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シティ・オブ・ゴッド

Cidade de Deus
ジャンル: ドラマ , アクション
公開: 2003/06/28
製作国: ブラジル
配給: アスミック・エース(アスミック・エース エンタテインメント=カルチュア・パブリッシャーズ 提供)

    シティ・オブ・ゴッド の映画レビュー (最新順)

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    全14件
    • 5.0 ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      このフェルナンド・メイレレス監督のブラジル映画「シティ・オブ・ゴッド」は、そのリアリティ、虚構性、映像、演出、演技のどれをとっても凄まじい完成度をもった一級品の秀作だ。

      この映画の物語は、ブラジルのリオデジャネイロに実在する貧民街"シティ・オブ・ゴッド"を舞台に巻き起こる犯罪の嵐を描いている。

      シティ・オブ・ゴッドは、いわゆるスラム街。子供たちは生き抜くため、幼少の頃から、様々な犯罪に手を染める。銃を持ち、略奪、強盗などは日常茶飯事。
      それも、悪びれた様子もなく、まさにゲーム感覚そのものなのだ。

      その中のリトル・ダリスという人物を中心とし、ドラッグの縄張り争いから、全面抗争に至り、それが終焉するまでを描き出す。

      とにかく、この映画は構成、編集、カメラワーク、音楽や効果音の使い方が、実に素晴らしい。
      だから、映画全体が内容の割には、ポップで軽快に進んでいくんですね。
      言ってみれば、まるでガイ・リッチー監督作品のリアル版のような感じなのです。

      しかし、この映画のガイ・リッチーの映画と違うところは、話に非常にリアリティがあるところです。
      略奪、強盗、ドラッグ、警察の腐敗など様々な真実味のあるスパイスを散りばめつつ、映画らしい話の展開になっていて、どんでん返しもあれば、登場人物の心情の変化や葛藤も、実にうまく描けていると思う。

      もう一つ、この映画がそれ程、胃がもたれないのは、物語の構成がその抗争の中心人物の視点で描くのではなく、傍観者的な立場であるキャラクターの視点で描いていることで、その生々しさがマイルドになり、その人物が夢である、カメラマンになろうとするまでを主軸とした物語の展開をしているので、実録ものではなく、映画らしいストーリーになっているところが素晴らしいのだ。

      ストーリーにリアリティがあり、かつ映画らしいどんでん返しなどもあり、さらに映像や音楽のセンスもある。
      これだけの要素が揃った映画というものは、そうめったにあるものではない。

      それに演技をしているのが、実際にスラム街に住んでいる素人同然な人たちだというのにも驚いてしまう。
      それがこの話にリアリティを与えたことは間違いないが、その堂々とした演技には脱帽だ。
      >> 続きを読む

      2019/04/17 by dreamer

      「シティ・オブ・ゴッド」のレビュー

    • 4.0 ハラハラ

      ハリウッドみたいな超巨額予算じゃなくても、こんなに心を動かす作品は作れる!
      ブラジル映画で最も有名な作品、映画の教科書のような巣tレオタイプな概念にとらわれない手法が完璧にはまっている作品。何を伝えたいのか、何をフレームにおさめたいのかが明確でリアルを切り出すことに尽力したことがうかがえる。決して、観やすい作品では二が、観始めるとキャラクターたちの行方に他人事にはなれない気分になる。

