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マグノリア

Magnolia
ジャンル: ドラマ
公開: 2000/02/26
製作国: アメリカ
配給: 日本ヘラルド映画配給(日本ヘラルド映画=ポニーキャニオン提供)

    マグノリア の映画レビュー (最新順)

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    全11件
    • 5.0 泣ける 笑える

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      .
      正直三時間は長いなと観る前からたじろいだし、この映画の内容の3分の2は、今の自分の状況の中で存在する不安と焦燥感を映画の主人公らのそれらと重ねていたからかもしれないが、ずっとそれらに駆られていた。そのために、観続けることは私にとって「観る」より「耐える」の方が表現的に近かったように思う。
      けれども、映画の3分の2で主人公と自分を重ねた通り主人公たちがどん底から蛙の大雨の前後を通して変化していくにつれて、この映画を観ることが「耐える」ではなくなっていった。映画を見終わった後はおのずと自分の気持ちもあらまし楽になったように思う。
      この映画にはあらゆる伏線が引かれていて、一度観ただけでは満足できないなと思った。

      最後になぜ空から蛙が降ってきたのかとマグノリアという題名について調べると、(下記他サイト引用)

      「蛙というのは、社会の健全性を判断するバロメーター。

      それにアメリカでは「絶対起きないこと」の例えに「蛙が降る」という、ことわざがあったり
      土砂降りの事を「it's rains bullfrogs.」と言う。

      マグノリアは竜巻である。
      映画のタイトル「マグノリア」は花の名前であるが、映画の舞台となったサン・フェルナンド・バレーに実際にある
      ストリートの名前でもある。ここは竜巻が発生しやすい地域なのである。

      引用なのである程度抜粋したが、私はこれで少しは2回目の鑑賞に注意ができると思う。
      >> 続きを読む

      2018/03/18 by HIRO

      「マグノリア」のレビュー

    • 4.0 切ない クール

      だいぶ以前に鑑賞したときは、
      何だかよくわからないけど面白かったような気がする、
      くらいの認識だったのですが、久々に再鑑賞しまして、
      ここまでの傑作だったのか、と、あらためて感心した次第。

      とにかく話が長い上に密度が濃い(笑)。
      これだけのものを作り上げた監督の力量には感服するしかありませんが、
      もちろんキャストの演技もどれも素晴らしかったですし、
      練りに練られた脚本も見事。

      未来はいまだ見えず、過去には必ず追いつかれる。
      そんな人生における不条理と偶然。
      安易な救いや薄っぺらな希望はありませんが、
      敢えて言葉にすれば、
      それでも、捨てたもんじゃないよね、
      という一言がそのままはまりそうなラストにしばし呆然。

      鑑賞後は何本もの映画を一気に観た後のような心地良い脱力感がありました。

      コアな映画ファンにこそオススメしたい一本。
      >> 続きを読む

      2017/03/22 by 備忘録

      「マグノリア」のレビュー

    • 5.0 切ない クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「マグノリア」を観終えて、正直、3時間は長く感じた。しかし、この3時間を観終えた後の心地良い疲労感は、何ものにも代えがたい至福の時間を持ち得た時に感じるものなのだ。

      この映画が3時間という長尺なのは、裏を返せば、"贖罪と救済"という宗教的な重いテーマを扱いながら、一時も目を離せないようなテンションを維持させた、ポール・トーマス・アンダーソン監督の計算し尽くされた演出の証と言えるだろう。

      12人の人間の数奇な運命がストーリーを織りなし、終結していく群像劇。一つ一つのドラマに一切の手抜きがなく、且つ、何がどうなっていくのか予測ができない面白さ。

      この映画は、物語の前提として用意された三つのプロローグが興味深い。それぞれの事件性もさることながら、偶然の連鎖、人間の抱える罪悪感、子が親を憎み、親が子の人生を狂わせるという家庭の構図など、この映画を構成するキーワードが巧みに散りばめられていると思う。そして、これから始まる不可思議な物語へと吸い込まれていくような奇妙な感覚に捉われるのだ。

      ロサンゼルス郊外のサン・フェルナンド・ヴァレーのとある一日。登場する主な人物は、死の床で息絶えんとするテレビの大物プロデューサー、彼が昔捨てた息子、プロデューサーの若い妻、看護人、癌を宣告されたクイズ番組の司会者、彼を憎む娘、長年連れ添った司会者の妻、彼女に一目惚れする警官、警官の捜査に関わる子供、番組で活躍する天才少年、少年の父親、過去の栄光にしがみつく、かつての天才少年----。

      目も眩むような入り組んだカメラワーク、巧みな物語の構成も素晴らしいが、何と言っても凄いのは、深い人間洞察に基づく世界観だ。

      登場人物たちは、必ずしも緊密なつながりを持っている訳ではない。しかし、彼らは共通して、孤独で愛情に飢えた人間なのだ。誰かを愛したいのに、愛を注ぐ対象を見失って、もがいている。それは、彼らが背負う取り返しのつかない過去に起因している。そして、この過去が、彼らを次第に不幸のどん底へと追いつめていくのだ。

