすれば、宮崎駿の『風立ちぬ』は遺書としてのひとつの到達点だから、堀辰雄の訳こそふさわしい、とも言いうるわけだ。

      「飛行機」と「強い娘」は言うまでもなく宮崎映画の二大テーマである。宮崎駿の手がけたジブリ映画で「飛ぶ」という事態が織り込まれなかった作品を探すほうが難しい。『となりのトトロ』でさえ、コマに乗ったトトロは楠の樹冠にいざなうし、電線を伝う猫バスはその独特の多肢を広げてふわりと田圃に着地する。『崖の上のポニョ』に至っては、空の代わりに海が与えられ、潜水艦も魚たちも海を自在に「飛び回る」。ナウシカを筆頭に、ラピュタのシータ(この映画ではむしろ海賊ドーラを挙げるべきだろう)、魔女の宅急便のキキ、もののけ姫のサン…といった具合に、「強い娘」こそ宮崎アニメのヒロインに相応しいわけだが、ではその強さとは何かと問うた時、敢えて結核の娘を設定し、宮崎アニメで唯一作中で亡くなる娘でもある菜穂子において、それは純化されているといい得るのではないか。

      菜穂子の強さのありようと、愛の表出の仕方に、私は私の愛する人を重ねることはなかったし、ましてや大和撫子の理想像をそこに見ることもないわけですが、宮崎駿その人の理想像としては得心されるし、このように女性なるものに包容されることで堀越二郎(=宮崎駿)の仕事は報われるのだと映画が語りかけるのへ、静かにうべなうことにやぶさかではありません。

      子どもの時分、スピルバーグの『太陽の帝国』を観て、零戦が憧憬の対象となり得ること、それも敵国のイギリス少年にとってのそれになり得ることを知ったときの衝撃はいまでも忘れられません。

      無数の零戦の残骸の山を越え、その果てにハイジの世界でお馴染みのひらけた草原にたどり着く堀越二郎は、イタリアの飛行機設計士カプローニにいざなわれて、菜穂子に再会する。菜穂子は言う、「あなたは、生きて」。遠くの空に白い線を引いて滑空する白い零戦たち。戦前に生まれた宮崎駿の、これは遺言であると同時に、何かの肯定であるのだろう。それは結局のところ、はっきりとは明かされないのだけれど。

      エンディングはユーミン、それもデビュー曲。19歳で作詞作曲した曲ですよ。これでもうノックアウト。しかしそれにしても松任谷由実ほど「死ぬ」という動詞をその歌詞に織り込んだソングライターも珍しいのではないか。そうそう、『シン・エヴァンゲリオン』の追告Aではユーミンの「ボイジャー」が使われてますけど、これ、挿入歌なのかしら。こちらも「死ぬまで死ぬまで」と言っていますね。ジブリのおじさまたちは、少なからずユーミンの楽曲にインスパイアされながら作品作りに邁進したものかと、ちょっと妄想してしまいます。
      >> 続きを読む

      2021/04/07 by Foufou

      「風立ちぬ」のレビュー

    • 渾身のレヴュー、じっくり読ませていただきました。意をお同くする部分が多々ありました。本作、私も宮崎の「遺作」だと思います。戦闘機設計者の運命に、技術者としての堀越はそれなりの覚悟はしていたであろうが、まさか自分の愛する「子供」が青年たちを乗せる「棺」になろうとは彼もまた予想だにしていなかったであろう。その悔恨を彼はどう生きなければならなかったのか。思いあって余りあります。 >> 続きを読む

      2021/04/14 by Kientopp55

    • コメント恐れ入ります。また拙文を読んでいただき誠にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。 >> 続きを読む

      2021/04/15 by Foufou

    • 4.0

      零戦を設計した堀越次郎の半生を描いた物語。
      「良い飛行機を作る」ことに人生のほとんどの情熱と時間を費やしながらも、妻・菜穂子さんに深い愛情を注ぐ次郎さん。ジブリ史上ナンバーワン推せる。
      実在の人物を元にしているからノンフィクション作品に近いけれど、大震災の瞬間の表現や次郎さんが描く夢とイタリアの設計士が描く夢が交差する表現など「アニメらしさ」が随所に散りばめられている。
      次郎さん、菜穂子さんを初めとして、上司の黒川さんも同僚も、登場人物がみんな真っ直ぐで、情の深い人間であることが映画鑑賞後の満足感を生んでいる。

      ただ、永遠のゼロを見たあとに風立ちぬを見ると、なんとも無念な気持ちになってしまう。
      永遠のゼロでは零戦に実際乗っていた飛行機乗りの方々の話が描かれる。飛行距離は長く、機体は軽く、それ故とにかく速く飛べて小回りもきく。性能自体は格段にアップしているが、これに対し飛行機乗りは「人間が乗るということが全く想定されていない」と漏らす。機体を軽くするために、乗り手を守るための防弾機能は皆無に等しく、長く飛べるが故に乗り手は精神的体力的に限界を超えるまで長時間に渡る飛行を強いられるからだ。実際、零戦の飛行距離がここまで長くなければ、ガダルカナルの戦いのような海軍の無茶な作戦は実行されなかったはず、らしい。
      それに対し風立ちぬでは、高等教育を受けた熱意溢れる若者たちが集まって自主ゼミのようなものを行っている様子が零戦設計の場として描かれる。次郎さんが図面を前に、「日本はエンジンが弱いから、とにかく速い飛行機を作るためには、できるだけ機体を軽くすることが全てだ」という趣旨の発言をする。「良い飛行機を作ること」を夢見るエンジニアが、実際に過酷な戦争の場で飛行機に乗る人間のことを顧みることは無かったのだ。
      真っ直ぐな夢が生んだ技術の結晶と、その結晶によって失われた無数の命、この対比があまりに残酷で、やるせない気持ちになった。

      「ユーザーのニーズ」がモノづくりの原点になる現代社会ではこういう末路にはならないんじゃないか、と思う。コミュニケーションツールが未発達な戦時中では、エンジニアと軍の末端兵士が意見を交わす、なんてこと考えもしなかっただろう。作り手の純粋な夢が、望まぬ結末を迎えないためにも、技術の進歩には複数の視点からの意見が必要なのかもしれない。
      次郎さんと宮部さん、2人の心優しい青年が出会っていたらなあ、と思った。
      >> 続きを読む

      2020/02/29 by ponko

      「風立ちぬ」のレビュー

    • 3.0 切ない

      零戦設計士の話で、宮崎駿の描きたいことが存分に描かれている作品。
      たくさんの夢が詰まった感じ。けど、その夢も破壊のためという時代背景が切ない。
      そう思ってみると、いろいろ感慨深いものがある。
      生きねば、にたくさんの気持ちが込められた大人なジブリ作品です。

      2019/04/18 by よっしー

      「風立ちぬ」のレビュー

    • 3.0 切ない

      主人公の仕事一筋って感じが格好良かった。
      何かに真剣に打ち込む姿っていいなと感じた。

      2019/04/16 by namakemono

      「風立ちぬ」のレビュー

    • 4.0 泣ける 切ない

      庵野監督が声優になったのは驚きましたが、なんとなくキャラクターと合っていてよかったと思いマス。ユーミンのひこうき雲がマッチしていて、せつなかった。。

      2019/02/06 by JulesVerne

      「風立ちぬ」のレビュー

    もっとみる

    風立ちぬ
    カゼタチヌ

    映画 「風立ちぬ」 | 映画ログ

    会員登録(無料)

    今月のおすすめ映画
    読書ログはこちら
    映画ログさんのラック

    最近チェックした映画