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アーティスト

The Artist
ジャンル: ドラマ , ラブロマンス
公開: 2012/04/07
製作国: フランス
配給: ギャガ(提供 ギャガ=フジテレビジョン/協力 ユニフランス・フィルムズ=コムストック・グループ)

    アーティスト の映画レビュー (最新順)

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    全15件
    • 4.0 泣ける

      モーションピクチャーの美しさは確実に現在に受け継がれ、決して色褪せることはない。
      トーキー映画の出現によって悩まされたサイレント映画スターの物語。作られたのは、2011年。製作国はフランス。舞台はハリウッド。このデジタル映画の時代にここまで、サイレント映画、1910,1920年代をそのまま映し出すなんてえげつない勇気。
      まずこの映画を観終わった後の第一印象は”美しい”の一言。サイレント映画の映像とオーケストラの音楽が全身に伝わってくるような感覚でした。この映画を観て実感したのは、トーキー映画以降の台詞ベースのストーリーテリングのなんともったいないことかということ。人間の感覚は視覚80%と言われているだけに、ビジュアルから感じ取れるものは、台詞なんかより何倍も多く、美しいということに気付かされました。言語というのにはやはり、脳のデータ処理容量を奪い取られてしまい、視覚から入ってくる情報を十分に吸収することができない。

      一方この映画は、歴史を語る映画というよりも、歴史的なものをそのまま再現している作品で、素晴らしいフィルメーカーたちの活躍あってこそではあるが、役者の表情、照明、セットデザイン、コスチューム、ロケーション、フレーミングなどのとても細かい部分から感情が誘発される。何を喋っているかよりも、どういう気持ちで喋っているのかの方が最初に入ってくる。
      我々が感じる、美しさやワクワク、悲しみなどの感情は意識よりも先にははたらくものであり、言語なんかはただのカテゴリー分けの記号でしかない。俳句にしても、詩にしても、小説にしても我々が楽しむのは、言葉が紡がれる情景であり、表情であり、感情である。
      特に時間に縛られる映像は、その言葉を感情へと昇華させる時間を視聴者に与えることが難しい。それだけに、台詞に頼った映画は人を選ぶのだ。

      この作品、特に素晴らしく画期的な技術や技法を使っているわけではない。100年前の方法と、これまで映画界の偉人が築き上げてきた芸術を、享受しストーリーテリングの方法として使っているだけである。そのシンプルさが我々に、モーションピクチャーの美しさというものを改めて感じさせてくれたのである。100年前に美しかったものは、現代でも美しいのである。

      この作品は歴史に残り続けるだろうし、このような作品は定期的に作り続けられなければならない。ヨーロッパならではの、政治や風刺を差し置いた芸術への究極の挑戦を。
      >> 続きを読む

      2019/01/19 by EditTellUs

      「アーティスト」のレビュー

    • 4.0

      モノクロサイレント映画
      なのにめちゃくちゃ分かりやすいストーリー
      そして登場人物たちの分かりやすい感情表現
      見入っちゃいました
      サイレントと言っても音楽がほぼ鳴ってるのでそれがまた素敵
      サイレント映画のスター、ジョージとエキストラで出演したペピー
      みるみるうちにペピーは人気女優に
      そして反対にジョージは人気が無くなっていく
      時代はサイレント映画ではなくトーキー映画だと、ペピーはその世界へ進出していく
      サイレントだった世界にコップの音や足音が響き渡る
      音の鳴る世界へ
      あの表現の仕方がとても好きだった
      観てて切なくなったのは、ジョージのプライドがズタボロになってるんじゃないかと、悲しくなった
      ラブストーリーでもあるのですが、その点はどう愛が盛り上がっていったのかはなかなか理解しづらい
      ペピーはジョージに憧れをもっていたのは分かるけれど、ジョージの方はあそこまで(ペピーのせいではないにしろ)傷ついても、よく愛せたなぁーって
      犬が名演技
      いつか声が出るんだろか?と思って観てたらやっぱりそこですね
      ラストのペピーの名案が、ジョージとの思い出のタップだったところがグッときた
      >> 続きを読む

      2018/04/07 by tomi

      「アーティスト」のレビュー

    • 5.0 元気が出る

      モノクロ映画はまだしも、サイレント映画を劇場で見るなど早々ある経験じゃない。
      多分チャップリン映画をDVDで見て以来だろう。
      完全に無音というわけではなく、常に何からしらバックミュージックは掛かってはいるのだがこれは紛れもなくサイレント映画。

      サイレント全盛期の大スタージョージ・ヴァレンティンはこの世の春を謳歌していた。
      だが時代はサイレントからトーキーへと移行し始める。
      おまけに自分が見出した女性のペピーは瞬く間にスターへと駆け上がり、ジョージは忘れられた存在へと堕ちていく。

      サイレントからトーキーというと「雨に唄えば」が一番に思い出されるが、あれはミュージカルという形。
      こちらは純粋に物語を追いかけていく。

      それと同時にこれはラブストーリーである。
      それもわざと古典的な作りに仕立てているから、今の時代にとても新鮮に写る。
      サイレントだが音が入る部分の演出は実にドラマチックであり、大いに盛り上がる。

      堕ちていくスターを演じるジャン・デュジャルダンと、のし上がっていくベレニス・ベジョ。まるでこの時代にいたかのような風貌を作り、サイレントの中でも多分に感情を伝えてくる。

      当初カラーと考えていた作品らしいが、モノクロで貫き通した監督のミシェル・アザナヴィシウスの決断に間違いはなかった。
      最後に芸達者すぎる犬のアギーにも拍手を贈ろう。
      >> 続きを読む

      2018/02/06 by オーウェン

      「アーティスト」のレビュー

    • 4.0 切ない クール

      ネットで視聴(英語字幕)

      原題:The Artist

      フランスで2011年に制作された白黒のサイレント映画。

      今の時代にトリッキーな挑戦だが、映画は良くできて退屈はしない。

      ヒロインのベレニス・ベジョが美人なら、もっと良かった。

      主人公のお抱え運転手役のジェームズ・クロムウェルが渋い。
      >> 続きを読む

      2017/09/09 by Raven

      「アーティスト」のレビュー

    • 2.0 切ない

      とにかく、主演のジャン・デュジャルダンが良かった、の一言に尽きます。

      サイレント映画を今の感覚で見ると、コマ数が少なめのチョコマカした動きとか、セリフが遅れて文字で現れるところなど、絵本のページをめくっているみたいな、現実とは違う世界をのぞいているような感覚になるけれど、そのリアリティの薄さを逆手にとって、おとぎ話仕立てで作られた映画です。

      ワンコが主役クラスを張っていて、とってもかわいい。

      そして、ジャン・デュジャルダンの笑顔のレパートリーがすごい。
      ぺピーと初めて会った時の笑顔、彼女とダンスしながら思わず笑い出してしまった時の笑顔、ガッカリした時の寂しそうな笑顔、悲しいけれど、ほほえむしかない時の笑顔・・・全部、彼の心を映していて、哀しみはものすごくリアルに伝わってくるのに、おとぎ話の主人公みたいな上品な雰囲気もまとっていて、ずっと目が離せませんでした。

      私はリアリティのあるものの方が基本的には好きですが、こういう「大人の絵本」的なのもたまにはいいなと思います。
      >> 続きを読む

      2016/05/23 by みけ猫

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