こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 映画ログ - 映画ファンが集まる映画レビューサイト →会員登録(無料)

イカとクジラ

The Squid and the Whale
ジャンル: ドラマ , コメディ
公開: 2006/12/02
製作国: アメリカ
配給: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

    イカとクジラ の映画レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順 すべての映画レビューとコメントを開く
    全7件
    • 4.0

      父親視点で観るか、母親視点で観るか。
      公開当初に映画館で観た時は、父親のダメさはダメさとして、ローラ・リニー演じる母親の割り切りが馴染めず、反感を覚えたのを思い出す。要は、父親側母親側云々より先に、子供の視点でこの映画をとらえていたということですね。

      あれから十数年ぶりに再観して、断然母親に肩入れして映画を観ていることにいささかたじろぐ。離婚を決断したことについてそれを身勝手だと詰る長男に「こんなことで悩まないで。これは夫婦の問題なのだから」などとは今の私にも言えそうにないが、「お父さんのことはどうでも、あなたたちへの愛情は変わらない」という含意は(少なくとも私には)伝わるし、この場合の最善の慰めだろうと得心される。

      もちろん身勝手の謗りを免れるわけではない。離婚後の取り決めで土曜日は「父の日」なのだが、この離婚劇に心は路頭に迷って密かに拗らせている次男が母の家に庇護を求めると、「今日はお父さんのところでしょう」と窘められて、ふと見ればテーブルに空けられたワインのボトルと二人分の食事のあと。独善的で支配欲が強く、嫉妬深い夫から解放され、十数年前には「いい歳してなんなんだよ」と反発を覚えたはずのリニーは今観れば十分に若く、次男の不意の登場に眉をひそめる彼女に対してやはり感情的にはなるものの、敵意よりは同情の勝る年齢に私もなったということである。この十年の間に、私もまた結婚し、子どものいる身となった。夫の定年まで我慢して妻の側から離婚を切り出す、という話をかつてはよく聞いたものだが、あたら若さを消尽して耐えるとは、いかにも馬鹿馬鹿しい。傷つくこと、傷つけられることを恐れずに、邁進するほかないのである。人生はあまりに短か過ぎる。

      教え子に手を出すような夫に、今後再起の機会はあるのだろうか。復縁を申し出る男の情けなさが際立つ。それを涙を浮かべながら笑い飛ばす妻。動揺する息子たち。しかし妻は妻で、このまま割り切って生きられるのだろうか。夫以外の男だったら誰とでも寝る…では、早晩持つまい。私たちは死ぬまで試されるのである。

      映画祭で自作について語るノア・バームバックの講演がDVDの特典映像についている。顔立ちの端正な人だが、随分と手の小さい人だと驚く。肩幅も狭くて、華奢というより、女性の体に男の大きな頭が何かの間違いですげ替えられたような印象。撮影風景の特典映像もあって、現場を見守る人のうちにウェス・アンダーソンの姿が。ああ、彼らのこの体つき、誰を彷彿するといって、ウッディ・アレンだとひとり納得。インテリのニューヨーカーという色眼鏡も多分にあるでしょうけど。
      >> 続きを読む

      2020/06/22 by Foufou

      「イカとクジラ」のレビュー

    • そしてノア・バームバックも離婚いたしました。

      2020/06/22 by かんやん

    • 『フランシス・ハ』公開の年ですね…

      2020/06/22 by Foufou

    • 4.0

      問題作。

      2019/10/12 by taku

      「イカとクジラ」のレビュー

    • 3.0

      ソーシャル・ネットワーク エピソードゼロ(違w)

      こういうデリケートな小説を映画化したものでも、アレだ。たとえば先の「ノルウェイの森」なんかより面白い。
      映画化するには映像的に解釈がどうあるべきかは重要だけど、本作には美しいロケ地とかの要素はなくてもただなんとなくセンスが感じられるだけで良作にみえてしまうね。

