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ハンナとその姉妹

Hannah And Her Sisters
ジャンル: ドラマ
公開: 1987/02/14
製作国: アメリカ
配給: オライオン映画=ワーナー・ブラザース映画

    ハンナとその姉妹 の映画レビュー (最新順)

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    全6件
    • 4.0

      ウディ・アレン映画は当人出演しないほうが評価の高いきらいあり。今作は当人出演するも遠景に退いて(コメディ担当)、その距離感がこの作品を傑作にしたと言えるかもしれません。疾病恐怖症とでもいうんでしょうか、脳腫瘍の疑いありとなって、あれやこれやの検査機にかけられるウディは確かにおかしい。

      三姉妹の人物造形が見事です。内的独白を聞かせるところはこれまたウディらしい演出ですが、男女の身勝手な心の機微を描いて、観ていて身につまされます。

      大人の映画ですね。

      ちょっと黒人の描き方が今だと問題になりそうですが、冒頭の感謝祭の晩餐のシーンはいいですね。例によって軽妙な台詞回しに、姉妹を巡る人物関係が手際よく明かされる。みな所狭しと席につき、見事な七面鳥の丸焼きが卓の中央に運ばれ、一家の主人が乾杯の音頭を取る。「またお父さんとお母さんの懐メロ大会が始まった」とちょっぴり辟易気味の次女、父のピアノに合わせて母が歌う。それを取り囲む孫たち。豊かなシーンではありませんか。

      そして月日は巡って、同じ感謝祭の晩餐で映画は締めくくられます。いろいろありましたが、とりあえず今のところは、ハッピーですね、とみんなの顔から笑顔が溢れ、ひとりマイケル・ケインだけ苦笑いですけど、それは、まあ、しょうがない、自業自得です。お気持ちはよくわかりますが(笑)。

      幼児虐待の自虐ネタから入るので、ちょっと警戒しましたが、作家の充実を感じさせる良作です。ニューヨークの街の匂いを堪能できる。どこの街区かはわかりませんが、ちょっと治安の悪そうな通りを、恋する女に偶然出会したと装うべく、マイケル・ケインが走る。あるいは晴れて健康であることが判明して病院から出てきたウディが走る(こちらはすぐにも塞ぎ込むんですが)。こんなシーンも撮れるんだなぁ…と感無量。

      それにしても、秋のニューヨークって、素敵ですね。
      >> 続きを読む

      2020/07/14 by Foufou

      「ハンナとその姉妹」のレビュー

    • 5.0 切ない 元気が出る

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      このウディ・アレン監督の「ハンナとその姉妹」は、マンハッタンで暮らす三姉妹と彼女たちを取り巻く人々を通して、誤解や失敗を繰り返しながらも生きていく"人生のほろ苦さ"を、時にシニカルに、時にコミカルに、温かく見守るように描き、全てが一級品の味わいがある秀作だ。

      ハンナ、ホリー、リーの三姉妹。長女ハンナの夫エリオットは、妻の家庭的な雰囲気に満足しているものの、三女のリーに惹かれている。リーは年の離れた画商とソーホーのロフトで同棲中なのだが、エリオットの強引なアタックに心は揺れ動いている。

      一方、売れない女優の次女のホリーは、熱しやすく冷めやすい性格が災いして、恋愛も仕事もおぼつかないが、いつも陽気だ。しかし、その後、作家に転向して成功したうえに、ハンナの前夫と結婚し、子供を授かるのだった。

      これにハンナの前夫ミッキー、彼女たちの両親が加わって、独特の"ウディ・ドラマ"が展開されていくことになる------。

      ウディ・アレンという人は、ペシミスティックなまでに、こだわりの人であると思う。ニューヨークにこだわり、愛、セックス、死、神に執拗にこだわり続ける。

      そして、これらのこだわりを臆面もなく画面に曝してきた。したがって、彼の撮った映画は、多分に個人的なドラマであり、このことが災いして、ある種の先入観を持たれていた点は否めないと思う。

