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ザ・ファイター

THE FIGHTER
ジャンル: 伝記 , ドラマ
公開: 2011/03/26
製作国: アメリカ
配給: ギャガ

    ザ・ファイター の映画レビュー (最新順)

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    全7件
    • 5.0 切ない ハラハラ

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      相手を倒すため、技と体を鍛え抜くボクシング。求道者のようなボクサーのイメージが、演じる役者のプロ根性にも火をつけたのだろう。

      「ザ・ファイター」は、俳優たちの演技に賭ける熱い情熱がぶつかり合う、素晴らしいボクシング映画になっていると思う。

      と言っても、見せ場はファイトシーンではない。実在するボクサーの兄弟をモデルにした家族のドラマとなっているのです。マーク・ウォールバーグ演じる主人公と、彼を育ててきた兄や母親との衝突や絆が描かれていくのです。

      まるで日本の亀田兄弟のように、家族たちは強烈な個性を放っている。その中でも特に際立っているのは、兄を演じたクリスチャン・ベールだ。「ダークナイト」の知的なバットマンから一転、やせ細って顔は青白く、異様なほど陽気にしゃべりまくる。

      彼はこの映画で、伝説のボクサーから薬物中毒者へと堕落した男に完全になりきった。体重を13キロ減らし、髪を抜き、歯並びを変えて役に臨んだのだ。

      その結果、アカデミー賞で助演男優賞を受賞している。彼は記者会見で「映画のためならどんな犠牲も払う。一目を引くためと言われるが、そうじゃない。必要だからやるんだ」と力説していた。

      そして、この兄弟を育て上げた母親役のメリッサ・レオも、肝っ玉母さんぶりを発揮した演技でアカデミー助演女優賞を受賞している。

      ボクシングに夢を賭けるしかない労働者の街で、主人公をめぐる女たちの思惑もぶつかり合う。エイミー・アダムス演じる恋人も、主人公の姉妹たちとつかみ合い、ののしり合う熱演を見せている。

      とにかく、この映画は役者の思いを込めた演技で、熱気があふれている。ただ、これら脇役たちの個性があまりにも強烈すぎて、主人公マーク・ウォールバーグの印象が薄れがちになったのが残念だ。
      >> 続きを読む

      2017/09/12 by dreamer

      「ザ・ファイター」のレビュー

    • 4.0 ハラハラ 元気が出る

      クリスチャン・ベールがやばかった(笑)。

      体重のハンパじゃない増減、体格の激変などがいつも話題になりますけど、
      本作を観れば、それは役作りの表層的な面に過ぎず、
      ちゃんと内面を掘下げて役作りしていることがわかります。
      顔つきも口調も別人のようでしたから。

      さて、それはともかく、
      なかなか激アツな人間模様が展開される物語でしたね。

      しかも登場人物すべてにリアリティがあるので、観ているこちらも
      イライラしたり、苦笑したり、腹が立ったり、嬉しくなったり、
      と、喜怒哀楽に忙しい(笑)。

      試合シーンに関しては、いろいろ見せ方に工夫してますが、
      ボクシングとして見ると、ちょっと甘いかな~、といった感じなので、
      その辺りは期待しない方が無難かも。

      それと、いろいろあった上でクライマックスになだれ込むワケですが、
      そこまでのゴタゴタの濃密さに比べると、
      けっこうあっさりした最後だったかな、と。

      とはいいつつ、見応えがあり、鑑賞後は元気がでるような感じなので、
      安心してオススメできる作品ではあります。
      >> 続きを読む

      2017/04/20 by 備忘録

      「ザ・ファイター」のレビュー

    • 4.0 切ない ハラハラ

      いわゆるホワイト・トラッシュと言われる白人貧困層の人たちを描いた映画なんだな、というのは最初の数分ですぐピンときます。
      その手の映画は、すごく切なくて胸が苦しくなるストーリーが多く、たとえラストで大逆転しても、幸せはずっとは続かないんじゃないか、なんてモヤモヤする場合が多いので、いつも見る前に非常に気合いがいるんですが、この映画はそんなに暗い気持ちになることもなく、楽しめました。

      お母さんが、いかにもなキャラで、うまいなぁと。
      こういう大家族の中で育つ気持ち、体験したことない人には分からないかもしれないなぁ。でも、世界中に外見は違うけど、中身はこんな家族、いっぱいいるんだろうなぁと思った。うちも大家族だったので、その息苦しさと逆らえなさは少し分かる、と思って見ていました。

