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バリー・リンドン

Barry Lyndon
ジャンル: ドラマ , 史劇
公開: 1976/07/03
製作国: アメリカ
配給: ワーナー・ブラザース映画

    バリー・リンドン の映画レビュー (最新順)

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    全5件
    • 3.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      テレビ放送を録画して視聴

      他の監督だったら絶対に観ない系統の作品です
      こういう時代ものってやっぱり西洋人が観ると時代劇って感じなんでしょうか?

      とにかく映像が美しい
      全体を通して重苦しい印象ですが、風景も室内のシーンも
      監督のこだわりを感じられる荘厳な美しさです
      特に印象に残ったのは
      主人公が愛欲に溺れていく場面と
      夫人が入浴している場面かな
      短いシーンだったけど、キューブリック的な美意識が凝縮しているように思えた

      描き方によっては冒険活劇のようにドラマチックで喜怒哀楽に満ちたサクセスストーリーにもなり得るような主人公の半生ですが、この作品ではセリフは極力少なく、映像のトーンは抑制されていて、結末を暗示しているかのように物語は淡々と進んでいきます
      かなり振り幅の大きな数奇な人生ですが、淡々と描いているせいなのか
      自分が時代の空気感を思い描けないせいなのか感情移入できません
      波瀾万丈の人生を謳歌するというよりもホモサピエンスの人生の儚さ
      もののあはれを感じずにはいられません

      汚れのなかった純朴な青年の心は様々な経験を積むごとに
      どんどん穢れていきます
      息子への体罰は脚を失うという
      >> 続きを読む

      2019/03/05 by YSL

      「バリー・リンドン」のレビュー

    • 5.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      スタンリー・キューブリック監督の「バリー・リンドン」は、もう何度観たかわからないほど、それほど大好きな映画です。

      この作品は、成り上がり貴族バリー・リンドン(ライアン・オニール)の恋と野心、決闘と詐欺の半生を、巨大な歴史のうねりの中に描き上げた異色の大河ロマンで、ウィリアム・メイクピース・サッカレーの同名小説を原作に、18世紀ヨーロッパの片田舎や貴族社会を、風俗の細部に至るまで緻密に再現していて、もう見事としか言いようがありません。

      繰り返される戦争や、何も生まない支配階級の巨大な空虚さを、くっきりと浮かび上がらせている。

      柔らかな自然光を見事に生かした野外撮影も、高感度フィルムと特殊レンズで蝋燭の光の下での当時の暮らしぶりに迫った室内撮影も、文句なしの一級品だ。

      めくるめくような映像。どのワンカットも緻密に計算され、構築され創造された表現美の極致を示していて、まさに息がつまるほどの素晴らしさだ。
      そして、それはまろやかで、悠々として、淡々と語られる叙事詩になっている。

      偶然というより運命とでも呼びたい主人公バリー・リンドンの遍歴と冒険、恋、戦争、貴族社会。
      一人の男が18世紀という時代の真っ只中で生きた軌跡。

      お話自体は、よくある出世物語だが、十分に劇的で、それでいて少しも大仰ではない。
      まるで当然そうなるべく定まっていたように、バリーは彼自身の一生を生きぬく。

      そこには打算も情熱も苦悩も喜びも、束の間の平安も挫折も、ありとあらゆる意思と感情の葛藤があり、同時にそれは、整然と秩序立った"時代の観念"とでも言うべきものによって統一されている。

      人物の動きは、ほとんど様式的といってよいほど典雅であり、だからこそ、化粧した男たちもグロテスクではない。
      戦闘さえもが優雅で美しいのだ。

      そして、ここまで人間の一生というものを丸ごと把握し、重厚なタッチで凝視した果てには、もはやなまじっかな感銘や主題は不要なのだ。
      いわば、時代そのもの、人間の生の転移そのものが、このスタンリー・キューブリック監督がめざした表現だと思う。

      そうなるともう、18世紀だとかバリー・リンドンその人だとかといった個別性は問題外だ。
      ある大きな普遍性、歴史と人間の根底にある巨大な流れのようなもの、そこに目が向けられた時、この映画は地味なまでに枯れた風格を持った美しさを獲得したのだと思う。

      カメラ、ライティング、衣裳、演技、音楽といった方法論が、それぞれに、また相互に絡まって、時代と環境の雰囲気を創り上げ、それによって主題となる、"ある巨大な流れ"そのものを描き出す。
      方法論と主題の完璧な一致が、この映画にはあると思う。
      >> 続きを読む

      2019/01/23 by dreamer

      「バリー・リンドン」のレビュー

    • 2.0 クール

      つけボクロ!


