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太陽にかける橋 ペーパー・タイガー

ジャンル: ドラマ , アドベンチャー , アクション
公開: 1976/05/01
製作国: イギリス
配給: 東宝東和

    太陽にかける橋 ペーパー・タイガー の映画レビュー (最新順)

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    全2件
    • 4.0 笑える ハラハラ 元気が出る

      ぜーんぜん期待してなかったのですが、予想外の佳作でした。

      少年と家庭教師の友情物語、と書くと、地味で教育的で全然おもしろくなさそうに聞こえますが、登場人物たちが(主役も脇役も)ちょっとトボけてて味があって、いろいろ意表をつく行動をするのがおかしくて、いつの間にかすごく引き込まれて見てしまいました。

      最初の30分くらいは、テロリストが何やら不穏な動きをしているし、三船敏郎が威風堂々と出てくるしで、これは政治と正義をテーマにしたアクションムービーで、最後はミフネが怒りの大乱闘でも繰り広げるのかしらん?と思ったのですが、その直後から予想外の方向に話が転んでいってビックリでした。

      政治アクション?・・・いやいや、これは少年のまっすぐで澄んだ心が、適当に生きてきたインチキじじいを生まれ変わらせるコメディ・ドラマです。

      この少年のキャラクターがすごくいいんですよぉ!
      非常に素直で、澄んだ湖みたいに心が透明で、でもちょっとこまっしゃくれていて。簡単に人を信じる幼い子供かと思いきや、意外にクセ者なところもある。
      で、薄っぺらで怠け者な家庭教師も、この少年のペースにすっかり巻き込まれてしまって、なけなしの勇気が心の中に芽生えてくるんですよねえ。
      いやあ、いい話です。

      タイトルの「ペーパー・タイガー」ってなんのこっちゃと思ってたけど、「張子の虎」って意味なんですね。ああ、そういうことか、と思いました。
      ただ、いまだに「太陽にかける橋」の方の意味はよく分かりません。

      パッケージに三船の顔がどどん!と出てますが、彼は単なる脇役。
      こういうのを「客寄せパンダ」って言うんだぞ、と、子供にでも教えてあげてください。(笑)
      >> 続きを読む

      2018/01/12 by みけ猫

      「太陽にかける橋 ペーパー・タイガー」のレビュー

    • 3.0

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「太陽にかける橋 ペーパー・タイガー」は、ゲリラ活動の盛んな東南アジアの某国が舞台で、外務大臣がテロに狙われたりと政情がすこぶる不安定な状況だ。

      3カ月後に駐英大使としてロンドン赴任が決まった日本大使(三船敏郎)が、イギリス人の家庭教師(デイヴィッド・ニーヴン)を招く。この家庭教師は、自分が第二次世界大戦でいかに勇敢に戦ったかをことあるごとに自慢して、少年(安藤一人)は、"先生は英雄だ"と誇りに思っている。

      ところが、外務大臣暗殺に失敗した革命グループは、この二人を誘拐して、捕われた同士たちの釈放を要求したのだ----。

      これがこの映画の発端で、そして、誘拐された二人の触れ合いから、この老イギリス人が、"常に英雄であること"を夢見ていた、平凡な田舎教師であることがわかってくるのだが、このゲリラたちを憎むでもなく、権力側も結構皮肉って描くという配慮はあるものの、政治的な要素は一切排除して、"サスペンス・アクション"に徹していることが、素直に楽しめることにもなったし、逆に言えば、少々食い足りない思いを残す結果になったのだと思う。

      監督は「素晴らしきヒコーキ野郎」のケン・アナキン。キャロル・リード監督をあげるまでもなく、イギリス映画にとってこの手のサスペンス・アクション映画は、そもそもお得意のジャンルであり、ハリウッド映画のような派手さには欠けるものの、律儀にカットを積み重ねて、結果として手に汗握る盛り上がりを見せる----、というのが共通の作風のような気がする。

      そして、この映画も、当然その延長戦上にある作品で、三船敏郎を大使役に起用して、デイヴィッド・ニーヴンと張り合わせようとした企画や、政治的な背景を味付けに使った点などが目新しさを感じさせるものの、演出スタイルは手堅いまでにイギリス映画の伝統を守っているように思う。だから作品としての新鮮さはないものの、安心して観ていられるのだと思う。

      このような作品だから、例え主人公が誘拐されようとも、最後に助かることはわかっているので、助かるまでのプロセスにおいて、いかにサスペンスを盛り込むかが勝負となるが、その点ではまず合格点が与えられると思う。

      そして、その後に、軍人でもなければ勲章にも縁がない、無能な田舎教師だ----と告白して去ろうとする家庭教師に、大使が「夢は誰しも見るもの、あなたなくして息子の将来はない」という場面がある。

      甘いと言えば甘いが、人種は違っても人間同士として、"通じ合う時"が、締めくくりに描かれているのが、観終わった後の爽快感につながっているのだと思う。

      デイヴイッド・ニーヴンが、飄々たるキャラクターの人物を好演していて、少年役の安藤一人もなかなかの健闘で、助けられて父親のところに駆け寄る前に、まずお辞儀をするところなど、実に微笑ましい。

      このお辞儀というのは、西欧人にとっては余程、奇異に映るのか、魅力的なあいさつの方法に見えるものらしい。三船敏郎は柄だけで演じている感じで、あまり演技のしようがなかったという印象だ。彼の妻役で「サヨナラ」の高美似子が出演していたのも、映画ファンとしては実に嬉しいことだ。
      >> 続きを読む

      2017/01/15 by dreamer

      「太陽にかける橋 ペーパー・タイガー」のレビュー

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