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紙の月

紙の月
(C)2014「紙の月」製作委員会
2014年11月15日(土)全国ロードショー
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公開: 2014/11/15
監督:
製作国: 日本
配給: 松竹
【イントロダクション】
2011年に映画化された「八日目の蝉」をはじめ、女性を中心に抜群の信頼性と人気を誇る直木賞作家、角田光代の長編小説「紙の月」。第25回柴田錬三郎賞を受賞して各メディアから絶賛を浴びたベストセラー小説が、ついに映画化された。

バブル崩壊直後の1994年。夫と二人暮らしの主婦・梅澤梨花は、銀行の契約社員として外回りの仕事をしている。細やかな気配りや丁寧な仕事ぶりによって顧客からの信頼を得て、上司からの評価も高い。何不自由ない生活を送っているように見えた梨花だったが、自分への関心が薄い夫との間には、空虚感が漂いはじめていた。そんなある日、梨花は年下の大学生、光太と出会う。光太と過ごすうちに、ふと顧客の預金に手をつけてしまう梨花。最初はたった1万円を借りただけだったが、その日から彼女の金銭感覚と日常が少しずつ歪み出す――。

メガホンをとるのは、昨年、第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した傑作『桐島、部活やめるってよ』を送り出し、次回作が熱望されていた鬼才、吉田大八。これまで『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』、『パーマネント野ばら』で女たちの業の深さとたくましさを見つめ、『クヒオ大佐』で詐欺師の物語を描いた吉田監督が、角田光代の原作の映画化に挑んだ。原作にある梨花の旧友たちの描写を削り、銀行内部の描写をふくらませて大胆に脚色。一人の女性が、聖と悪の両面を抱えながら能動的に堕ちていく様を、スピード感のあるサスペンス大作として完成させた。

主人公・梅澤梨花を演じるのは、今や日本を代表するトップ女優として舞台・映画・テレビと八面六臂の活躍を見せる宮沢りえ。『オリヲン座からの招待状』以来、久々の映画主演となる彼女が、破滅へと突き進んでいく梨花の心の動きを繊細かつ大胆に表現した。

相手役となる光太には、吉田監督とは舞台「ぬるい毒」でもタッグを組み、近年活躍が目覚ましい若手実力派の池松壮亮。そして映画オリジナルのキャラクターとなる2人――器用に立ち回る銀行の窓口係を、AKB48卒業後初の映画出演となる大島優子、厳格に梨花を追い込んでいくベテラン事務員を小林聡美が演じ、銀行内で繰り広げられるサスペンスに奥行きを与えている。そのほか田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司と、重厚で豪華な共演陣が集結した。

真っ当な人生を送っていたはずの主婦が、なぜ横領に手を染めたのか。彼女が本当に手に入れたかったものは何だったのか――。
角田光代×吉田大八×宮沢りえ。日本映画界最高峰のコラボレーションにより、感情をゆさぶる衝撃のヒューマンサスペンスがついに誕生した。

【ストーリー】
平凡な主婦が起こした巨額横領事件。
何不自由のない生活を送っていたはずの彼女に、何が起きたのか―。

1994年。梅澤梨花(宮沢りえ)は、子どもには恵まれなかったものの夫(田辺誠一)と穏やかな日々を送り、契約社員として働く「わかば銀行」でも、丁寧な仕事ぶりで上司の井上(近藤芳正)から高い評価を得ていた。裕福な独居老人の平林(石橋蓮司)も、梨花の丁寧な仕事に信頼を寄せている顧客のひとりだ。厳格なベテラン事務員の隅(小林聡美)、まだ若くちゃっかり者の窓口係・相川(大島優子)ら、支店では様々な女性たちが働いている。一見、何不自由のない生活を送っている梨花だが、自分への関心が薄く、鈍感なところのある夫との間には空虚感が漂い始めていた。

ある夜、梨花は平林の家で一度顔を合わせた、孫の光太(池松壮亮)と再会し、何かに導かれるように、大学生である彼との逢瀬を重ねるようになる。外回りの帰り道にふと立ち寄った、ショッピングセンターの化粧品売り場。支払い時にカードもなく、現金が足りないことに気づいた梨花が手を付けたのは、顧客からの預かり金の内の1万円。銀行に戻る前に、すぐに自分の銀行口座から1万円を引き出して袋の中に戻したが、これがすべての始まりだった。

