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声をかくす人

THE CONSPIRATOR
ジャンル: ミステリー・サスペンス , ドラマ
公開: 2012/10/27
製作国: アメリカ
配給: ショウゲート

    声をかくす人 の映画レビュー (最新順)

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    全4件
    • 4.0 切ない

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「声をかくす人」は、沈黙の秘密を明かすのが主眼のミステリではなく、緊迫した法廷劇こそが見どころの作品だ。

      この邦題は、少しひねりすぎだと思う。原題は、ズバリ「共謀者」。
      1865年、南北戦争の終結直後に起きたリンカーン大統領の暗殺事件。

      そこで共犯の罪に問われて処刑された南部出身の女性が主人公で、演じるのはロビン・ライト。
      しかも、監督は社会派の巨匠の地位を築いたロバート・レッドフォードというから、願ったりかなったりの名コンビだ。

      リンカーン大統領は観劇中に俳優のジョン・ウィルクス・ブースに狙撃されたことは知っていたが、その彼には南軍の8人の共犯者がいて、その中に夫の死後、下宿屋を営んでいたメアリー・サラットという女性がいたとは知らなかった。

      彼女の息子は、暗殺グループの一員だったのだが、彼女は軍法会議で無実を訴えただけで、終始沈黙を守り続け、やがて処刑された。

      この「沈黙の秘密」こそ、この作品の核心なのだが、そればかり追っかけて観ていると、最後に梯子を外されたような気分に陥るから要注意だ。

      まるで、刑事か探偵のようにミステリ劇を解明するつもりでいると、しっぺ返しをくらうのだ。
      それより何より観るべきなのは、終始緊迫した法廷劇だろう。

      南北戦争が終結して、国内が一つになろうとしている時に起きた、新しい国の大統領の暗殺。
      北軍側は、南軍の残党を追い詰めるために、暗殺者グループを軍法会議にかけて処刑したのだ。
      無実を訴える女性までも。

      そういった特殊な政治状況を踏まえて、ロバート・レッドフォード監督は、法廷劇を組み立て直す。
      そこには、北軍で固めた検察側に対して、メアリー・サラットの弁護を依頼される北軍の英雄フレデリック(ジェームズ・マカヴォイ)を登場させ、法廷の中で真実を追求し、正義を貫こうとする弁護士と被告の"心の葛藤"を描くのだ。

      時の政治の激しい渦の中に巻き込まれた、杜撰な裁判を糾弾する正義感レッドフォードならではの作品だが、ここでも哀しみをたたえた強靭な目力で勝負するロビン・ライトの存在感が、周囲を圧倒する。
      >> 続きを読む

      2018/12/28 by dreamer

      「声をかくす人」のレビュー

    • 3.0

      実話です
      リンカーン暗殺から始まる裁判
      アメリカ北部と南部での戦争後、南部出身の反発が起こる
      その中にいたメアリーという女性は、下宿屋を暗殺計画を企てる為に貸したとして共犯者とされる
      次々と首謀者、共犯者が捕まっていくなか、メアリーの息子のジョンは逃げていた
      裁判が始まることとなるが、民間人であるメアリーに対して軍事裁判にかけられることとなる
      弁護士はフレデリック
      フレデリックは元北軍大尉であり、最初は敵である南部出身の、そしてリンカーンを暗殺した者の弁護士を担当することに渋っていた
      しかし民間人であるのに軍事裁判が行われることに、そしとメアリーの不利になるよう仕向けることに疑問をもち正義をもって闘うようになっていた
      最後は結局絞首刑となるのですが
      この事がキッカケで裁判の在り方が変わったのであればまだ救われる
      残念なのは、メアリーが色々と隠しているのか立ち位置がよくわからないのと、娘と息子も言葉足らずなので理解できない部分も
      軍事裁判にかけられた事は許されないのかもだけれど、そもそもリンカーン暗殺に関わったことは事実のようなので、そこまで可哀想だとかいう感情では見れなかった
      >> 続きを読む

