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ツィゴイネルワイゼン

ジャンル: ドラマ
公開: 1980/04/01
監督:
製作国: 日本
配給: その他

    ツィゴイネルワイゼン の映画レビュー (最新順)

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    全3件
    • 5.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      鈴木清順監督は、リアリズムを嫌い、建設的なテーマを嫌う、言ってみれば"遊び三昧の境地"に至るために映画を撮っている稀有の映画作家だと思う。

      彼が目指しているのは、現実を超えた夢見心地の世界であり、官能的であり、しかも魂が浮遊するような喜びを、観ている者に与えてくれる時間空間なのだ。

      この映画「ツィゴイネルワイゼン」は、その鈴木清順監督の美意識が、長い模索の末に、遂に到達し得た最も純粋な作品だと思う。

      昭和初期の懐古的な風俗の中で、奇妙な怪談めいた物語が繰り広げられていく。中砂糺(原田芳雄)と青地豊二郎(藤田敏八)は、陸軍士官学校のドイツ語教官として同僚であり、親しい友人同士だ。

      中砂は放浪無頼の破滅型で、旅先で警察とトラブルを起こしたので、常識人の青地がもらい下げに行く。二人は田舎の宿屋で小稲(大谷直子)という芸者を呼ぶ。

      それから数年後、青地は中砂から結婚の知らせを受けて、鎌倉の中砂の新居を訪ねるが、中砂の妻・園(大谷直子の二役)が小稲と瓜二つなのでびっくりしてしまう。

      そして、その夜、中砂は青地に、サラサーテが自ら演奏している1904年盤の「ツィゴイネルワイゼン」のレコードを聴かせる。この盤には、途中でサラサーテが伴奏者に何かしゃべっている言葉が録音されているのだが、意味はわからない。

      青地の妻・周子(大楠道代)は、洋装の似合うコケティッシュなモダンガールで、中砂はよく青地家を訪ねて来て、周子と怪しげな親しいつきあいをする。

      ある日、青地は中砂から、妻が死に、残された娘のための乳母を雇ったと知らされて中砂家を訪れると、乳母は芸者の小稲だった。中砂はまた放浪の旅に出て、麻薬か何かで死んでしまう----。

      それから、しばらくたったある夜、小稲が青地を訪ねて来て、中砂が生前、彼に貸していたドイツ語の原書を返して欲しいと言う。芸者上りの女が知っているはずのないドイツ語の本の題を、すらすらしゃべるのを不思議に思う青地に、小稲は、中砂の遺児の豊子(米倉ゆき)が毎夜、夢の中で中砂と話をするのだと言う。

      豊子は青地の前にも現われる。そして、青地を招いて「おじさんいらっしゃい、生きている人間は本当は死んでいて、死んでいる人が生きているのよ。お父さんが待ってるわ、早く、早く----」と。

      このストーリーに三人の放浪の盲目の旅芸人のエピソードが絡んで、どこまでが現実で、どこからが夢なのか、そしてどこからがあの世の出来事なのか、ほとんど判別できない幽玄で不気味で、しかもエロティックな世界が展開されるのだ。
      >> 続きを読む

      2017/03/26 by dreamer

      「ツィゴイネルワイゼン」のレビュー

    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      さよなら鈴木清順記念で再見。最初に観たのは一体何年前だろう。内田百閒先生の原作も大好きだし、清順だしもうこれは傑作。この不思議な世界、リンチも好きだけど他の監督が真似しようとしてもできるもんじゃないですね。「だめだよ」のシーンは相変わらず鳥肌。エロスと不思議怖さ。 >> 続きを読む

      2017/03/19 by Chihoish

      「ツィゴイネルワイゼン」のレビュー

    • 3.0

      鈴木清順監督の映像美を語るうえで外せない作品。
      とはいえかなりとっつき難い印象を与えてしまうのも特徴。

      現実を超えた幻想という世界観を作り出しているのは、原田芳雄の登場シーンから分かる。
      だからこそ何が起きてもおかしくない。

      話の概要は難解だが、特に目につくのが盲目の3人の旅芸人。
      決して大げさに関わることではないが、この3人を出すことで彼らも幻想の世界を見ているのだと気付かせる。
      >> 続きを読む

      2015/02/17 by オーウェン

      「ツィゴイネルワイゼン」のレビュー

    ツィゴイネルワイゼン
    ツィゴイネルワイゼン

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