      編集
      この映画といえば編集。ドキュメンタリータッチな撮影を利用した、カットのチョイス、リズムの作り方、音楽のチョイスはえげつない。
      まず、この作品にはメインキャラクターのロケットという少年がいるが、各セクションでロケット以外のキャラクターがメインとなり、ストーリーが進んでいくところがこの映画のすごいところだし、編集するには難しかったであろうところ。しかし、キャラクターアークが完璧で、キャラクターと視聴者の距離を映画を通してコントロールしていた。ブラジルのスラムの中での少年ギャング達の物語であるが、ギャングの一面と少年の一面でその距離を生み出していた。笑顔で銃を放ったり、すごいスピードで薬物がお金に変わっていくところでは、視聴者は彼らを悪者ととる。キャラクターと視聴者の距離は遠い。一方で、ギャングの中にも、心優しいやつ、自分の好きなことを心から愛するやつ、周りで起きていることについていけずに怯えているやつなど、人間らしい奴らがいる。その子たちも命の危険にさらされる。そのとき視聴者は、その子達へと感情移入する。「殺されないでほしい、逃げないでほしい、夢を叶えて欲しい」と。この映画のすごいところは、それが映画の中で入れ替わるということ。逃げられない状況、周りの影響などで、ギャングの色へと染められてしまう少年や、嫉妬、友情、慈悲から急に少年の心を持つギャングなど、そこがあるからここまで多くのキャラクターを理解できるし、愛し、感情移入することができる。その移り変わりには常に死が付きまとってくるから、この作品のテーマだったり、伝えたいことがキャラクターを通して伝わってくる。
      リズムの作り方は、オープニングから爆発している。1つ目のシーンでこの映画の多くが伝わってくる。時代や場所、テーマなど。さらに、これまでの常識を無視した、ブラックフレームの使い方。それが写真という主人公の趣味へと繋がっていく。キャラクターの心情が一番伝わるならば、正しい方法というものはない。特にクラブでのシーンはすごかった。4つの視点がだんだんと近づいていき、クラブミュージックの店舗なのに、時間を引き延ばした編集は圧巻。あれは簡単じゃないと思った。

      撮影
      だからフィルムの見た目が好きだ。黒人という被写体、日差しの強い外というロケーション、スラムという環境。シネマとグラファーにとってみればなんとも難しくお金のかかりそうな状況。ダイナミックレンジ20ぐらいいるんじゃないかというほど、コントラストの強い状況、これをデジタルで撮影するとなると、ホームビデオのような感じが出るか、めちゃめちゃお金かけてやるかのどちらかだろう。今作のフィルムでの撮影はその全てを武器に変えた。コントラストをあえて残し、室内でのシャドーと太陽光のハイライトはクリップしている。しかし、フィルムだから、クリップというよりも人間の目に近い感覚。言葉で表現するのは難しいのだが、クリップして潰しているというよりも、あふれているという感じかな?ビット深度がデジタルカメラとは比べ物にならないのだろう。だから、リアルに見れる。情報が失われている感覚はなく、その照明から現地の状況を感じられるような感覚。
      次にカメラの動き。基本的に本作は、ハンドヘルドで撮影されているのだが、動きまくるフレームには確実にそのショットで伝えたい表情やもの、動きが捉えられている。だから、こんなにリズミカルな編集であっても、ストーリーは前に進むし、キャラクターアークは描かれていく。特に最初のパートは多くのキャラクターが出てきて、我々外国人からしてみると混乱しかねない部分ではあるが、各キャラクターのキーとなるものや象徴的な言動を確実にフレームにおさめることで、誰のシーンなのかということを瞬時に伝えさらにはスピード感の出るハンドヘルドでリズムを作っている。

      このように、演技、撮影、編集がそれぞれ完璧じゃなくても、同じメッセージや目線を持ってくるからこそ、各部門のクリエイティビティが相乗的に覚醒したのだろう。
      >> 続きを読む

      2019/02/01 by EditTellUs

      「シティ・オブ・ゴッド」のレビュー

    • 5.0

      Tony would say "Great!".

      2019/01/10 by taku

      「シティ・オブ・ゴッド」のレビュー

    • 4.0 切ない ハラハラ クール

      つらい...

      2018/07/28 by motti

      「シティ・オブ・ゴッド」のレビュー

    • 4.0

      壮絶なお祭りのように人がバタバタ死んでいく。善も悪も生きるためにはごった煮。キャスト全員、ご本人が演じているように感じてしまった。平和な常識なんて通用しない。テンポも構成もよくて心に残る映画。

      2017/03/30 by Chihoish

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