      しかし、クリスチャン・ベール、この役のために髪抜いたとか。
      うー。(-"-)
      肉体改造系の役者の話を聞くと毎回思うけど、そこまでする必要あるのかなぁ。うーん。
      >> 続きを読む

      2016/01/28 by みけ猫

      「ザ・ファイター」のレビュー

    • 5.0

      天才ボクサーと呼ばれた兄のディッキーを尊敬し、世界一のボクサーを目指す弟のミッキーを描くボクシングムービー。

      ボクシング映画だがかなりの部分で兄弟と親子の絆が中心となる。
      特に王座から滑り落ちて麻薬で身を崩すディッキーが秀逸キャラ。
      世界一の夢を弟に託すもどうしてもやんちゃぶりが抜け切れない。

      そんなディッキーを演じるクリスチャン・ベイルが圧巻のパフォーマンスを見せる。
      のべつ幕なしにしゃべりまくり、麻薬でボロボロな肉体を作り出した。
      髪や歯まで抜く役者根性にあっぱれだ。

      対照的にボクサー体型を作ったマーク・ウォールバーグは完全にベイルに喰われた印象だが、それでも自分を巡る家族をまとめ上げるのがボクシングに辿り着くのはとても壮観だ。

      ボクシング映画は名作が多いが、これもその中の一品に入れていいだろう。
      >> 続きを読む

      2015/11/03 by オーウェン

      「ザ・ファイター」のレビュー

    • 5.0

      これはある兄弟と家族、恋人、友人らが成し遂げた偉業の物語。どんな偉業かと言いますと、一つの柱がボクシング界での成功。そして、それに匹敵する困難さを伴ったもう一つの柱が、兄弟と家族の和解と再生だと思います。

      主人公は才能があるのに、彼を偏愛しつつ、強烈に支配する母親と兄に振り回される形で、人生の貧乏くじを引き続けて来た男。才覚もないのに、下手くそなマネージャーとして、男に幾度も割を食わせ、苦杯をなめさせて来た母親は、家族以外の者を信用するなと言う自己の信念を息子たちにも押し付ける。そして、地元の英雄である元天才肌のボクサーである兄は、ボクシング通でありながら、自堕落な生活と怠惰な性格で弟の足を猛烈に引っ張りまくる。この二人の偏愛と支配の為に、主人公はしばしば不利な対戦カード、例えば、階級が上のボクサーとの対決などを無理に戦い、戦績を悪化させ、自らの自信や尊厳を酷く傷つけられて来た。

      こう言うタイプの親や兄弟と言うものは、口で言ってもなかなか欠点を改めるものではない。むしろ彼らを変えようと一生懸命になればなるほど、しばしば相手の思うつぼにはまり、状況はなかなか改善されない。主人公の恋人になった女性が、主人公に兄や母と手を切らせようとしたことは、非情に見えて、実は致し方のない方策であったように思います。

      しかし、それで仮に弟の人生が上向いたとして、それだけ終わっては映画にならないのかも知れません。それに、親しかった家族と不和のまま死に別れたいとまでは、主人公も思わないでしょう。けれども、その望みがかなうには、主人公だけでなく、兄と母にも相当な覚悟と努力が必要になるかと思います。ボクシングでの成功と家族関係の再生、この二つの難関に挑む主人公と兄の姿が、観客の感動を呼ぶのではないかと、個人的にはそう考えています。

      そして、おそらくこの作品に関心をお持ちであろう皆さまが一番気になるのが、俳優陣の演技だと思います。主人公を演じたマーク・ウォールバーグさんと、兄役のクリスチャン・ベールさんの入魂の役作りと熱演はまさに脱帽ものです。そして、強いて比較するなら、兄の方がより輝いていた気がします。インパクトがあったと思います。それ故のオスカーでしょうか。彼らの周囲を固める脇役陣の好演も光ります。やはりオスカーを獲った母親役のメリッサ・レオさんのイカレっぷりが圧巻でしたが、他の役者さんたちも負けていません。

      役者陣の熱演が一番の見所かと思いますが、お話もなかなか良いです。また、人間関係に重きをおいたドラマ映画ですが、ボクシングのシーンも出来が良かったように思います。私には、人にも薦めたいと思える作品です。
      >> 続きを読む

      2015/06/01 by ぴぐじい

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