      (allcinema解説)
      「ライフ・アクアティック」で共同脚本を務め注目を集めたノア・ボーンバック監督が、自身の少年時代を色濃く投影して描き出した、ある不器用なインテリ家族の悲しくも滑稽な悲喜劇。多感な年頃の2人の兄弟が、両親の離婚という大問題に直面して、様々な心の葛藤を経て成長していく姿をユーモアを漂わせつつシビアに綴る。リアリティにあふれる脚本は各方面から絶賛され、アカデミー脚本賞ノミネートをはじめ全米の主要映画賞を賑わせた。主演は「グッドナイト&グッドラック」のジェフ・ダニエルズと「ミスティック・リバー」のローラ・リニー。
      1986年、ブルックリン。16歳の兄ウォルトと12歳の弟フランクの両親は共に作家。しかし父バーナードはかつては脚光を浴びたものの、現在は長くスランプが続いていた。一方の母ジョーンは『ニューヨーカー』誌での華々しいデビューを控えた新進作家。そんなある日、兄弟は両親から離婚することを告げられる。そして、兄弟は共同監護という形で父の家と母の家を行ったり来たりの生活が始まる。やがて、弟はストレスから学校で奇行を繰り返すようになり、冷静に受け止めていたかに思われた兄もまた学校で問題を引き起こしてしまう…。
      >> 続きを読む

      2019/04/15 by motti

      「イカとクジラ」のレビュー

    • 4.0

      感想川柳「気付いてよ! そこでそれは 言っちゃ(やっちゃ)イカン」

      予告が気になって観てみました。φ(..)

      1986年ブルックリン。バークマン家のバーナードと妻ジョアンは離婚することになった。16才の息子ウォルトと12才の弟フランクは、曜日によって父の家、母の家と別れて暮らすことになった。普通じゃない生活に戸惑いながらも、受け入れなければならないと息子ふたりは努力するが、心はずっと複雑な感情で揺れ動いていた…というお話。

      スタートからお父さんが最悪だと分かりましたが、お母さんもろくでもないし、息子二人も問題児(゜_゜;)感情移入出来るのが誰もいない((((;゜Д゜)))敢えて主眼を置くとしたらやっぱりウォルトかな〜(*_*)ソフィーめっちゃいい子なのに「そばかすが多いね」とか、父親譲りの尊大さがイライラする(# ̄З ̄)確かに刺激は少ないかもしれないけど、リリーが魅力的なのも分かるけど(。>д<)失って初めてわかる大切さね。ジェシー・アイゼンバーグは適役だな〜( ̄ー ̄)

      そこでそれは言っちゃいけないとか、それはやっちゃいけないというのが多くて学ぶところもあるけど気が滅入ってくる(。´Д⊂)監督の過去体験が基になってるみたいだけど、確かに作品にしたい気持ちは分からなくもない(;・∀・)

      なんかローラ・リニーが見るたびにビッチ化していってるのは作品の順番が偶然そうなのかな?(^^;
      >> 続きを読む

      2017/07/05 by Jinyuuto

      「イカとクジラ」のレビュー

    • 4.0

      間違いなく世間から逸脱した家族だが、このような状況になった時の行動など、いちいち納得させたり逆に痛いところを突いてくるなど脚本が巧いのだろう。

      共に作家の両親が二人の子供に対して離婚を告げる。
      そのせいで週の半分は父親と、残りを母親と過ごすハメになる。

      明らかにバランスが崩れた状態で、子供もそれぞれ父と母を選んでしまう。
      こういう細かい部分の描写が秀逸なのでハッとさせる。
      特に子供を演じるジェシー・アイゼンバーグとオーウェン・クラインがとてもリアルに演じている。

      こういう類いは単純なハッピーエンドにしないだろうと思っていたが、ラストシーン小さい変化だが前進が見れることに安堵を覚える。
      >> 続きを読む

      2016/12/31 by オーウェン

      「イカとクジラ」のレビュー

    もっとみる

    イカとクジラ
    イカトクジラ

    映画 「イカとクジラ」 | 映画ログ

    会員登録(無料)

    今月のおすすめ映画
    読書ログはこちら
    映画ログさんのラック

    最近チェックした映画