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ゴスフォード・パーク

GOSFORD PARK
ジャンル: ミステリー・サスペンス , ドラマ
公開: 2002/10/26
製作国: アメリカ , イギリス , イタリア , ドイツ
配給: UIP

    ゴスフォード・パーク の映画レビュー (最新順)

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    全4件
    • 2.0

       群像劇を観たくて検索してヒットした作品。
       1930年代の英国の貴族のパーティの様子が、貴族たち使用人たちの入り混じる構図で表現される。
       当時の貴族の考え方や生活などを記録映画的に見るのには素晴らしいと思うけれど、娯楽映画やミステリとして鑑賞しようとすると退屈極まりない。
       サスペンスを「ハラハラさせる」と解釈するなら要素はまるでない。
       全編に伏線が張り巡らされてはいるけれど、それらが収束されてスッキリする要素は無い。

       貴族が沢山、その付き人も沢山。
       正直彼らが日本人であっても、設定を覚えきれた自信は無い。
       誰と誰が敵対していて…といった人間関係も事件と関連はあるにはあるのだけれど、そもそも、事件解決は映画のテーマじゃないので、漠然と見ていても、問題ない気もする。

       DVDの特典は豊富。
       メイキングで、本物のメイドや執事の話も登場し、死霊として非常に興味深く見られた。
       コメンタリーが監督編と脚本家編と2種類もあるけれど、割とメイキングの内容と被る解説も多く、割と退屈。
      >> 続きを読む

      2018/05/04 by 猿山リム

      「ゴスフォード・パーク」のレビュー

    • 5.0 切ない

      ロバート・アルトマン監督お得意の群像劇は、自身の晩年に差し掛かったためか集大成的色を見せ始める出来の良さになった。

      とにかくこれでもかと多い人物たちが入り乱れる会話の応酬。
      階上と階下に分けられた部類で本音を出すのは階下の人間たち。そのやり取りが面白い事この上ない。

      飽きさせない役者陣たちも豪華な集まりで、ひねくれたマギー・スミスなんかかなりの狸ぶり。
      マイケル・ガンボンやクリスティン・スコット・トーマス。ヘレン・ミレンにクライブ・オーウェンなど芸達者ばかり。

      「殺人事件の犯人などさして重要ではない」というアルトマンの言葉通り。
      ミステリー要素はほとんどなくあくまでも会話の群像劇を楽しむのが肝。

      それでも犯人役の人間の巧さは流石の一言。
      ラストの瞬間の本音を見せた弱みが見事な演技で圧倒された。
      >> 続きを読む

      2016/12/13 by オーウェン

      「ゴスフォード・パーク」のレビュー

    • 4.0

      脚本がジュリアン・フェロウズ!「ダウントン・アビー」の世界です。さすがロバート・アルトマンの群像劇。真相が判明していくまでの過程がたくさんの人物の錯綜する人間模様の中、丁寧に描かれます。円熟の極み!

      2016/11/27 by Chihoish

      「ゴスフォード・パーク」のレビュー

    • 5.0 クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "アメリカ・インディーズ映画界の巨匠ロバート・アルトマン監督の群像劇の秀作 「ゴスフォード・パーク」"

      1932年11月、イギリス郊外の「ゴスフォード・パーク」と呼ばれる、カントリーハウスで、あるパーティが催されました。貴賓が優雅に来場する「階上」とは対照的に、メイドや従者は大忙しです。そんな「階下」では、虚飾に満ちた「階上」の人間のゴシップが乱れ飛んでいます。

      そして、2日目の晩餐会の席上、客の一人であるアメリカ人の映画プロデューサーが、イギリスの貴族階級をネタにした最新作の映画の構想を披露します。その内容はというと、舞台はカントリー・ハウスで、夜中に殺人事件が起こり、全員が容疑者という設定です。

      すると、その夜、この映画のシナリオ通りに、邸内で殺人事件が発生します----。

      「ナッシュビル」「ウエディング」「ショート・カッツ」等の群像劇を得意とする、アメリカ・インディーズ映画界の巨匠ロバート・アルトマン監督が、この映画で仕掛けたのは、ミステリーの女王アガサ・クリスティ風のミステリー仕立ての群像劇です。