学費のために借金をしているという光太に、「顧客からの定期の申し込みがキャンセルになった」という方法で手に入れた200万を渡す梨花。顧客から預かった300万を自分の通帳に入れ、やがて自宅で定期預金証書や支店印のコピーを偽造するなど、横領する額は日増しにエスカレートしていく。上海に赴任する夫には付いて行かず、光太と一緒に高級ホテルやマンションで過ごす時間は贅沢になり、梨花の感覚と日常が少しずつ歪み、暴走をし始める――。
少額ずつではあるが梨花に返済していた光太の行動にも変化が現れ、大学を辞めたことを告げられた頃、事務員の隅が、銀行内で不自然な書類の不備が続いていることを不審に感じ始める。疑いの目を向けられ、追い詰められた梨花が取った行動とは? そしてその先に彼女が見たものとは……。
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    原作:「紙の月」(角田光代・角川春樹事務所刊/第25回柴田錬三郎賞受賞) 監督:吉田大八(『桐島、部活やめるってよ』『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』) 脚本:早船歌江子 制作プロダクション:ROBOT 配給:松竹 主演:宮沢りえ 出演:池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美

    紙の月 の映画レビュー (最新順)

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    全31件
    • 4.0 切ない

      結局、地道にコツコツ生きていくしか道はないと実感。

      2019/09/27 by juuun

      「紙の月」のレビュー

    • 4.0 切ない ハラハラ

      久しぶりにスゴい日本映画を見た。最後の十分の演出は見いってしまう。さらに最初の一万円を使うシーンがリアルで、若い男に走る主人公が論理じゃなくて、感覚的に納得してしまう。子供の頃の堂々とシスターに食いかかる演技も良かった。旦那が一番にかわいそうだな。なにより偽物だから、壊れても良いと言うのは崩壊願望から、彼女の言葉で現実を壊そうとしたのかな。しかし、善悪をどうしたいのだろうか。最後にほどこしを受けていた男の子はどう言う事なのか。しかし、善悪ではなく、女性の愚かさを描いたものなんだろうか。

      2018/09/19 by 無月斎

      「紙の月」のレビュー

    • 4.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      横領をメインに見せながらもテーマは「施し」なのかなと思った。梨花は他人に施しを行なうことが無上の喜びなのでしょう。時計をあげても微妙な反応で施しがいのない夫との日々の中で、借金苦の年下の男性と出会ってしまった。そして彼を施したい一心で横領に走ってしまう。初めは1万円と誰もが行ってしまいそうな恐ろしさから段々と大胆に犯行を重ねていく描写が秀逸。さらに金になれていく男の変化など細かい演出もこだわりが感じられます。窓を割るシーンから最後までが凄く好き。海外のとこは初めて施しを受けたって解釈でいいのかな? >> 続きを読む

      2018/09/17 by さくら餅

      「紙の月」のレビュー

    • 3.0

      地味な銀行員、そして普通の妻をしている梨花
      ある日訪れた顧客先で出会った孫の男の子と再会し恋に落ちる
      何故一気に恋に落ちたのか分からなかったけれど、これは恋に落ちたのではなく日常から抜け出すきっかけに過ぎなかったと思う
      そしてラストに繋がる与えられるより与える幸せを感じるタイプの女だということが、とにかく根底にあったからこんな事になってしまったのだ
      男の子の借金を返してあげるため、一緒に楽しく過ごすため、男の子が喜んでくれるため、梨花は横領を繰り返すこととなる
      知識不足だからか、何で高齢者の家に行って現金で手渡しでお金の受け渡しをしているのかよくわからなかった
      横領額はどんどん増えそして梨花はどんどん綺麗になった
      少し借りてるだけ後で返せばいいなんて恐ろしい考え方だ
      ラストはもちろん横領がバレるのですが、銀行の不祥事なのにそのまま営業してるようだったし、梨花は海外へ逃げ切ったみたいだし、そこにリアリティが無かった
      梨花の相手役の池松壮亮さんがぴったりな演技をするので引き込まれるし、大島優子さんの若い危ういキャラで最後にはさっさと無難な幸せ掴んじゃうところも、小林聡美さんのキリッと淡々と人と話す姿も、どれもはまり役でした
      >> 続きを読む

      2018/06/24 by tomi

      「紙の月」のレビュー

    • 5.0 切ない ハラハラ 元気が出る クール

      何回か見てるけど、見るたびに面白さが増してくる。
      原作も面白かったけど、映画は、また別の味わいがあってすごくいい。
      原作の再構築の仕方が上手いと思う。吉田大八ってすごい頭いいんだろうなあ。
      ラストのさわやかさが、好ましい。

      2018/03/11 by unkuroda

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