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バーバー

The Man Who Wasn't There
ジャンル: ミステリー・サスペンス , ドラマ
公開: 2002/04/27
製作国: アメリカ
配給: アスミック・エース

    バーバー の映画レビュー (最新順)

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    全6件
    • 4.0 クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      撮影がきれい。
      昔見たけど、うろ覚えだった。
      2002年の作品だったんだなあ。
      もっと前に見たような気がしてたけど思ったより新しかった。

      皮肉な話。なんか、他にもこんな展開の映画あったような気がするけど思い出せない。

      なんだかんだ言って、一見クールで思慮深そうに見えるけど、無知でバカな中二病な旦那は、奥さんに守られてたんだなあとわかるところが、見に積まされる(泣)
      >> 続きを読む

      2018/05/02 by unkuroda

      「バーバー」のレビュー

    • 4.0 切ない

       髪の毛は、ぼくの体の一部。でも、その切り落とされた「ぼく」はゴミと一緒に捨てられる。そして、ぼくらは「刈りそろえられる」。


       1949年、カリフォルニア州サンタローザ。

       おれは床屋。
       かと言って、おれが理髪店を経営しているわけではなく、この店は義弟のものだ。彼は今も子どものお客相手に髪を切りながら、延々とおしゃべりを楽しんでいる。
       子どもはおとなしく彼の話を聞いているようだが、おれはうんざりだ。
       おれは口を動かさず、髪を切っている。長年、髪を切っていると、客の髪形にはいくつかのパターンがあることがわかる。床屋はそのパターン通りに髪を切ればいい、それだけ。
       女房のドリスは、この町にある小さなデパートの帳簿係。
       週に一度は彼女と一緒に教会に行くが、信心深いわけじゃない。彼女は永遠の命なんかより、この俗世での報奨を求めた。それも教会のビンゴ大会で当たれば貰えるくらいの、手っ取り早い報奨を。
       退屈だった。でも教会にいると、おれの心は休まった。

       ドリスは裏で彼女の上司のデイヴとできている。見てればわかることだ。だが、どうこうするつもりはなかったんだ。ここは「自由」の国なんだから。
       ドライ・クリーニング。その日の客のひとりはそう言った。最新の洗濯法で、服が傷まないらしい。新手のインチキだろうか、客はその新規事業のために資金を提供してくれる人物を探していた。
       もし本当なら、おいしい話だ。退屈な理髪店の中に一生閉じこもっている必要もない。おれは金を工面してやることにした。でも、床屋のおれに一万ドルもの資金があるわけもなく、ドリスとの不倫をネタにした脅迫状をデイヴに送りつけてしまった。
       それからが悲劇だった……。


       コーエン兄弟作品。主人公が金のために犯罪に手を染めてしまうことからはじまる悲劇、というのは『ファーゴ』と同じであるが、映画としてのテイストはまったく異なる(『ファーゴ』はもろにコメディですし)。
       『ファーゴ』のジェリーは物語の一登場人物として、妻誘拐に端を発する悲劇の渦中に身を置くが、この映画『バーバー』の主人公である床屋のエドは、悲劇をもたらした張本人(中心)でありながら、自分が投げ込んだ小石で水面に波紋が広がっていく様子を外側から眺める傍観者の立場であり、どこか厭世的に世の中の人々を見つめて語るナレーターのような存在だ。
       脅迫状が原因でデイヴは破滅に追い込まれ、送り主のエドに襲いかかった結果、返り討ちにあって殺される。エドは逮捕されるかに思えるが、妻のドリスが殺人容疑で誤認逮捕。エドは妻の無実を訴えるために(エドが犯人であることは信用されない)、理髪店を担保にして銀行から借りた金で、有能な弁護士リーデンシュナイダーを雇う。
       そして、エドは退屈な「この世の中の秘密」を垣間見る。もっとも、それは、理髪店で淡々と仕事をこなしながら、金に執着する妻を観察しながら、デイヴが妻と不倫していることを知っていながら、薄々感じていたことであるだろうが。
       銀行に金を支払うために、エドは髪を刈り続ける。しかし、裁判というのは手間取るもので、認否手続、起訴手続、手続手続申請審議……、そして度重なる変更。その間も散髪。稼いだ金は、ホテルのスイートに泊まって、食い続けるリーデンシュナイダーに払われ続ける。
       街を忙しく往来する人たちの人生は「浪費」されていく。稼いだ金は、「欲しくもない」物のために使われ、「望みもしない」費用に消えていく。
       ビリー・ボブ・ソートン演じるエドが、もの悲しそうな顔で見つめている先にあるのは、無駄なものを生み出すように仕組まれた世の中であり、自分たちの悲劇を俯瞰して操っているなにか、ぼくたちの手が届くことのない大きな存在なのだ。
       その「システム」のメタファーとして、スカヨハが演じるピアノを弾く少女がいる。彼女が演奏する音楽は、譜面通りに演奏されるそれ。完璧に行儀よく演奏すれば、「いい娘」だと評価される。しかし、だからこそスカヨハは才能なしだと言われてしまうのだ。
      >> 続きを読む

