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ジャズ・シンガー

The Jazz Singer
ジャンル: ドラマ
公開: 1981/04/18
製作国: アメリカ
配給: 日本ヘラルド

    ジャズ・シンガー の映画レビュー (最新順)

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    全1件
    • 4.0 切ない 元気が出る

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "ジャズに魅せられ人々の心をつかむまでの、ひとりのジャズ・シンガーの光と影を描く 「ジャズ・シンガー」"

      この映画「ジャズ・シンガー」は、1927年に製作されたアル・ジョンソン主演の最初の本格的なトーキー・ミュージカルの再映画化作品で、ユダヤ教の宣教師の息子としてニューヨークに生まれた青年が、ショウビジネス界に入り、持ち前の情熱で成功を収めていくという物語です。

      監督は「トラ・トラ・トラ!」「ミクロの決死圏」「ドリトル先生不思議な旅」など、スペクタクルからSFアクション、ミュージカルまで幅広くこなすハリウッドを代表する職人監督のリチャード・フライシャー。

      ジャズに魅せられ、ロサンゼルスで人々の心をつかむまでの、親と子の、男と女の愛の、光と影を描いていきます。

      ジャズの道をゆく息子を父は許さず、自分たちはユダヤ人だ----、どこから来たかそれを忘れてはいけないと諭します。しかし、息子は自分の信じた道を歩き続けようとします。

      映画のトップタイトルは、主人公の歌うポーズのイラスト。その姿はそのままの位置で、ニューヨークの自由の女神像へと変わります。そして、劇的なラストは、ジャズで人々と心がふれ合った主人公の同じポーズで、この映画は終わります。共にその背景に流れるのは、"自由の国アメリカ"という唄。

      世界中の様々な所から、自由の国アメリカを目指して来た人たち----。過去はそれぞれ違うけれど、後ろを振り向かないで、遠い道のりの嵐の中を、苦難を乗り越えて生きて行こう、今日を、今日この時を----と歌います。

      人間の存在証明、アイデンティティとはいったい何なのだろうか? それは、過去ではなく今日、今、自分が生きているというこの事実----。そして、今この時の人々との心のつながりこそが、その人の存在意義につながっている筈だというのが、この映画の最大のテーマになっているのだと思います。

      現代のアメリカでは、多種多様な様々な人々が、自分たちだけの狭い世界に閉じこもっている傾向があると言われています。大切なのは、それぞれがやって来た過去の道よりも今日であり、これから先の未来をどう歩いて行くかではないのか----。

      みんな、"自由の国アメリカ"の人間なんだ、心と心を通わせようよと、この映画は訴えかけているのです。当時のアメリカのポップス界のスーパー・スター、ニール・ダイアモンドが、映画初出演で訴えたかったのは、まさにこの事だったと思います。

      そして、父親や妻子に向けて熱唱する主人公の姿が、ニール・ダイアモンドの爽やかな好演で、我々観る者の心を揺さぶります。

      彼の父親に扮した史上最高のシェークスピア役者と謳われた、ローレンス・オリヴィエが強すぎるまでにユダヤ感覚の人間をリアルに演じて見せたのも、そのテーマをくっきりと鮮やかに浮き出させるためだったのです。

      この映画は、ユダヤ人一家の物語という形を借りて、実はアメリカの全ての人たちへ問いかけた、強いメッセージ性を内包した映画だと思います。

      そして、再映画化の形を借りての、まぎれもなく"現代"を描いた映画だったのです。
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      2016/06/26 by dreamer

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