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このレビューはネタバレを含みます。 "暴走する機関車と自然と人間の三者が織りなすサスペンスをリアルにダイナミックに描いた、黒澤明監督の幻の企画を新しいスタッフで映画化した 「暴走機関車」"この映画「暴走機関車」は、かつて黒澤明監督が映画化に激しい情熱を燃やしていた作品で、本格的な日米合作の超大作となるかと大いに期待されていましたが、様々な事情があって、遂に実現に至らず、幻の企画となってしまった作品です。その黒澤明の脚本を土台にして、新しいスタッフのもとで作り上げられたのが、この映画です。極寒のアラスカのストーンヘブン刑務所から野獣のような凶悪犯(ジョン・ヴォイト)と、15歳の娘をレイプした罪で服役中の若い囚人(エリック・ロバーツ)が脱獄し、猛吹雪の中の雪の原野を四連の機関車に乗って逃亡します----。しかし、機関士が急死し、非常停止装置も作動せず、最高時速150キロで巨大な鉄の塊が大雪原を猛スピードで突っ走ります。そして、刑務所長は、この脱獄囚を執念の鬼となって執拗にヘリで追いかけるが----。暴走する機関車と自然と人間の三者が織りなすサスペンスをリアルにダイナミックに描いていきます。とにかく面白い。これが正直な感想です。映画ならではのダイナミックな興奮でグイグイ引きずり込まれてしまいます。猛スピードで突っ走る機関車。何とか最前列の機関車に飛び乗ろうとする脱獄囚。上空から縄バシゴで降りようとする追跡者。カメラ自体を別のヘリコプターに積んで、並行撮影をしてみせる迫力は凄まじく、度肝を抜かれます。監督は、当時のソ連の映画監督だったアンドレイ・コンチャロフスキー。撮影は、「007シリーズ」のアラン・ヒューム。これまで日本の「新幹線大爆破」、アメリカの「大陸横断超特急」など、列車の暴走を描いた映画には成功したケースが多いですが、映画はもともと、活動大写真という名の通り、動くもの、突っ走るものは、その対象の素材として、実にぴったりと合うのです。そして、この作品では、更に極寒の地という背景が、いやがうえにも、緊迫感を盛り上げているのです。ただ、観ていて、若干、残念なのは、機関車が走り出すまでの描写が重すぎるような気がします。これは、ソ連で長らく映画を撮って来た、アンドレイ・コンチャロフスキー監督の資質と関係があるのかも知れません。そして、脱獄囚と刑務所長の確執という図式の説明が、多少つらいものがあります。無いものねだりにはなりますが、仮に黒澤明が監督をしていたならば、この図式的な説明を超えたところでの、人間ドラマが爆発していたと思うのです。脱獄囚のジョン・ヴォイトも大胆な凄いメイクで、野獣のような男を熱演していて、若い囚人のエリック・ロバーツもエキセントリックな演技を披露していて、共に、アカデミー賞の演技部門にノミネートされ、惜しくも受賞を逃しましたが、ジョン・ヴォイトは1985年度のゴールデン・グローブ賞で最優秀主演男優賞(ドラマ部門)を受賞しています。 >> 続きを読む
2016/06/20 by dreamer
「暴走機関車」のレビュー
刑務所の英雄が脱獄して地上へと出る。そこからある列車に乗り込むが、運転手がいなくなり暴走機関車へと変わる。ここからいかにして止めるか。そして二人の男と一人の女の葛藤。案外外部との通信がなく、ここをもっと上手に絡めたほうが面白くなったか。そして追いかける看守との列車上での争い。ジョン・ボイトとエリック・ロバーツのコンビ。この掛け合いがときに協力。ときに反発。そしてラストの決断。かっこよすぎる男だ。 >> 続きを読む
2015/04/03 by オーウェン
シンプルな設定ながら、あらすじだけでハラハラします~!!
2015/04/03 by milktea
刑務所の脱獄した2人の男が列車に乗り込み、機関士は心臓発作で急死・・・そんなドキドキハラハラが止まらない映画です。しかもこの映画、黒澤明原案なんだとか。(私もこれは後から知りました。)止まらない機関車。シンプルな設定ながら心に残る映画です。ラストのシーンが衝撃的でした。 >> 続きを読む
2013/10/30 by Sophie
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暴走機関車 ボウソウキカンシャ 映画 「暴走機関車」 | 映画ログ
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