      2016/05/20 by 傳 咲

      「バーバー」のレビュー

    • >  髪の毛は、ぼくの体の一部。でも、その切り落とされた「ぼく」はゴミと一緒に捨てられる。そして、ぼくらは「刈りそろえられる」。

      面白い受け止め方だなぁと思いました。
      観たいかも♪
      >> 続きを読む

      2016/05/20 by ice

    •  個人主義を高らかに歌っていながら、どこかみんな似たようなところに誘導されていることって、よくあると思うんですよ。
       それがこの映画では、「髪形」だ、と。「ぼくらは『カタログ』じゃない」みたいな。
       モノクロの映像もきれいですし、ぜひ余裕があるときに観てもらいたい作品ですね。
      >> 続きを読む

      2016/05/20 by 傳 咲

    • 3.0

      2001年のコーエン兄弟作品。カラー用のフィルムをモノクロ変換した映画ゆえ、もとのカラー版も存在するそうですが、私は劇場公開時と同じモノクロ版で視聴しました。

      主役の無口なバーバー、エドことビリー・ボブ・ソーントンが理容ばさみを片手に煙草をくゆらすときの紫煙、あの極太眉毛と魅力的なシワは、モノクロ画面のほうがいっそうシビれます!(余計なお世話ですが、今もってアンジェリーナ・ジョリーの横には、この人の方が似合っている気が。ブラッド・ピットとじゃキラキラし過ぎていてなんだか・・・。)

      その他キャストもコーエン作品の常連が多いですが、とにかく面構えの良さが魅力的。ひとくせもふたくせもある彼らがその個性全開で演じているのだから、面白くないわけがなく、時折見せる小芝居やシュールな場面も絶品。スタッフ含めみんなでわいわい面白がって作りあげたんだろうなぁ、と思いました。

      スカーレット・ヨハンソンは、成人した今もいいけれど、本作ぐらいの年頃、「ゴースト・ワールド」や「ママの遺したラブソング」などに出演していた頃が、少女と大人の狭間のあやうい佇まいがあって、何とも言えない得難い魅力だったなぁと、同性ながらほれぼれと見惚れます。

      ふとしたことから悲劇にまきこまれていくストーリーにも面白くも悲哀が漂い、中盤からラストにかけて、ベートーベンの「悲愴」の調べと共に、原題の「The Man Wasn't There」という言葉が胸にしみます。
      >> 続きを読む

      2015/09/07 by nomarie

      「バーバー」のレビュー

    • 4.0

      無口で静かな暮らしを営む床屋が、少しいつもと違うことをしただけで人生を左右する出来事に発展してしまうというお話。
      コーエン兄弟らしい渋みを持った作品であり、それでいて地味さは感じさせない秀作だった。
      何と言ってもビリー・ボブ・ソーントンが素晴らしい。
      主人公はあまり感情を表に出すタイプではないのだけど、彼の目元や口元、タバコの吸い方などで心情を察することができる。
      物事を一歩引いたところから観察できるという性格が、床屋という職業と妙にマッチしていて身震いする場面が何度かあった。
      また、これこそモノクロの正しい使い方といった感じで、光と影のコントラストがキレイすぎて思わず息を呑む。
      これは撮影の人の力なんだろうなー。
      コーエン作品はまだ観逃しているのがあるので、これを機に色々観てみようかな。
      >> 続きを読む

      2015/05/25 by ungetum

      「バーバー」のレビュー

    • コーエン兄弟らしさを感じることができつつ、このビリー・ボブ・ソーントンはほんと良かったですよね~。ちなみに私もコーエン兄弟作品を少しずつ見直してますw >> 続きを読む

      2015/05/26 by ao-ao

    • 何とも偶然ですね(笑)
      ビリー・ボブはホントいい演技でしたねー。
      コーエン作品はスパンが短いイメージがあり、調べてみたら結構逃してました…是非コンプリートしたいですね! >> 続きを読む

      2015/05/26 by ungetum

    • 5.0

      悲劇を悲劇と感じさせず。そこかしこにユーモアを散りばめるのがコーエン兄弟の作品の特徴。
      語り口が滑らかで、どんどんと物語に乗めり込ませるのが巧い。

      今回はいたって普通の男。それも無口で無愛想な床屋。
      ところがそんな男がふと考えた思い付きから人生の転落が始まる。

      「ファーゴ」のメイシーの役柄とまったく同じだが、こちらは本人ではなく周りが次々に巻き込まれていくタイプ。

      冒頭の回転する渦からしてニヤリとさせる演出。
      その後もタイヤのホイールが回っていったり、ガラスのひび等すぐにコーエン兄弟の作品と分かる画だ。

      キャストもこれ以上ないくらい適役。常連のマクドーマンドにガンドルフィーニ。弁護士役のシャルーブもかなり巧いし面白い。
      とはいえこの作品はビリー・ボブ・ソーントン有りきな物語。
      一見生気のかけらもないような男が、回想する事件は魅力的にしか見えない。

      ヨハンソンの役柄も目覚しい。
      まさかのコーエン作品にベートーベンの「ソナタ」がぴたりとはまる心地よさ♪完璧なフィルムノワールといえる傑作だ。
      >> 続きを読む

      2015/03/02 by オーウェン

      「バーバー」のレビュー

    • 昔は理髪店に行っていたので、トリコロールのクルクル?には馴染みが有りましたが、気付けば美容院になっていますので懐かしい感覚が有ります。 >> 続きを読む

      2015/03/02 by ice

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