      シャイニング (1980)と時計じかけのオレンジ (1971)の間、1975年の監督作でスタンリー・キューブリック監督作にしては僕的には異質な感じがする。
      「博士の異常な愛情」「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」の“SF三部作”が一番有名だが僕は「シャイニング」なんかが好きだったりする。
      下記のallcinemaの解説は熱が入っているけれど僕はこの映画あんまり評価できません!
      古式に則った様式と、長い映画であるということが特徴ではあるけれど。
      ただやはり一筋縄でいかない映画人であったと再確認..ってな感じではあります。


      (~allcinema)
      キューブリックほど文学の映像化に長けた作家もいなかろう。
      すべて原作に基きながら、それを読んで得られるイメージを遥かに凌駕したものを、彼の映画は突きつける。
      本作などその最たるもの。サッカレーのピカレスク・ロマンが原作だが、その写実主義を的確に具現化しながら、より19世紀的な(それも抑制された)ロマンチシズムを醸し、更に20世紀の意識の流れ的表現にまで昇華させる、演出、撮影、編集の三位一体に陶然とさせられる(加えて、古典曲の頭脳的な使用も特筆に価する)。
      ナイーヴだが人好きのするアイルランド青年が、英国貴族として生きようと決意、迅速な日和見主義で成り上がる話だが、でくの坊役者オニールの没個性を逆手に取り、主人公のうすぼんやりした気性を巧妙に表現したのにも感心させられる。
      そして語り尽くされた名手J・オルコットのローソク光のみの室内撮影はやはり凄い。
      “頭は醒めているのに肉体は疼く”といった官能を、こうまで描けた映画はあるまい。
      >> 続きを読む

      2018/10/12 by motti

      「バリー・リンドン」のレビュー

    • 3.0

      キューブリックが原作の持つイメージを膨らまして映像化したら、こうなりましたという典型例。

      確かにその映像と音楽や美術などは素晴らしい出来栄えだ。
      どのシーンも絵になる中世ヨーロッパを完璧に再現している。

      だが肝心の役者陣が印象に残らない。
      話も波乱万丈というが、特別目新しくない出世する人間の主だった末路。

      そして何よりもナレーションの説明加減が過剰すぎる。
      言葉がなくとも表現出来るのは同じキューブリック作品の「2001年~」でもお見通しだ。

      そして一番すごいのは3時間という長さ(笑)
      >> 続きを読む

      2015/03/06 by オーウェン

      「バリー・リンドン」のレビュー

    • キューブリックというだけでハードル高いのですが、3時間という長さ・・・まずは2001年とか、代表作からチャレンジします。 >> 続きを読む

      2015/03/06 by ただひこ

    • 4.0

      スタンリー・キューブリック監督のとある男のサクセスストーリーとその後の顛末を描いた映画。

      時代背景は近代ヨーロッパで、主人公のバリー・リンドンはその時代に良くいる男性風にえがかれています。要は庶民です。バリーは戦争に担ぎ出され、戦闘のどさくさに紛れて逃亡し、上手い事立ち回ることで社会的成功を収めます。ですが、そこから先は・・・。

      淡々と描かれていますが、人生ってそんなものだよねというある種のブラックジョークとでも言いますか、人生は淡々と期待せずに生きる物という気にさせてくれる映画です。

      映画って、別世界への逃避という意味があります。現実は大変だけど、映画の中なら僅かな暇楽しい事が起きる。

      でもこの映画は多分その逆なのではないでしょうか。

      人間の洞察が興味深い映画です。

      マスケット銃の時代に興味のある人にお勧めです。
      >> 続きを読む

      2013/12/10 by Shimada

      「バリー・リンドン」のレビュー

    • 戦地から逃げると臆病者扱いされそうですけど、逃げる勇気を持てない人の方が臆病なのかもしれませんよねー >> 続きを読む

      2013/12/11 by makoto

    • >chaoさん

      キューブリック作品は確かに何とも言えない感が漂いますよね。
      そういう意味でも本作品もお勧めですよ。

      >aimi☆さん

      う~んニョロニョロはもっと、うねうねしていたのではないでしょうか。

      >iceさん

      フルメタルジャケットも興味深い映画ですよね。本作品も面白いですよ。

      >◆空太◆さん

      マスケット銃は面白いですよ。100mぐらいの距離で相手と平行に横に長く並んで立ってお互いに打ち合うんですから。
      マスケット銃で戦闘は火力だよを追求したとある大王は狙うという動作を省略して6段パイプラインで連射する部隊を作ったほどですから。

      >makotoさん

      バリーさんは逃げていますけど、たしかその後別人として軍に戻って、諜報から外交官に出世していますのである意味賢い人だったのかもしれません。
      >> 続きを読む

      2013/12/12 by Shimada

    バリー・リンドン
    バリーリンドン

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