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金融腐蝕列島 呪縛

ジャンル: ドラマ
公開: 1999/09/18
監督:
製作国: 日本
配給: 東映

    金融腐蝕列島 呪縛 の映画レビュー (最新順)

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    全3件
    • 3.0

      恐らく原田眞人はこの作品を監督したからこそ、「クライマーズ・ハイ」にも興味を持ったはずだ。
      危機の中で組織の中の個人を際立たせる題材は、いつの時代でもやはり挑戦的だ。

      銀行が総会屋に多額の献金を行った事が発覚し、地検の捜査が入る。
      煮え切らない上層部たちを尻目に、中間職の男たちが再見のための呪縛を断ち切る。

      再起に奮闘する男たちは分かるが、信念がいまいち見えてこないのは気に掛かる。
      とはいえ職にしがみつく上司を説き伏せ、マスコミを巻き込む情報戦は、現実にありそうなほど迫力を生んでいる。

      役所広司が実にリアルなサラリーマンを演じており、苦味のある後味もこの手の作品には欠かせない。
      題材が題材なだけに少し前の世界不況と重ねて見るとより味わいがある。
      >> 続きを読む

      2019/01/03 by オーウェン

      「金融腐蝕列島 呪縛」のレビュー

    • 4.0 ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      銀行といえば、個人の顔が見えにくいサラリーマン社会の典型だろうと思う。原田眞人監督の「金融腐蝕列島【呪縛】」は、その銀行を題材に、中堅行員グループ一人ひとりの個性や感情を鮮明に描いてみせた群像劇だ。

      舞台は、総会屋との癒着を引きずる大手都銀。東京地検の強制捜査が入り、不正融資の担当者から役員クラスへと逮捕者が広がる中、北野(役所広司)、片山(椎名桔平)らミドルと呼ばれる中堅四人が変革に立ち上がる。

      そして、彼らの前に立ちはだかったのが、実権を握る元会長で、北野のしゅうとでもある佐々木(仲代達矢)だった。

      「身を捨てる」覚悟を誓った四人の同志だが、一心同体ではいかない人間模様が、実にリアルに描かれている。

      一人が脚光を浴びれば、残りの者がかすんでいくのが、やはり組織というものだ。北野に嫉妬を覚える者、大蔵官僚の接待に事件が波及し、銀行を去っていく者。特に、個人の思いだけで北野を支える片山を、椎名桔平が好演していると思う。

      事件の真相をめぐって銀行と検察、マスコミがぶつかり合い、総会屋は改革派四人組を付け狙う。更に、主人公の後ろには家族の日常がある。物語の構成に広がりがあり、企業内部の権力闘争を描いた従来の日本映画とは、一線を画していると思う。

      そして、めまぐるしいストーリー展開に合わせて、縦横無尽に動き回るカメラ、ダイナミックな動きを見せる役者たちが、ヒリヒリするような緊迫感をかき立ててくれる。

      この映画のタイトルの「呪縛」は、銀行が切れなかった総会屋とのつながりであるとともに、佐々木という一人の権力者が支配する組織の秩序や、北野一家と佐々木との関係でもあるのだ。

      血を流しながら新しいものを生み出す興奮と、怖れにも似た気持ちを味合わせてくれる作品だ。
      >> 続きを読む

      2017/06/10 by dreamer

      「金融腐蝕列島 呪縛」のレビュー

    • 3.0

      大手銀行の経営崩壊危機、それに伴う日本経済の混乱、日々のニュースのトピックスでそういった言葉が乱れ飛んでいても、小さな一般市民にとっては、事の重大さの意味は理解出来ても、どこか別世界の出来事のように思えてしまうのが実情。
      でも、それらを司る金融機関の職に就いている人々も、当然ながら小さな一般市民である。
      この映画はその彼らを中央に据えて描き出す事によって、金融危機は常に社会の中心にあり、その影響は極めて身近なところに存在するということを訴えてくる。

      経営崩壊危機からの脱却・再出発を図る大銀行の内情をつぶさに描き、一級のエンターテイメントに仕上げることに成功している。
      実力派キャストを揃えた群像劇には、今作にも出演している仲代達矢、丹波哲郎らがメインキャストとして常に顔を揃えていた時代の日本映画にあった“熱量”を彷彿とさせるものがあった。
      そこに役所広司の安定感や椎名桔平のギラギラ感等が加味され、「芝居」としての見応えが溢れていたと思う。

      明らかに意図的だったと思うが、時に過剰なまでに仰々しい台詞回しや俳優の動きの付け方にも、見栄え的には極めて地味になってしまいがちな題材を「娯楽」として見せようとする「工夫」が感じられ、原田眞人監督の演出の冴えを感じた。この人は、こういう社会派ドラマを撮らせると本当に巧い。

      断ち切れたかに見えた「呪縛」の闇の深さを漂わせるラストシーン。
      すみやかに晴れ渡っているように見える空に、突如として不穏さを感じる。その空はそのまま現実社会に繋がっていることを暗示させ、恐ろしい。


      P.S.椎名桔平の存在がいいスパイスとして効いていたと思う。
      個人的には「アウトレイジ」の役柄と人間的な部分で通じるものを感じた。
      もしかして彼は、あのまま身を落とし、「大友組」に拾われたんじゃないだろうな……。
      >> 続きを読む

      2014/08/03 by tkl

      「金融腐蝕列島 呪縛」のレビュー

    金融腐蝕列島 呪縛
    キンユウフショクレットウジュバク

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