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大樹のうた

Aqur Sansar
ジャンル: ドラマ
公開: 1974/02/12
製作国: インド
配給: エキプ・ド・シネマ

    大樹のうた の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 4.0

      サタジット・レイが観たくてTSUTAYAを検索するも、都内の在庫は今作のみという、ちょっと信じられない事態。それとも、渋谷なんかのメガストアの常備品は店外不出なのか。かくなる上はオプー三部作のAmazon「大人買い」も辞さぬ…と覚悟するも、まぁ初モノですから、ともかく観てみましょうということで『大樹のうた』。

      冒頭の淀川長治の解説が曲者(内容を全部バラすらしい…)とは聞いていたので、サクッとスキップ。冒頭はベンガル語によるクレジット、シタールの調べ、そして雨、雨、雨。列車の汽笛がひっきりなしに鳴って、一人寝のむさい床からようよう這い出す青年オプーは、敷布団の下に敷いた外着に着替えると、樋から溢れる水をバケツに受けて、その中へ部屋着を放り込む。一連の物憂さに心を掴まれます。惜しまれながらも中途で大学をやめた青年は、日々職を探してコルカタ市内を点々とし、夜は家庭教師で糊口をしのぐ。志すのは小説家で、大部の作を胸に秘めながら、短編を新聞社や出版社に送っているのでもあるらしい。

      降りしきる雨。募集広告を見て門戸を叩けばある者はまどろみ、ある者は博打に興じて、「お前は学歴が高すぎる」と相手にされない。そんなオプーが大学時代の友人に居場所を突き止められて、親族の婚礼があるからお前も来いと言われて、田舎行きを決意したところから運命が動き出す。畳一畳ほどの申し訳程度の帆を張り、艫と舳のそれぞれになめした革のような皮膚を晒した男が立ってリズム良く櫂を軋ませながら、ゆっくりと川を遡行する。書類に目を通すのらしい眼鏡の友人とは対照的に、オプーは水面の光の乱反射に目を細めながら、得意の横笛を吹き鳴らしては、即興の詩を朗々と吟ずる。

      映像詩の人。お話は難しくありません。浮世のままならなさを、自然との対比において大きく謳いあげる。ルノワールの『河』で助監督を務め、師に映画を撮りたい思いを切々と語って背中を押されるエピソードを知る者としては、一々のシーンに胸が熱くなります。

      総じて日本映画との近親性を感じます。成瀬巳喜男のような、小津安二郎のような。愛の営みの仄めかし方は、出色。

      後半、いたずら盛りの子どもがグロテスクな形相の仮面をかぶって樹々のあいだを闊歩する。パチンコで野生の九官鳥を射落として、それを紐に結んで大樹の影で仕事する婆の目の前に上から吊るして驚かす。

      どこかで観たような…と記憶を辿るうちに、思い当たったのはポン・ジュノの『パラサイト』の一場面。こんな形でかつて観た映画を懐かしむ、なんてことがあるのだから、これだから映画はやめられない。
      >> 続きを読む

      2021/06/07 by Foufou

      「大樹のうた」のレビュー

    • 3.0

      ついに完結編。オプーと嫁さんの素朴で温かみのある暮らしがとても良かった。嫁さんから届く手紙にニヤつきまくるオプーの描写も素敵だ。ずっとこの雰囲気を見ていたいなぁ、と思っていたらいつもの展開へ。

      最後の親子愛も良かったけど、さすがに三度もこの展開はしつこい。

      2015/10/06 by きりゅう

      「大樹のうた」のレビュー

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