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コンドル

Three Days of the Condor
ジャンル: 外国映画 , ミステリー・サスペンス , ドラマ , アクション
公開: 1975/11/29
製作国: アメリカ
配給: 東宝東和

    コンドル の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 4.0 ハラハラ

      見逃していた秀作!

      内容は、スパイ映画(CIAの悪事の暴露物)。

      この作品の後『大統領の陰謀』に出演したロバート・レッドフォードの社会派作品。

      2016/02/14 by 89bub

      「コンドル」のレビュー

    • 5.0 ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "巻き込まれ型のポリティカル・スリラーで社会派サスペンス映画の秀作"

      「コンドル」はジェイムズ・グレイディ原作の「コンドルの六日間」をシドニー・ポラック監督、ロバート・レッドフォード主演の黄金コンビで映画化したもので、製作が「マンディンゴ」(リチャード・フライシャー監督)「セルピコ」(シドニー・ルメット監督)等のイタリア出身の大物プロデューサーのディノ・デ・ラウレンティス、撮影監督が「フレンチコネクション」「エクソシスト」(ウィリアム・フリードキン監督)等のクールなローアングルでの撮影を得意とするオーウェン・ロイズマン、音楽をシドニー・ポラック監督作品の常連でグルービーなジャズを基調とした乾いたクールなサウンドが抜群のデイヴ・グルーシンという最高に素敵なメンバーで製作された、"ポリティカル・スリラーで尚且つ社会派サスペンスの秀作"です。

      とにかく、"着想の抜群の面白さ"、"緊密なシナリオの構成"、"テーマの優れて政治的な奥行きの深さ"、"演出のシャープなダイナミズム"、"出演俳優の静かで深みのある演技"とどれをとっても申し分のない出来の優れたポリティカル・スリラーで、この映画がその後の幾多の巻き込まれ型のスパイ逃亡劇の原型になったのも頷けます。

      マーベル・シネマティック・ユニバース製作のジャンルとしてのアメコミ映画の最高傑作と言われている「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ監督)の原型となったのが
      この映画「コンドル」であるのは周知の事実で、マーベル・シネマティック・ユニバースの総帥で大製作者のケヴィン・フェイグも「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」は1970年代の当時のウォーターゲート事件を下敷きにした、ポリティカル・スリラーの傑作である「コンドル」へのリスペクトとオマージュを捧げた映画であると語っています。
       
      そして「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」というアメコミ映画でありながら優れたポリティカル・スリラーの傑作でもあるこの映画に、ロバート・レッドフォードを担ぎ出したケヴィン・フェイグの深慮遠謀の狙いもあった訳です。

      映画のオープニングの寒々とした雨のニューヨークの昼どきに、"アメリカ文学史協会"と看板のかかった小さなオフィスに二人の男が現れ、中にいた6人の男女を射殺するというショッキングなシーンにまず圧倒されます。このシーンでのシドニー・ポラック監督のクールで無機質的なタッチの演出が冴え渡ります。オーウェン・ロイズマンの撮影も観る者に有無をも言わせぬ、背筋が凍るような心理的な恐怖を体感させます。

      その時、たまたま昼食を買いに外出していた主人公のコードネームが"コンドル"のジョセフ・ターナー(ロバート・レッドフォード)は戻って来て、そのあまりに無残な惨状に愕然とします。"誰が何のために、なぜ?"
      そして彼は身の危険を感じ、そのまま逃亡し、追われながら真犯人をつきとめようと必死の反撃に打って出ます。

      リベラルな政治思想の持主で「候補者ビル・マッケイ」や「大統領の陰謀」等の政治・社会派の映画に積極的に出演するロバート・レッドフォードはこの娯楽映画という衣装を纏ってはいますが、政治的なメッセージの含まれる「コンドル」へなぜ出演したかという意図が明確にわかります。

      "アメリカ文学史協会"はCIAの最下部の組織で、世界中の雑誌、書籍等を読んではデータを収集・分析するのが仕事でした。コードネーム"コンドル"のターナーは逃げ回るうちに、虐殺を行なったのがCIA自体そのものであったという事実に気付きます。"聖域であるはずのCIAの闇の部分に踏み込んだ最初の映画"とも言える「コンドル」が製作出来たのは、やはり当時のウォーターゲート事件によって政治やCIA等への信頼が大きく揺らいでいた状況を反映していたものと思われます。映画というものが"時代を写す合わせ鏡である"と言われる所以はまさにここにあると思います。

      CIAがなぜ組織の末端にすぎない"アメリカ文学史協会"のメンバーを組織ごと殲滅するような暴挙に出たのか? それはターナーが作成した文書が原因で、その内容が"CIAのある部分の組織が中東での石油絡みの謀略に関する極秘計画"に合致していたからでした。この計画を感づかれたと思った"組織内のある人物"が独断で外部の殺し屋(マックス・フォン・シドー)に抹殺指令を出していたのです。
      この殺し屋を演じるマックス・フォン・シドーの不気味で冷徹でクールな殺し屋像はその存在感で観る者を圧倒します。

      この映画で面白いのはターナーが逃げ回りながら孤独な闘いに挑み、見えない敵に対して反撃に出る訳ですが、彼は推理小説や冒険小説を読むのが仕事のCIA職員なので、その読んだ知識を最大限に活用して電話の逆探知に成功したりして殺し屋を翻弄していきます。この本で得た知識でアマチュアがプロに勝つという設定が実に楽しく、観ていてハラハラ、ドキドキの連続です。

      全編を覆うデイヴ・グルーシンの都会的で乾いたクールなタッチのグルービーなサウンドがいつまでも耳に残り、シドニー・ポラック監督とロバート・レッドフォード主演のコンビの映画では、この知的でクールなポリティカル・スリラーの「コンドル」が個人的には最も好きな映画です。
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      2016/01/13 by dreamer

      「コンドル」のレビュー


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