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トム・ジョーンズの華麗な冒険

Tom Jones
ジャンル: ドラマ , アドベンチャー , コメディ
公開: 1964/05/16
製作国: イギリス
配給: UA

    トム・ジョーンズの華麗な冒険 の映画レビュー (最新順)

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    全1件
    • 5.0 元気が出る

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      傑作なのに、意外に知られていない映画というものがあるものです。英国の"怒れる若者たち"の旗手として、「蜜の味」や「長距離ランナーの孤独」を撮ったトニー・リチャードソン監督のこの映画「トム・ジョーンズの華麗な冒険」もその一つだと思う。

      18世紀の英国を代表するヘンリー・フィールディングの長編小説が原作で、アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞、作曲賞の主要4部門を受賞したくらいの、それほど掛け値なしに面白い映画なのです。

      しかも、この映画の演技でヴェネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞した、私のご贔屓俳優の「ドレッサー」「オリエント急行殺人事件」「火山のもとで」の英国を代表する名優のアルバート・フィニーの若き日の演技が観れるという楽しみもある映画なのです。

      この映画は、基本的には、快活な青年の恋と冒険の物語だが、ユーモラスな"人間賛歌"が底流にあると思う。観ているうちに、この物語の豊かさに圧倒され、体の中の血が増殖して、元気になってくる感じがするのだ。

      映画の舞台となるのは、英国の田舎。大地主のオールワージー家のベッドに、生まれたばかりの赤ちゃんが置き去りにされていた。オールワージーは、その子をトム・ジョーンズと名付け、養子として育てる事になる。

      そして、20年後、トム(アルバート・フィニー)は、優しく力強い青年に成長したが、彼には欠点があり、それは女性からの誘惑に弱いという事だった------。

      このオールワージー家を舞台にした前半と、勘当されたトムがロンドンに向かう後半が描かれ、トムと隣家のウェスタン家の令嬢ソフィ(スザンナ・ヨーク)の恋を縦糸に、何本もの横糸を絡めながら物語が展開していくのです。

      このロンドンに向かう途中で、乱暴されそうになっている美しい夫人を助けるが、実は、彼女はトムとは切っても切れない関係があるのだが、二人がその夜、食事をするシーンが強烈だ。

      蟹、チキン------。食べ物をあやしく食べるうち、二人ともすっかりその気になって、ベッドへ直行。そこでまた騒ぎが起きてしまう事になる。このように、食べる事が、エロティシズムにつながっているという事をシニカルに描いた、実に印象的なシーンがある。

      そして、狩りや決闘のシーンなど、迫力満点の映像も楽しめるし、このような映画に欠かせない悪役も、きちんと頑張っていると思う。

      トニー・リチャードソン監督は、アラン・シリトーらと同世代の"怒れる若者たち"と呼ばれた作家たちの作品を数多く映像化していて、この映画の爽快さは、既存の権威というものを痛烈に笑い飛ばす、トニー・リチャードソン監督の姿勢が貫徹しているせいだと思う。
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      2017/06/06 by dreamer

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