こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 映画ログ - 映画ファンが集まる映画レビューサイト →会員登録(無料)

ソフィーの選択

Sophie's Choice
ジャンル: ドラマ , アクション , 戦争
公開: 1983/10/15
製作国: アメリカ
配給: ユニヴァーサル=CIC

    ソフィーの選択 の映画レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順 すべての映画レビューとコメントを開く
    全3件
    • 3.0 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      ちょっと昔の映画に挑戦。(1982年)
      良質な映画だなぁと、素人ながらに思った。 

      なんで女の子を選んだんだろう?
      なんで死を選んだのだろう?
      そう疑問がわくけれど、その答えが「ソフィーの選択」なのかも?
      >> 続きを読む

      2018/02/27 by pink-tink

      「ソフィーの選択」のレビュー

    • 5.0 切ない クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "善と悪の極限を追求し過去と現在とが複雑に交錯する原作をアラン・J・パクラ監督がアメリカを構成する民族の原体験から見つめようとした魂の名作 「ソフィーの選択」"

      この映画「ソフィーの選択」の監督は、「大統領の陰謀」「パララックス・ビュー」などの映画で、常にアメリカの裏面を描き続けて来た映画作家のアラン・J・パクラで、この映画でもアメリカの裏側を、アメリカ合衆国という国を構成する民族の原体験から、見つめていこうとしています。

      それは、時と共に風化して、忘れ去られようとしている第二次世界大戦の残酷な記憶であり、アメリカの心にひそむ狂気であり、希望と挫折に満ちた青春の軌跡でもあるのです。

      アラン・J・パクラ監督は、ウィリアム・スタイロンの同名の原作の映画化に際して、「映画には二種類あると思う。一時的にヒットするが内容の薄いもの。見返すたびに新しい発見のある生命力の長いもの。私は後者の方を作りたい」とその製作意図を語っていましたが、この映画が映画史に長く残る事は間違いないと思います。

      そして、原作者のスタイロンは、映画化に際して一切タッチしませんでしたが、アラン・J・パクラ監督について、「アランは大変ビジュアルで、私が見なかったものを見ている。例えば、ブルックリンの生活をピンクにして、アウシュビッツのモノクロの世界と対比させている。映画は小説のとても尊敬すべき再創造だと思う」と賛辞を送っています。

      アラン・J・パクラ監督は、この善と悪の極限を追求し、過去と現在とが複雑に交錯するこの大部の長編小説の原作の映画化に際し、原作の小説の多くの部分を切り捨てて、ポーランドを背景とするソフィーと、その死に至るユダヤ人で精神分裂症を隠しているネイサン、それにソフィーに純愛を、ネイサンに憧憬を捧げる南部出身の若い作家志望の、原作者の若き日の自画像であり、南部黒人奴隷の罪を背負っているスティンゴとの緊密な三角関係に、自らの脚本を絞り込んで、映画化に成功していると思います。

      第二次世界大戦が終わって間もない頃、作家を志してニューヨークの下町ブルックリンに下宿した南部出身の若者(ピーター・マクニコル)。彼が知り合ったのは、同じアパートの隣りに住むソフィー(メリル・ストリープ)という美しい女性とその愛人のユダヤ系の男(ケヴィン・クライン)。

      美しいけれど、常に哀しみの影を背負っているソフィーに、若者は次第に心惹かれていきます。実は、このソフィー、ポーランドから来た女性で、彼女の手には過去を物語る二つの傷跡があります。一つはアウシュビッツのナチ収容所での烙印。もう一つは自殺を図った時の刃物の傷----。

      この謎に満ちたソフィーの過去が、まるで薄皮をはぐように、じっくりと語られていきます。しかし、それは、"虚実が光と影"のように交錯し、人間が自ら背負いながら忘れようとしている、"記憶というものの意味"さえ語っているのではないかと思います。

      ユダヤ人虐殺の急先鋒であった父。抵抗派だった夫。そして、収容所行き。二人の子供と夫を失い、アメリカまでたどり着いたソフィー----。

      彼女の人生は常に選択を迫られる一生で、父と夫、収容所長とレジスタンス。二人の子供のうち、一人だけ残す事になる収容所での選択は、あまりにも残酷で、観ている我々も胸をかきむしられるような、哀しみと怒りを覚えてしまいます。

      やがて、ソフィーは若者の愛をおいて、狂気のユダヤ青年との死を選びますが、ソフィーの選択とは、人間が生きて行く上において課せられている、逃れる事の出来ない試練なのではないかと痛切に感じます。

      アラン・J・パクラ監督は、更にそこから、アメリカという国を構成している"民族の心"までをも、見つめようとしているかのようです。

      ソフィーを演じるメリル・ストリープは、パクラ監督のこの映画の意図、真意を体の深奥で読み取って、戦争の癒し難い傷跡を持った、繊細で、常に哀しみの影を背負った女性を演じきり、その年の映画賞を総なめにしたのも納得の映画史に残る凄い演技であったと思います。

      一方、ソフィーを優しく見つめる若者ピーター・マクニコルの姿に、かつてのエリア・カザン監督の青春映画の名作「草原の輝き」でのウォーレン・ビーティを彷彿とさせるような、"アメリカの青春"を見た思いがして胸に迫るものがありました。

      そして、この映画の悲劇的な結末が、原作に書かれているエミリー・ディキンソンの詩で飾られて、何か明るい解放感をたたえているのは、"悪の後で訪れた善"のような気がしてなりません。

      「ゆったりと広くこの床を作れ。おそれをもってこの床を作れ。そのなかに寝て審判の日のみごとに晴れて訪れるを待て」

      なお、この映画での演技で主演のメリル・ストリープは1982年度の第55回アカデミー賞の最優秀主演女優賞、そして同年のゴールデン・グローブ賞のドラマ部門、NY映画批評家協会賞、LA映画批評家協会賞、全米批評家協会賞の最優秀主演女優賞を受賞し、撮影の「クレイマー、クレイマー」「アデルの恋の物語」などの名手ネストール・アルメンドロスがNY映画批評家協会賞の最優秀撮影賞を受賞しています。
      >> 続きを読む

      2016/06/28 by dreamer

      「ソフィーの選択」のレビュー

    • 4.0 切ない

      一切戦争の事など触れていないが、胸に鋭く迫ってくるドラマ。

      タイトルにもある選択の有無があまりにも切ない。
      メリル・ストリープは辛い過去を背負って生きるという役が、何ともすごい熱演。

      正直言って現代パートはそれほどでもない。
      あるカップルとその女性に興味を持つ男3人のやり取り。
      メリルが語る過去の経緯が繋がっていき、今の姿が形成される。

      作品としての完成度が高ければ高いほど、悲劇に結びついてしまうのが絶妙である。
      ホロコーストはまさに20世紀の悲劇ということを実感してしまう。
      >> 続きを読む

      2015/09/09 by オーウェン

      「ソフィーの選択」のレビュー

    ソフィーの選択
    ソフィーノセンタク

    映画 「ソフィーの選択」 | 映画ログ

    会員登録(無料)

    今月のおすすめ映画
    読書ログはこちら
    映画ログさんのラック

    最近チェックした映画