こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 映画ログ - 映画ファンが集まる映画レビューサイト →会員登録(無料)

第十七捕虜収容所

Stalag 17
ジャンル: 外国映画 , ミステリー・サスペンス , ドラマ , アクション , コメディ , 戦争
公開: 1954/02/23
製作国: アメリカ
配給: パラマウント映画会社

    第十七捕虜収容所 の映画レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順 すべての映画レビューとコメントを開く
    全2件
    • 4.0 笑える ハラハラ

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      このビリー・ワイルダー監督の映画「第十七捕虜収容所」は、第二次世界大戦末期のドイツ、アメリカ空軍の捕虜が集められた第十七捕虜収容所という、閉鎖的状況での人間の葛藤と、脱走に成功するまでの苦悩を描いた、収容所もののはしりとなった作品で、主演のウィリアム・ホールデンがアカデミー主演男優賞を受賞しましたね。

      この"収容所もの"というと、何か暗くて重いというイメージがあるものです。
      だが、この映画は暗さはありますが、決して重くはない。

      ストーリーは、スリリングに展開するし、男ばかりの生活という特殊な環境の中にあって、登場人物たちは、かなり誇張して描かれており、時にそれは道化的にもなって滑稽ですらあるんですね。

      数多い登場人物の中で最も面白いのが、セフトン軍曹(ウィリアム・ホールデン)という男。
      この男はなかなか抜け目がなくて、収容所生活をできるだけ楽しくしようと、人造酒を作ったり、望遠鏡を作ったりしている。
      その望遠鏡で女兵士のシラミ取り入浴をのぞき見るシーンは、爆笑ものだ。

      大きなカバンには、収容所にありそうもないものが、いっぱい詰まっており、煙草などで闇商売をやっているんですね。

      "そんなバカな----"といったようなことが、そう思わせずに説得力を持って描かれているあたりは、さすがビリー・ワイルダー監督の職人芸だと思いますね。

      この"収容所貴族"とでも言うべき男が、脱走者が捕らえられ、銃殺されてスパイがいるとの噂が流れ、疑われ出したところから、映画はちょっと趣を変えて、犯人探しから、それに続く脱走劇へとスリルとサスペンスに満ちたものになっていく。

      ノンシャランとしていた男が、リンチされそうになるという状況はあるにしても、スパイ探しをはじめ、果ては窮地に立たされたダンバー中尉を救うため、収容所脱走という大勝負に出るというのは、あまりにも突然の変貌ゆえに、これまた"そんなバカな----"となるところなのだが、これはウィリアム・ホールデンの絶妙の演技によって納得させられてしまうんですね。

      この映画は、実体験に基づいて書かれた戯曲の映画化作品ですが、収容所経験のない者には、信じられないようなことが多いんですね。

      それを、ビリー・ワイルダー監督のまさに名人芸ともいえる演出と、ウィリアム・ホールデンの巧みな演技が、見事にカバーして見せてくれる。

      「帰らざる河」や「栄光への脱出」のオットー・プレミンジャー監督が、収容所長役で登場して、なかなかの役者ぶりを披露してくれるあたりも楽しいし、とにかく、ウェルメイドな作品だと思いますね。
      >> 続きを読む

      2018/07/31 by dreamer

      「第十七捕虜収容所」のレビュー

    • 4.0

      サスペンス、スリル、可笑しさ、爽快感……映画の娯楽性を彩る要素は多々あるけれど、ビリー・ワイルダーの映画には、そのすべてが詰まっている。
      捕虜収容所での“スパイ探し”を描いたこの変わった趣向の戦争映画には、想像以上に娯楽性を高める様々な要素がバランスよく入り交じっていて、それぞれの要素が見事に主張し合っている。

      第二次世界大戦中の捕虜収容所を描いた映画と言えば、有名過ぎるのはやはり「大脱走」だろう。ドイツ軍管理下の捕虜収容所からの脱走を図る捕虜たちの群像劇を描いたプロットは、今作との類似を大いに感じる。
      大名作として誉れ高いのは「大脱走」の方だと思うが、制作年数は今作の方が圧倒的に早いので、ヒントを得た部分は大いにあるのだろうと思う。
      そして、個人的には圧倒的に今作の方が面白かった。

      ナチスドイツ管理下の捕虜収容所というイメージ的には陰惨極まる舞台設定において、決して不自然ではない映画的娯楽を展開させる巧さに、ビリー・ワイルダーという映画人の偉大さを改めて感じずにはいられない。

      そして、スリルやコメディの娯楽性の裏には、しっかりと悲愴な環境下で生き抜く人間たちのドラマと戦争による混沌も見えてくる。
      そうすると、収容所内の人間たちの少々仰々しい感情表現も、生き抜くための一つの“手段”に思えてきた。

      映画は終始薄汚れた捕虜収容所内で展開され、派手さは皆無だと言っていい。しかし、噛めば噛むほど様々な味覚が存在を主張し、そのどれもが深まっていく。
      週末の深夜、巧い映画とはこういうものだということを改めて知った。
      >> 続きを読む

      2014/08/04 by tkl

      「第十七捕虜収容所」のレビュー

    第十七捕虜収容所
    ダイジュウナナホリョシュウヨウジョ

    映画 「第十七捕虜収容所」 | 映画ログ

    会員登録(無料)

    今月のおすすめ映画
    読書ログはこちら
    映画ログさんのラック

    最近チェックした映画