こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 映画ログ - 映画ファンが集まる映画レビューサイト →会員登録(無料)

お葬式

The Funeral
ジャンル: ドラマ , コメディ
公開: 1984/11/17
監督:
製作国: 日本
配給: ATG

    お葬式 の映画レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順 すべての映画レビューとコメントを開く
    全3件
    • 4.0 笑える

      内容が内容なだけに、これは笑ってしまうのも不謹慎になりそう。

      伊丹監督のデビュー作ですが、この人の注目する題材は相変わらず目新しい。
      お葬式を映画にするというだけで50%は成功したも同然。

      ブラックな笑いが所々に詰まっており、山崎努の葬式の日に情事に走るなんてきつい描写もあり。
      そして葬式を経験した人なら分かる細やかな事にも時間を割いているのが素晴らしい。

      特に菅井きんの感情表現が完璧で文句なしに適役です。
      超が付くベテランから新進の俳優まで、実に見事に練られている。
      >> 続きを読む

      2019/12/25 by オーウェン

      「お葬式」のレビュー

    • 5.0 笑える 切ない クール

      "日本という無宗教社会でのお葬式という儀式を通して儀式の意味を問いかけ、人々の心の空虚さを涙と笑いのうちに描いた伊丹十三監督の傑作 「お葬式」"

      この映画「お葬式」は、当時、個性派の俳優であり、優れたエッセイ等を数多く書き、多彩な才能に恵まれた伊丹十三の第一回監督作品です。

      この映画を撮る前年に、彼の夫人の女優・宮本信子の父親が亡くなった際の葬儀を主宰して、彼は「これはまるで映画だ」と感じたと後に語っていましたが、この葬儀の間中、彼は冷たいカメラの目でこの映画の構想を練っていたのかも知れません。しかし、彼ほどではなくても、葬儀に参列する人それぞれの心の中ほどわからないものはないような気がします。

      「冠婚葬祭」のうち、「葬」という人間最後のお葬式だけをテーマに据えた映画は、外国映画を含めて恐らく今までなく、前代未聞ではないかと思います。この「お葬式」は、誰もが参列者として一度は経験した事のある、そして、人間は必ず死ぬ事によってその対象となる、「お葬式」という日本独特の儀式の意味を問いかけている映画だと思います。

      人生最後の最も厳粛であるべき死を司る「お葬式」が、誰が観ても面白く、思わず笑いがこみ上げてくるばかりか、お色気や淫猥さまで感じさせられるのは何故なのか? とこの映画を観終わって、ふと不気味な気持ちに襲われました。

      世界各国それぞれに宗教は異るし、その集約された儀式である葬送を映画のテーマにする事自体、見方によっては不謹慎な問題なのです。そのような映画が当時の日本国内で面白く観られて評判が高かったのは、我が国での仏教というものが形骸化してしまっている事への、監督・伊丹十三の痛烈な風刺があったからだと思います。

      もし、外国でこの映画が受け入れられるとすれば、その国での宗教が、我が国と同様に単なる儀礼に堕している事への批判になるのかも知れません。しかし、考えてみると、我が国の仏教による「お葬式」ほど、本当の宗教心からかけ離れた儀式は世界的にみても稀なような気がします。

      この映画が喜劇的であり、面白いという事は、日本という無宗教社会での人々の心の空虚さを反映しているのだと思うし、にもかかわらず、この映画が変に説教臭くなく、色事のハプニングはあっても、スケジュール通りに進められる3日間の日常性を描いているところに、かえって無宗教な心の自由というものを感じさせてくれます。

      しかし、重苦しい戒律で拘束された西欧社会では、このようなある意味、不埒な自由は到底考えられないと思います。

      日本映画と洋画との本質的な差異は、宗教的な社会が背景としてあるのかどうかであり、それが人間の個性に深く関係しているのではないかと日頃から思っています。日本映画は無宗教なのに、"没個性的"、これに対して洋画は宗教的にして、"個性的"という気がしてなりません。

      才人でもある伊丹十三監督は、きっとこのような宗教と自由の問題を心の奥底に秘めているのかも知れません。そして、それを深刻に描かないところが素晴らしいと思います。

      伊丹十三監督は、この映画の製作意図として、「この作品では、葬式というふるさとの儀式の中に突然投げ込まれた社会人たちの滑稽にして悲惨な混乱ぶりを、涙と笑いのうちに描きたい。私の目的はただ一つ。映画らしい映画を作りたい。ただそれだけです」と語っていて、ある意味、伊丹十三という非職業監督の映画的な成功は、彼の人間を見る目の奥深さからきているのだと思います。

      また、「キャスティングは演出の仕事の半分」という彼の信条は、実父の伊丹万作監督の「百の演技指導も、一つの打ってつけの配役にはかなわない」という有名な言葉通り、この映画の一人一人の人物像が我々のごく身近にいる人間のように生き生きと輝いているのは、まさに配役の妙以外の何物でもありません。

      彼は「出演者の一人一人が主役だ」と語っているだけに、山崎努、大滝秀治、江戸屋猫八、財津一郎、高瀬春奈、友里千賀子とそれぞれに個性的でいい味を出しているし、特に、宮本信子、菅井きん、笠智衆、藤原釜足の演技が光っていて、強く印象に残りました。
      >> 続きを読む

      2016/05/20 by dreamer

      「お葬式」のレビュー

    • 4.0

      やはりこれも映画の中の映画。時代を超えても色褪せない良さがあります。

      2015/12/01 by kaiteru

      「お葬式」のレビュー

    お葬式
    オソウシキ

    映画 「お葬式」 | 映画ログ

    会員登録(無料)

    今月のおすすめ映画
    読書ログはこちら
    映画ログさんのラック

    最近チェックした映画