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続・激突!カージャック

The Sugarland Express
ジャンル: ドラマ , アクション
公開: 1974/06/08
製作国: アメリカ
配給: ユニヴァーサル映画=CIC

    続・激突!カージャック の映画レビュー (最新順)

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    全1件
    • 4.0 笑える ハラハラ

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "スリルとユーモアに満ち溢れたスティーヴン・スピルバーグ監督の劇場映画デビュー作 「続・激突! カージャック」"

      この映画「続・激突!カージャック」は、そのいさましい邦題とは少しかけ離れた内容の、スリルとユーモアに満ち溢れた、アメリカのTV作品「激突!」で、抜群の演出手腕を見せた、スティーヴン・スピルバーグ監督の劇場映画デビュー作となっています。

      囚人の働く農場。ここへひとりの女が面会にやって来ます。ゴールディー・ホーンです。彼女は夫ウィリアム・アサートンと、トイレの中で久し振りのキスを交わしながら、ギラッと目を光らせます。この切り返しの表情が、実に巧みで面白く、いかにもしたたかな女だという感じをうまく表現していると思います。

      彼女はセーターの下に男物のシャツを着ていて、これを夫に着せて脱走を勧めます。遠くのシュガーランドという村に置いて来た赤ん坊が、養子に出されてしまいそうだから、それを取り戻そうという計画なのです。

      こうして運よく逃げ出した二人は、人のいい老夫婦をだまし、ポンコツ車を奪いますが、スピードが遅いという事で警官に停止を命じられ、それを脱走の追っ手と違いして、何とその警官の拳銃を奪って、パトカーに乗り込むのです----。

      子供会いたさのために犯罪を犯した父と母のニュースは、世間の同情を買う事となり、ベン・ジョンソンを指揮官とする追跡隊もむやみに手が出せないという奇妙な展開となっていきます。

      こうして、カー・ジャックされた車と、パトカーの追いつ追われつの大パレードが始まり、そして、村をひとつ通り過ぎるごとに見物する車は増えるは、沿道の人波は多くなるわで、大変な状況になっていき、父と母への声援は凄まじく、ベビー服やらおもちゃなどが投げられたりと----。

      おまけに、ゴールディー・ホーンのために移動式トイレまで用意されたり、パレードの中に、独占インタビューを狙うTVカメラも加わって来たりします。

      悪事を働いた者までも"スター"に祭り上げてしまう、世論というものの不気味さ、無節操さを皮肉を込めてスピルバーグ監督は辛辣に描いていると思います。

      若い父母はシュガーランドの村に到着したあと、結局、父の方が射殺されてしまうのですが、人質となっていた若い警官が、長い旅の間に犯人たちの心情にほだされたのか、射殺した上官に、「彼らの方からは、一発も撃たなかったのに----」と、小さい声で抗議をするともなく呟くのですが、このマイケル・サックス扮する若い警官こそが、良識ある市民の代表者になるような気がします。

      付和雷同は絶対に慎むべきだというメッセージをも含んだ、スリルとユーモアに満ち溢れた異色の人間ドラマだったと思います。
      >> 続きを読む

      2016/06/30 by dreamer

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