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許されざる者

Unforgiven
ジャンル: 外国映画 , ドラマ , アクション , 西部劇
公開: 1993/04/17
製作国: アメリカ
配給: ワーナー・ブラザース映画

    許されざる者 の映画レビュー (最新順)

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    全13件
    • 4.0

      BSで放映していたので久々に視聴。
      本作は脚本の映画だと思ってたが、今回の視聴でむしろこんなにカットがカッコよかったっけ?と。

      映像のきれいさと、近景・遠景、ショートカット・ロングカット、明暗、そして視点の上下と、めっさメリハリ効いててとにかくすばらしい。

      泥臭い内容なのに全体を覆うクールさ、というか冷たいリアリズムは、このスタイリッシュな映像によるところが大きい。
      2017年現在でもそれは色あせない。

      それと、この映画はイーストウッドでもモーガン・フリーマンでもなく、ジーン・ハックマンの存在感だ。
      あの直視できない冷酷さ。

      そしてラスト、イーストウッド演じるマニーがとった行動は、友人を殺された復讐ともとれるが、一面、それはただ、手掛かりを根絶やしにするという保身ともとれるのだった。

      そう、結果的には、許されざる者はまぎれもなくマニーだ。
      >> 続きを読む

      2017/12/10 by susumiya

      「許されざる者」のレビュー

    • 5.0

       クリント・イーストウッドが監督、主演を務めた1993年の「最後の西部劇」。最近、有名どころ(何らかの章を受賞した)の映画を中心に見ていたが、その中でもずば抜けて面白かった。キャラクター達がそれぞれ個性的で際立っていたし、ストーリーも単純ながら緩急のついたもので、ラストシーンは動静の区別を効果的に生かした傑作のそれだった。
       物語としての面白さは当然として、作品の批評性も素晴らしかった。
       最初、主人公であるウィリアム・マニーの錆びついてしまった体が強調され、彼自身が変わったという点を不自然なほど繰り返し主張する。中盤、酒という道具をきっかけに少しずつ変わっていくマニー。イングリッシュ・ボブとの対比で、マニーの昔の強さ、その伝説に疑いの目を向けられ、ネッド・ローガンとの対比で、マニーも変わってしまったこのように思われた。しかし、スコフィールド・キッドの心変わりにも動じず、結局終盤には昔の彼に戻ってしまい、ラストシーンにつながる。
       この物語の主題は何かと問われると「人は変われない」というものか。「昔の俺とは違う」、「酒を断った」と言い続けたマニーが酒をきっかけに、また人を殺めてしまう過程は、人の性をこの映画で表しているように思える。ラストのエピローグで、マニーの妻の母親が何もわからなかったのは、物語から救いをなくしてしまったように思えたが、それがこの物語の本質でもある。
      >> 続きを読む

      2017/10/15 by shinshi

      「許されざる者」のレビュー

    • 5.0 ハラハラ クール

      ネットで視聴(英語字幕)

      舞台の背景は1881年のアメリカ西部。

      アメリカではまだ西部劇の真っ最中だが、ヨーロッパに目を転じると、イギリスはヴィクトリア女王治下の最盛期の時代。

      「デビッド・コッパーフィールド」が発表されたのが1850-51年。
      作者のチャールズ・ディケンズが亡くなったのが1879年。
      ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」は、70年あまり遡って1813年。

      フランスは第3共和制の時代で、パリ・コンミューンが10年前の1871年の5月。
      「ボヴァリー夫人」(1856年)の作者フロベールが1880年に亡くなっている。

      ドイツは鉄血宰相ビスマルクの時代。
      「資本論」(1867年)のカール・マルクスが亡くなったのが1883年。

      ロシアはアレクサンドル2世の時代。
      ちょうどこの年、1881年にドストエフスキーが亡くなっている。
      代表作の「罪と罰」は1866年、「カラマーゾフの兄弟」は1880年。

      日本は1868年の明治維新を経て、立憲運動が盛んになっていた時代。
      1881年は国会開設の勅諭が出され、板垣退助が自由党を結成した年。

      こういうふうに、1881年は、ヨーロッパでは資本主義・帝国主義の爛熟と国家間の衝突が眼前に現れつつあり、後発国である日本も、列強に追いつこうと国家体制の整備を急ピッチで進めていた時代。

      一方、アメリカでは、住民が拳銃を振り回しながらマン・ハントをやっていた。
      オースティンやディケンズが描いたイギリス中流社会や、フロベールの田舎風景、ドストエフスキーによるペテルブルグの地下生活に比べると、いかにも野蛮で、文明の遅れが目立つ(今も?)。

      映画ではイギリスから来たガンマンが登場するが、アメリカはこの時代、はぐれ者や冒険家たちが、一攫千金を夢見て数多くやってきたのだろう。

      かれをはじめ、主人公のマニー(クリント・イーストウッド)も、友人ネッド(モーガン・フリーマン)も、保安官リトル・ビル(ジーン・ハックマン)も、みな荒々しい無法者で、暴力や殺人を意に介さない。
      町の人間たちもその点は同じだ。
      人を雇って殺そうとする娼婦たちも。(実際にカウボーイが殺されている)

      唯一まともそうなのが、ネッドのインディアンの妻とマニーの子供たちだけという世界。

      銃と暴力が支配するこの世界で、許されざる者というのは、はたして誰を指すのだろうか。

      映画は傑作。
      何度見ても見飽きない。
      >> 続きを読む

      2017/08/29 by Raven

      「許されざる者」のレビュー

    • 3.0 切ない ハラハラ

      クリント・イーストウッド、モーガン・フリーマン、ジーン・ハックマンとは、
      まあ贅沢な配役です。

      それぞれ、セリフなしでも十分な存在感があり、
      見るものを飽きさせない。

      ただし、物語はシンプルと言えばそれまでだが、
      もう少し捻りが欲しかったように思う。
      銃撃シーンも、なんとなく新鮮味に欠けるような気がした。
      >> 続きを読む

      2016/05/29 by とーます

      「許されざる者」のレビュー

    • 3.0 切ない クール

      西部劇というフォーマットが持っていた欺瞞や幻想を全て打ち砕いた作品。
      イーストウッドさんだからこそ作れたんだろうな、と。

      そもそも西部劇ってのは、
      主人公がかっこ良くてスタイリッシュで勧善懲悪の娯楽ジャンルですからね。

      この映画観て西部劇を知った気になっちゃいけません(笑)。

      監督はおそらく、西部劇というジャンルへの愛着が強かったからこそ、
      この映画を作ることによって、
      西部劇というジャンルに引導を渡したのでは無いかな、と思っています。


      ということで、わかりやすく銃をバンバン撃ち合って、
      わかりやすくかっこよくて、わかりやすく終わる娯楽作を期待してるなら、
      観ない方が身の為です(笑)。
      >> 続きを読む

      2016/01/05 by 備忘録

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