      映画興行としての一般受けは、とても望めなかったのは事実で、彼の作品を支持してきたのは、熱烈なウディ・アレンファンであり、マニアックな映画ファンだったと思う。

      そして、この映画「ハンナとその姉妹」は、それまでのウディ・アレン映画の傾向から、変化というか脱却の兆しがうかがい取れる、一種の分水嶺的な意味合いを持つ作品だと思う。

      もちろん、マンハッタン三部作と言われる「アニー・ホール」「マンハッタン」「スターダスト・メモリー」の延長線上には位置している。だが、過去の三作にはなかった視点が加わっている。要は、一般受けするようになったとまでは言わないが、ひと皮むけて洗練され深みが出たことは確かだ。

      まず、キャスティングの傾向が、それまでとは明らかに違っている。ウディ・アレン自身が顔を出していること、当時の私生活でのパートナーで彼の映画にはかかせなかったミア・ファローが出演していることはともかくとして、一流の俳優たちを起用しているのは初めてだと思う。

      また、受け取りようによっては鼻もちならない独善と、ある種のシニカルさが影をひそめ、代わってドラマにはほどよい緊張感と説得力と温かさが満ちている。

      ウディ・アレンが、イングマル・ベルイマン監督に傾倒しているのはつとに有名だ。これは彼自身も公言してはばからない。今にして思えば、この「ハンナとその姉妹」あたりから、その傾倒ぶりが際立ってきたように思う。そして、この作品以降、「セプテンバー」「私の中のもうひとりの私」と、その傾向をますます強めていっていると思う。

      いずれにしろ、このウディ・アレンという人は、監督・脚本・出演と、多芸にして多作な映像作家だと思う。
      >> 続きを読む

      2017/11/13 by dreamer

      「ハンナとその姉妹」のレビュー

    • 4.0 元気が出る

      個性的なハンナとホリーとリーの三姉妹。
      それらと夫や恋人などの周辺関係を描くウディ・アレンのコメディドラマ。

      3姉妹それぞれの各エピソードも魅力的だが、そこにウディ・アレンや生と死や宗教などをこぎみよく盛り込んでいき、最後には愛を際立たせる。

      ミア・ファローの一途なタイプや、ダイアン・ウィーストの奔放なタイプ。
      3女に惚れてしまう浮気癖のマイケル・ケイン。
      かと思えばウディ・アレンや俺は病気だと悩む神経症的な男をいつものように演じている。

      男はダメダメなのだが、最後にはどの人物もいとおしく見えてくるのだから不思議だ。
      このころはミア・ファローを主役にしていたことがよくわかる、一番美しい撮られ方をしている。
      >> 続きを読む

      2017/10/13 by オーウェン

      「ハンナとその姉妹」のレビュー

    • 4.0

      ビターなコメディです。ウディ・アレンの病気恐怖症の様子が面白い。

      2015/11/09 by Chihoish

      「ハンナとその姉妹」のレビュー

    • 3.0

      寸評:「女三人寄れば姦しい」と言われるが、三女と義兄を中心に展開する一過性のラブコメディ。三姉妹の誰にも共感できないってのが、かえって面白い。次女Dianne Wiestにイラつきながら見るって、変な楽しみ方をしてみた。

      見所:次女との許されぬ恋に積極的なMichael Caine。抑えきれぬこの想い...!
      直接本筋に関係ないが、ちょこまか動き回るWoody Allen。

      2015/05/16 by marica

      「ハンナとその姉妹」のレビュー

    • 私は女兄弟いないのですが、いたら楽しそうだなーと憧れます。
      ラブコメディは見ると元気出るのでけっこう好きです。 >> 続きを読む

      2015/05/17 by sunflower

    • コメント、ありがとうございます。
      残念ながら、本作は元気の出ないラブコメです(苦笑)。
      しかも「女姉妹はやっかいだなぁ」と思われるかもしれません...。
      ですが、三姉妹それぞれの違った生き方が興味深いです。
      >> 続きを読む

      2015/05/17 by marica

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