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ラリー・フリント

The People vs. Larry Flynt
ジャンル: 外国映画 , ドラマ
公開: 1997/08/02
製作国: アメリカ
配給: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

    ラリー・フリント の映画レビュー (最新順)

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    全4件
    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "ポルノの帝王に託した「自由の国」への賛歌 「ラリー・フリント」"

      この映画「ラリー・フリント」は、ポルノ雑誌「ハスラー」を創刊した実在の風雲児ラリー・フリントの生き様を鬼才オリバー・ストーンが製作し、名匠ミロス・フォアマンが監督した問題作だ。

      1970年代、オハイオ州のストリップ・クラブのオーナー、ラリー・フリント(ウディ・ハレルソン)が、ヌード写真入り新聞の成功に気をよくし、やがて出版界へと進出していく。

      過激なグラビアとスキャンダル記事をフィーチャーした新雑誌「ハスラー」は売れに売れ、フリントは一躍、巨万の富を築くが、世間の良識派の反感を買った彼はその後、法廷闘争に身を投じていくことになる。

      法廷に星条旗のオムツ姿で乗り込むなど、やりたい放題のポルノ王の反骨精神が、やがてアメリカの"言論の自由"を問う大問題へと移行していく-----。

      フリントは、裁判所前で何者かに狙撃され下半身不随になり、金メッキを施した車椅子生活になる。バイセクシュアルのストリッパーだった妻のアルシア(コートニー・ラヴ)は、麻薬に溺れたあげくにエイズで死んでしまう。

      アメリカ人にとって、フリントは悪趣味のような存在だ。そんな男の半生を描いた、この映画「ラリー・フリント」は、大胆で痛快で、おまけに感動を呼ぶ秀作だ。そして、最後にはハスラー誌の発行人が、表現の自由の守護天使に見えてくる。

      「カッコーの巣の上で」や「アマデウス」等の名作を撮ってきたミロス・フォアマン監督は、ホロコーストで両親を失い、共産党政権下のチェコのプラハを逃れてアメリカに渡って来た人だ。

      1967年の作品「ファイアーマンズ・ボール」は、アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされたが、祖国では20年間にわたって上映禁止にされたという経歴の持ち主でもあるのだ。

      こうした経験の持ち主にとって、"表現の自由"は切実な問題だが、フォアマン監督はそれを正面から訴えずに、猥雑で破天荒なフリントの人生を通して描き出すのだ。

      密造酒を売っていた少年時代から、最高裁でのファルウェル伝道師との対決まで、息つく間もないどんちゃん騒ぎで描いていくのだ。

      そして、この映画はまた、感動的なラブストーリーでもあると思う。乱交パーティーが趣味のフリントと妻のアルシアには、貞操観念のかけらもない。だが、二人の絆は固く、告訴されても麻薬に溺れても決して揺るがない。

      ウディ・ハレルソンは、今までで最も力強い演技を披露していて、実に素晴らしい。チャーミングだが不快感を煽り、抜け目なくて無分別なハレルソン版フリントは、観ている私の心を掴み、度肝を抜くのだ。

      そして、妻のアルシアを演じたコートニー・ラヴもパンクなルックスで、どうしようもない人間の哀れさを体現していて、これまた実に素晴らしい演技だ。

      フリントの物語に、スキャンダルや諷刺を見い出すのは簡単だ。しかし、フォアマン監督は、フリントという人間の生き様を掘り下げ、その奥に潜むペーソスや自由の国アメリカへの賛美とも思える"何か"を浮き彫りにしたのだと思う。
      >> 続きを読む

      2017/06/20 by dreamer

      「ラリー・フリント」のレビュー

    • 4.0

      もうとにかく、波乱万丈で滅茶苦茶な人生でしたね。
      これがほぼ実話だ、ってんだから驚きです。

      公序良俗に反した彼の一連の行動を、表現の自由を主張するため、と解釈するのは勝手ですが、それは結果的にそういう図式にも当て嵌まっただけで、あんまり美化し過ぎるのもどうかな、と個人的には思いましたね。

      彼は単純に、過激でエロくて面白いもので銭もうけしようとしたら犯罪者にされちゃったから、なんでだよ、ってだけで。

      それはつまり、本編の中でも語られていますが、
      殺人は間違いなく犯罪だけど、その現場を撮影した写真は有名誌の表紙になったり、有名な報道の賞を受賞したりする。
      対してセックスそのものは合法なのに、その写真を掲載した雑誌を販売すると刑務所行きになる。なんでだ?
      ということ。
      確かに飛躍した論理かもしれないですけど、ある種の欺瞞を暴くための発想でもあるのは確かなんじゃないかな、と思った次第です。

      それはまた、自由というものの難しさでもあるのかな、とも思いますが。
      >> 続きを読む

      2015/12/06 by 備忘録

      「ラリー・フリント」のレビュー

    • 4.0

      2005年10月に観賞。よかった。

      2015/11/06 by ssu7809

      「ラリー・フリント」のレビュー

    • 4.0

      ポルノ雑誌の創刊者。
      どう見ても毛嫌いされそうな人物ながら、その内情を映画化すると見えないものが見えてくる。

      確かにフリントは破天荒だがそれは社会に対する言論の自由を主張するため。
      支持している人間がいたのも事実。
      一番は妻であろうし、社員と握手させるところや、別れの場面も印象に残る。

      結局のところ裁判の結果がすべて。
      言論の自由は=アメリカをもっとも端的に表現した結果とも言える。

      ウディ・ハレルソンはこういうくせのある役をやらせると巧い。
      >> 続きを読む

      2015/02/12 by オーウェン

      「ラリー・フリント」のレビュー

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