      そして、俳優陣の演技も圧巻だ。トム・クルーズの演技が彼の新境地を開いたと評価されているが、彼に限らず、いずれの役者も甲乙つけ難く、その悲痛な"心の叫び"は、真に迫っている。

      映画はアメリカン・ライフの暗闇を垣間見せるかのような、限りなく日常感覚に近い形でドラマは進んでいく。ところが、全員がエイミー・マンの歌を口ずさむ合唱シーンから、映画の装いは大きく変わり始める----。

      ここに来て、彼らの置かれた状況は完全に煮詰まっており、言わば"人生最悪の瞬間"を迎えているのだ。彼らはどうすればこの苦しみから解放されるのか? 彼らは常に「死」の影を漂わせている。「死」という究極の手段でしか、彼らの心は癒されることがないのか? ----。

      このシーンは、人生の岐路を暗示し、一度、全員を立ち止まらせるものだ。そして、観る者も驚愕のクライマックスに備えて、息を整えることになる。つまり、この静かで荒唐無稽ななシーンは、映画の方向転換という重要な意味を持つのだ。

      長時間に渡って、丁寧に緻密にリアルな人間社会を創出してきた、ポール・トーマス・アンダーソン監督は、最後の最後に恐るべきことをやってのける。それが、"カエルの雨"だ----。

      それまで積み重ねてきたドラマのリアリティを崩壊させる暴挙。何という冒険。何という勇気。私はこれを観て、この若き天才に対し、畏怖ともつかない尊敬の念を覚えた。

      ここで登場するカエルは、旧約聖書に出て来るカエルを象徴しているのは明らかだ。出エジプト記で、ユダヤ人を奴隷から解放しないエジプトの王に神が与える災難、それがカエルの大量発生なのだと思う。

      要するに、この映画の登場人物たちが内包するドロドロとした"人間不信"を浄化させる手段としての象徴なのだ。彼らが過去を清算し、新しい自分に生まれ変わるためには、想像を絶するようなインパクトが必要だったのかも知れない。

      そう考えると、このクライマックスが、実に説得力を帯びて、私の胸に迫ってくるのだ。

      私はこの大胆不敵で型破りなオリジナリティーが、非常に素晴らしいと思う。どちらかと言うと、インディペンデントなこの世界観をメジャーな作品として押し上げるには、それだけのパワーが必要だったのかも知れない。

      尚、この作品は2000年のベルリン国際映画祭で、最高作品賞に相当する金熊賞を受賞し、1999年のゴールデン・グローブ賞でトム・クルーズが最優秀助演男優賞を受賞しています。
      >> 続きを読む

      2017/02/24 by dreamer

      「マグノリア」のレビュー

    • 5.0 泣ける 切ない

      主要キャラが多い上に上映時間も3時間と長い。

      それなのに不思議と混乱することなく見れたし、各俳優陣の扱いをポール・トーマス・アンダーソンはよく分かっているし、この捌き方は並大抵の手腕ではない。

      インパクトという意味では、トム・クルーズ演じるセックス伝道師の役が一番印象に残るのは間違いない。
      ブリーフ一枚での熱演ぶりと、それに対比する赦しは心揺さぶられる。

      ジュリアン・ムーアの選択や、クイズ少年の回答からの解放。
      介護の行き着く先に、過酷な警官の業務の祈り。
      それらを収束させる空からの恵み。

      実は冒頭のダイバーの話に密着していたというわけで、伏線はしっかり張られていた。
      ポール・トーマス・アンダーソンは脚本も担当しているのだから、まったく才人とはこういう人だ。
      >> 続きを読む

      2016/09/03 by オーウェン

      「マグノリア」のレビュー

    • 4.0 泣ける 笑える 切ない 元気が出る

      複数の人生が絡まって起きた数奇な感動物語と期待していたら見事に裏切られたました(笑)
      そして観終わった後にじわじわと気になって考えてしまった映画。

      クイズ少年の現在とその後。同じく癌を患った男が死の間際に迎えた家族の有り様。それぞれがちょっとずつ似て非なる人生を歩んでいる登場人物たち。

      あのとき正しい選択をしていれば・・・と思う分岐点が誰の人生にあると思うのですが、この映画を見ていると人生はどんな選択肢を選んでもなるようにしかならないと思わされます。

      まさに全編土砂降りの雨の中のようなどん底が続きますが、そんな中で見つかる小さな奇跡や優しさがあるから生きていけるんだと、とても後ろ向きでやるせないのに前向きに思えます。

      しんみり見ていた所へのラストには驚きましたが、まさに考えたって始まらない。蛙が心配ですが痛快なシーンです。

      道ですれ違う人や映画の脇役にも人生があり、それぞれが抱える問題の中で生きていて、誰一人誰かの都合のために存在していない作品なので、私は好きです。登場人物たちの会話が全員微妙にかみ合ってないのもリアルで(笑)

      時間も言葉も人物も盛りだくさんですが、気がつけば最期まで見てしまった作品。その後もじわじわと余韻が残り、今は愛に溢れた作品に思える不思議な作品でした。

      視聴中に一番思ったことは、トム・クルーズにどうして犬を近づけちゃったんだ!!です
      >> 続きを読む

      2016/01/09 by danchone

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    マグノリア
    マグノリア

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