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イングリッシュ・ペイシェント

The English Patient
ジャンル: ドラマ , ラブロマンス
公開: 1997/04/26
製作国: アメリカ
配給: 松竹富士配給(松竹=アミューズ=デジタル・メディア・ラボ提供)

    イングリッシュ・ペイシェント の映画レビュー (最新順)

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    全6件
    • 5.0 ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「イングリッシュ・ペイシェント」は第69回アカデミー賞で作品賞をはじめ9部門を制覇した大作で、イギリスのマイケル・オンダーチェのブッカー賞を受賞した小説「イギリス人の患者」の映画化作品で、苛酷な運命に翻弄される男女の激しい恋の行方とこの男女に二人の人間が絡み、愛と忠誠と裏切りの壮大な叙事詩が展開していきます。

      文学作品の映画化なので、小説と同じ邦題にして欲しかったと思います。そうでないと、この原作小説の題名の「イギリス人の患者」という言葉のイメージが、実は非常に重要な意味を持っているのに、それに気づかない恐れがあるからです。

      第二次世界大戦開始直後の1939年、アフリカの砂漠を複葉機が一機、飛んでいきます。操縦席には男、その前には女が眠るように座っています。高射砲が炸裂し、飛行機は煙を吐く。墜落寸前に男は火だるまになりながらも脱出し、砂漠の民ベドウィンに助けられ、一命をとりとめます。

      しかし、全身が焼けただれており、記憶も失われています。連合軍のイタリアの野戦病院に運ばれた男は、きれいで流暢な英語を話すため「イギリス人の患者」と呼ばれます。

      1945年、第二次世界大戦が終結し、男はフィレンツェ郊外の屋敷で、カナダ人の看護婦ハナ(ジュリエット・ピノシュ)の世話になる事になります。そして、二人で会話を交わすうちに、男は徐々に記憶を取り戻していくのです。

      以上がこの映画の導入部であり、この後は、過去と現在が並行しながら展開していく事になります----。

      そこで、この男が本当にイギリス人であったのかどうかが大きなポイントになってくるのですが、字幕をのんびりと読んでいるだけでは、それがもうひとつピンと来ません。そして、ここのところがピンとこないと、この映画はただの大甘のラブ・ロマンスとしか見えないという事になってしまいます。

      この男アルマシー(レイフ・ファインズ)は、ハンガリーの貴族で、地理学者でした。イギリスの地理学協会会員で、対戦前からアフリカの砂漠で地図の作成に従事していましたが、イギリス人の人妻キャサリン(クリスティン・スコット・トーマス)と出会い、激しい恋に落ちます。だが、嫉妬と復讐の念に凝り固まったその夫の手で、二人は砂漠に置き去りにされる破目になり、彼女は結局、洞窟で死んでしまいます。

      男は泣きながらその死体を複葉機に乗せ、そして飛び立ったところを撃ち落とされたのです----。

      この過去の回想が劇的で美しい悲恋ドラマになっているのですが、ここで注意しなければならないのが、登場人物たちの国籍だと思います。

      「イギリス人の患者」がハンガリー人、看護婦のハナはカナダ人、謎の男カラバッジョ(ウィレム・デフォー)もカナダ人、ハナに恋する工兵のキップ(ナヴィーン・アンドリュース)はインド人。

      第二次世界大戦で戦ったのは、アメリカやイギリスやドイツだけではなく、これらの国の人々も尊い命を賭けて戦ったのだし、巻き込まれて悲劇的な運命をたどったりしたのです。

      セイロン生まれのカナダ人である原作者のマイケル・オンダーチェは、明らかにこう主張しているし、それはイタリア人の両親を持つイギリスの監督アンソニー・ミンゲラの主張でもあると思うのです。

      つまり、「イギリス人の患者」という言葉には、戦争の犠牲者すらも差別する"大国のエゴイズムに対する怒り"が込められているのだと思います。

      二人の恋と並行し、様々な形が示されていて、それはハナが患者に注ぐ癒しの愛、ハナとキップが互いの腕の中に見い出す安らぎ、そしてアルマシーの砂漠への憧憬----。

      アンソニー・ミンゲラ監督の演出は堂々としていて華麗で、しかも文学的香気に満ち溢れていたと思います。レイフ・ファインズ、ジュリエット・ビノシュと役者もそれぞれいい味を出していますが、それ以上に素晴らしいのは、ジョン・シールの撮影だと思います。