      2017/12/19 by tomi

      「声をかくす人」のレビュー

    • 3.0

      16代の合衆国大統領リンカーンが暗殺された。
      犯人はその場で捕まえたが、政府はその計画を立てた者たちも捕える。
      その中の主犯と目されたメアリーの裁判のため弁護士のフレデリックが担当する。

      150年以上経った現在もリンカーン大統領は歴史上偉大な人物として扱われている。
      なので当時の民衆の落胆の反応はすさまじく、犯罪者をいち早く祭り上げようと政府は躍起になる。

      だからこそ司法に不正が入るのを良しとしてしまう。
      その葛藤を映画は描くのだが、ロバート・レッドフォードは単純に善悪論で片づける。
      そもそも話さない秘密がよく見えてこないから、息子や娘もお飾りになってしまった。

      理不尽ではあるが、そこにしか関心がいかないのは作品とてしては勿体ない。
      >> 続きを読む

      2017/08/15 by オーウェン

      「声をかくす人」のレビュー

    • 5.0 泣ける

      リンカーン暗殺事件後一人の母親が軍事裁判にかけられる。罪状は暗殺事件の共犯者。
      アメリカ史上初めて女性に死刑が執行された実際の裁判を元にした、社会派法廷ドラマ。

      名優Rレッドフォード監督の大変重厚で素晴らしい作品だと思った。
      民間人でありながら軍事裁判にかけられた南部出身のメアリー。彼女の弁護をすることになったのは元北軍大尉であるフレデリック。最初はリンカーン暗殺という大罪の容疑者として、また南部の人間であることからも弁護に難色を示していたフレデリックが、権力の元に弾圧されようとする一人の母親を守るため正義と法に目覚めてゆく。
      無罪を訴える彼女は今や国家の敵であり、権力の前ではあまりに無力だ。正義を、法を無視し国の為という大義名分の元まるで生け贄のように罪を押し付けられてゆく様はあまりに理不尽で野蛮で恐ろしい。ようは誰でも良いのだ、大統領暗殺という大罪を一刻も早く鎮圧し国の混乱を収め権力を維持するためであれば、迅速に罪人を処刑出来ればそれがけして無実の人間であっても。
      ろくな取り調べもされず証拠も証言も捏造され国家によって個人が殺される。巨大な権力の前ではメアリーもフレデリックもあまりにも無力だ。その無力感が悔しくて虚しくて、憤りで息が出来なくなりそうだった。
      検察側が言う

      「戦時に法は沈黙する」

      とても強烈なインパクトのある言葉だ。それは今現在でもありうる事なのでは、と考えられる事が最も恐ろしい。

      メアリーが絞首刑になり、その後フレデリックは弁護士の職を辞してワシントンポスト紙の初代社会部長になったというテロップが彼の歩く後ろ姿と共に流れる。そして、この事件の後民間人が軍事裁判にかけられる事は無くなったのだとも。彼はけして正義を諦めたわけでは無いのだと知れて救われた気分になった。

      豪華俳優陣、史実を忠実に描こうと試みた挑戦的な脚本、当時のアメリカを再現した衣装やセットに至るまで非常に良く出来た映画だと思った。
      ちなみにこの映画の原題は"The conspirator"(共犯者)。そしてこの邦題「声をかくす人」。最初は声をかくす人とはメアリーの事だと思っていた。だがこれは、正義と無実を訴える声を隠蔽し殺した権力を持つ者たちの事なのかもしれない。
      >> 続きを読む

      2014/06/19 by aka

      「声をかくす人」のレビュー

    • こんな史実があることすら知らなかった。
      こんな無念な死があるなんて。

      2014/06/19 by もぐら

    • こんな現実があったんですね…
      でも、なぜ一人の女性にここまでしたのか、実際共犯だったのかどうか…
      いろいろ気になって観たくなりました!
      >> 続きを読む

      2014/06/19 by きつねこ

    声をかくす人
    コエヲカクスヒト

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