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写楽

ジャンル: 日本映画 , ドラマ , 時代劇
公開: 1995/02/04
監督:
製作国: 日本
配給: 松竹=松竹富士

    写楽 の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 5.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      かつて、篠田正浩監督の「瀬戸内少年野球団」を観た時に思ったのは、敗戦の口惜しさを噛みしめていた子供たちが、本当は負けてよかったのだということを納得するまでの心の揺れ動き方が、詳しくたどられて、負けるということの不安と悦楽をあらためて考えさせられたことです。

      人間には負ける側に身を置くことによっ、初めてくっきりと見えてくる真実というものがあり、喜びもあると言うことなんですね。

      愛や祈り、希望、心の自由などだ。勝って傲っている者には、それはわからないだろう。
      そういう微妙なところを衝くのが、篠田正浩監督作品では決め手になると思っています。

      映画「写楽」もまた、挫折し敗北する者たちの物語だ。
      真田広之の演じる歌舞伎のその他大勢の役者・とんぼは、せっかくいい容姿と運動神経を持ちながら、その才能を妬まれたのかどうか、舞台の上でひどい目にあって役者としての将来を断たれてしまう。

      その彼が、出版プロデューサーとでも言うべき蔦屋重兵衛(フランキー堺)に画家としての才能を見い出されて、当時の歌舞伎の役者たちの大首絵を描くことになる。
      そして、彼の描く絵は、あまりにも独創的だったから、広く受け容れられることはなく、またしても挫折を味わってしまう。

      しかし、蔦屋重兵衛はじめ、当時の花形浮世絵師の喜多川歌麿(佐野史郎)や、まだ有名になる前で鉄蔵と名乗っていた頃の葛飾北斎(永澤俊夫)などには、彼の天才はわかっていた。

      この不遇の天才が描いた役者絵は、歌麿の美人画のように綺麗なものではなかったが、役者が役になりきる時の異様さ、奇っ怪さを、子供が裸の王様を見るような眼で見抜いていたのだ。

      描かれた役者たちの中には、それを悪意の眼と思って怒った者もいたに違いない。
      華やかな舞台生活から意地悪く追い払われたとんぼ=写楽が、そんな眼で舞台の上の役者たちを見たとしてもおかしくはないが、果たしてそれだけだろうか?

      芸術というものは、個人的な怨念から出発しても、それを超えるものだ。
      今に残る写楽の傑作の数々は、彼がその挫折を超えて、芸の遊びの三昧境に達していたことを何よりも雄弁に語っていると思う。

      このような、この映画の作者たちの仮説に沿って、写楽は舞台から放り出された、挫折した優秀な若い役者だったということにして考えると、あの役者絵の、綺麗に動きの決まった姿ではなくて、動こう動こうと顔面神経や手や体をよじっているような在り方に、ひとつの納得できる解釈ができる。

      写楽は、役者たちを観察していたというより、自分で演じるイマジネーションを現実の役者に重ねていたのかもしれない。
      そして、それは、苦痛に充ちた快楽というものだったに違いない。
      それを導きだす力の源泉は、意地であり、目指す境地は名利を超えた"粋"というものだったろう。

      この「写楽」は、艶やかな日本映画であり、日本的な"粋や艶"というものが、どんな口惜しさや意地、張り、侠気の上に成り立ったものだったかということを、この映画はまことに伸びやかに、こってりと描いていると思う。
      >> 続きを読む

      2019/02/04 by dreamer

      「写楽」のレビュー

    • 3.0 切ない

      篠田正浩監督による1995年の作品。絵師としてデビューしながら僅か一年にも満たずに絵師を廃業し忽然と姿を消した天才絵師の東洲斎写楽を描いた作品です。歴史上実在したが人物達に豪華男女俳優陣が扮しています。映画と言う虚構の世界で描いた作品なので人物像などの真偽のほどは定かでないですが・・・ 私の作品評価は星三つです。

      2015/02/22 by チャミー

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