      官能的な美しさを湛える、壮大な砂漠の映像の美しさは、恐らく「アラビアのロレンス」以来の素晴らしさだと思います。
      >> 続きを読む

      2016/11/05 by dreamer

      「イングリッシュ・ペイシェント」のレビュー

    • 3.0

      とどのつまり、不倫の話である。
      それを美化して叙情的に見せて感傷をそそっても、入り込めない。なんで不倫関係の話を作るのが好きなのだろうと思う。秘め事、危険、そんなことが観るものを惹きつけると思うのだろうか。最後に二人とも死ぬところでは、そうだ!死ね!しね〜〜!(^^;;と思って全く悲しくなかった。
      大昔に観て内容忘れていたので
      もう一度観たのだけど、ジュリエット・ビノシュがせめてもの救いだった。彼女とターバン巻いたインド人の男を好きになるのだけど、当時はええ〜〜なんで?と思ってたけど(そこだけ覚えてたのを思い出した)、今見たら、ターバン取った姿が物凄くカッコいいので、見る目ある〜〜と思ったのだった。 >> 続きを読む

      2016/02/12 by MKau

      「イングリッシュ・ペイシェント」のレビュー

    • 2.0

      壮大なスケールで映像もきれいです。金が掛かってそうなのは良くわかります。が、絶賛されたり、アカデミー賞を取るほどいいとは思いませんでした。よくある「美しい不倫」の話。それだけだと他の作品と変わらないので記憶喪失の主人公が記憶を取り戻す伏線を織り交ぜた・・みたいな。

      2015/03/21 by seablue

      「イングリッシュ・ペイシェント」のレビュー

    • アカデミー賞受賞してたり絶賛されていたりするとその分期待も大きくなってしまいますよね。この作品は近々絶対観たいと思っています。 >> 続きを読む

      2015/03/22 by chao

    • 5.0 切ない

      第2次大戦下の戦場。
      記憶を失ったアルマシーが語る恋物語。

      冒頭とラストで観られる砂漠のうねりのある表情。
      幻想的な風景。
      そしてアルマシーがキャサリンを抱きかかえたシーンの美しさ。
      風景や衣装。音楽は素晴らしく一級品。

      物語は不倫劇を丁寧に描いているため違和感はまるで無し。
      というか不倫劇における憎悪などを意図的に出さず、二人の過去とアルマシーを介護するハナに焦点を当てているので、物語がぶれずに最後まで行き着いた。

      レイフ・ファインズはこのような物語に抜群に映える存在。
      ジュリエット・ビノシュとクリスティン・スコット・トーマスも映像の美しさに負けず劣らず。
      この壮大なスケールはオスカーに相応しい貫禄。
      >> 続きを読む

      2015/03/21 by オーウェン

      「イングリッシュ・ペイシェント」のレビュー

    • 4.0 切ない

      大やけどで記憶を無くしている患者さんが、徐々に記憶を取り戻していくストーリーです。

      冒頭の砂漠を飛行機で飛んでいるシーンから引き込まれました。
      ラブロマンスがメインですが、スケールの大きさや全て見終わってから感じるタイトルの重さ、音楽、映像美など全体的にとてもよかったです。

      不倫がテーマということもあって酷評も多いですが(笑)ただ燃え上がるだけの愛でなく、自滅していくような人間の愚かさも描かれています。また、主人公たちばかりでなく献身に介護する看護婦さんなど他の登場人物たちからも、人を愛することの意味や責任などについても考えさせられる作品だったと思います。

      何度も観るとさらに気付きもあり、味わい深そうです。
      >> 続きを読む

      2015/03/02 by Sophie

      「イングリッシュ・ペイシェント」のレビュー

    • お薦めしてもらったことがあり観ようと思っている作品です♪
      期待が大きくなりました♪ >> 続きを読む

      2015/03/02 by chao

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