      このパーティのホストは、「ゴスフォード・パーク」に住むウィリアム・マッコドール卿とシルヴィア夫人。そこに、シルヴィアの妹夫婦二組、少し身分の低い夫婦一組、それから娘婿候補とその友人、親戚の俳優と映画プロデューサーといった面々が集まって来ています。

      そして、これだけではなく、ゲストのそれぞれには、必ずメイドや従者が付き添っていますし、このマッコドール家にも執事や料理人等、数えきれない程の使用人が働いています----。このように、もうなんとも複雑なアンサンブル・キャストを巧みにさばいていくアルトマン監督の老練ぶりには、あらためて舌を巻いてしまいます。

      アルトマン監督は、常に2台のカメラを同時に回し、また出演者全員にワイヤレス・マイクを装備させる事で、一つの空間で多数の人間が同時に会話をしている光景をリアルに演出していったといいます。こうして、映画の弱点である二次元的な制約が補われ、舞台さながらの空間的な広がりが生まれたのです。

      こうした映画的な技巧もさることながら、これぞアルトマン監督の至芸と思わせるのが、全てを使用人の目を通して描く事で、効率的に、なおかつ、より効果的に各々の人物像を鮮やかに浮彫りにしていった事です。

      我々観る側は、「階上」の人々に関する断片的な情報と、使用人達によるゴシップから、貴族階級の人間の表と裏の顔を知る事になります。逆に、「階下」の人間については、「階上」に行けば従順な顔を見せるが、「階下」に戻れば本性を露呈してしまうという事を知ってしまいます。このようにして、登場人物の背景や人生、更には退廃ぶりが明らかにされていくのです。

      この二つの世界を巧みに交錯させ、シニカルな群像劇へと収斂させていく、アルトマン監督の手腕には、本当にいつも新鮮な驚きとともに、映画の醍醐味を感じさせてくれます。

      そもそも、この映画は最終的に誰が犯人なのかという"フーダニット"式にはなっておらず、明かされた犯人も元の生活へと帰っていきます。そうかと言って、今更、アルトマン監督がイギリスの階級社会の批判をしたかっただけとも思えません。という事は、やはり、あくまでイギリスの階級社会は、アルトマン監督のシニカルな視線のやり玉にあげられただけであり、そこで起こった殺人事件についても、単なるモチーフに過ぎなかったのかも知れません。

      それにしても、この映画全体を包み込む深い倦怠感、アンニュイなけだるさは何を意味しているのだろうか? 招待された映画俳優アイボア・ノヴェラがピアノを弾きながら甘いラブソングを歌うと、いつしか使用人達が集まって来て、聞き惚れる場面が妙に忘れ難い印象を残します。その刹那、殺人事件が起こるのです。

      この映画で描かれた時代は、貴族という階級そのものが終焉を迎えた時代でもあり、使用人達によるゴシップに翻弄され、結局、使用人なしでは何一つ出来ない貴族階級の人々の哀しき末路は、華やかな宴を終え、帰ってゆく面々の生気のない姿に暗示されているように思います。

      そこには何とも言えない寂寥感が漂っていて、これはアメリカを舞台にした、従来のアルトマン監督の映画にはなかった世界感のような気がします。

      イギリスを代表する名優マギー・スミス、ヘレン・ミレン、クリスティン・スコット・トーマス、アラン・ベイツ等の錚々たるイギリスの舞台出身の演技派の役者を揃えた事も、このような雰囲気を醸し出す上で大きな効果を発揮していたと思います。

      なお、この映画は2001年度の第74回アカデミー賞で、最優秀オリジナル脚本賞、同年のゴールデン・グローブ賞で最優秀監督賞、NY映画批評家協会賞の最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀助演女優賞(ヘレン・ミレン)、全米批評家協会賞の最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀助演女優賞(ヘレン・ミレン)をそれぞれ受賞しています。
      >> 続きを読む

      2016/05/30 by dreamer

      「ゴスフォード・パーク」のレビュー

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