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フィアレス

Fearless
ジャンル: 外国映画 , ミステリー・サスペンス , ドラマ
公開: 1994/06/25
製作国: アメリカ
配給: ワーナー・ブラザース

    フィアレス の映画レビュー (最新順)

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    全1件
    • 4.0 切ない クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      "「聖なるもの」の表現に挑み、宗教が誕生する瞬間を捉えようとした作品 「フィアレス」"

      男がひとり、ビルの屋上のでっぱりの上、もう一歩踏み出せば落ちるしかない、という所に立ち、両手を広げて天を仰いでいる。その写真の上には題名の横文字、FEARLESS(怖いもの知らず)----。

      この映画のポスターは、一見すると、奇妙なポスターで、図柄にどこかファンタスティックな楽しさすら感じられ、何か夢のようなもの、童話的なものを連想させてくれます。


      この映画を観る前の前情報として、飛行機事故から奇跡の生還をした男の話で、死の淵から甦った男が恐怖感を喪失してしまう話のようで、しかも、監督が、私が愛してやまない「刑事ジョン・ブック/目撃者」のピーター・ウィアーという事で、否がうえにも期待が膨らみました。

      観終えて、正直、この映画が面白いかと言えば、面白くないのです。事前に予想していた内容とは、全然違う映画だったのです。

      まず違っていたのは、飛行機事故から生還した男の冒険譚ではなく、飛行機事故そのものの物語であったという事です。しかも、この事故が非常になまなましく、上空で機体に異変が生じ、しばらく飛行を続けた後で、畑に不時着しようとして炎上するのだから、我々日本人としては、どうしても日航ジャンボ機墜落事故を思い出してしまいます。

      何人かの乗客が九死に一生を得ますが、事故によって受けた精神的なショックは計り知れないものがありました。その心の傷を癒すために、航空会社から精神科医(ジョン・タトゥーロ)が派遣されて来たり、賠償金を少しでもふんだくろうとする弁護士(トム・ハルス)が立ちまわったりするのです。

      この事故の後始末を描く過程が、"暗いリアリズム"とでも言うべきもので、気が滅入ってしまいます。そして、乗客の中にただひとり、赤ん坊を救うなどの英雄的な行動を見せた人物がいて、それが主人公の建築家(ジェフ・ブリッジス)で、この事故の後、彼はまるで人が変わったようになり、「神さまは僕を殺せない!」などと叫んでは、高いビルの屋上に上ったり、車の行き交う道路を横断したり、奇行を繰り返します。

      更に子供を失くした茫然自失の女性(ロージー・ペレス)を苦しみから救い出そうとするのですが、この中盤あたりがまた、ドラマ的に盛り上がらず、面白くないのです。

      この原因を考えてみると、これは恐らく原作のせいではないかと思うのです。ラファエル・イグレシアスの原作は相当に観念的な小説で、それをなまじ忠実に映像化しようとしたために、陰気な問答が繰り返される映画になってしまったのだと思います。

      ただ、面白さが映画の価値基準の全てではないというのも、これまた真実で、そういう意味から言うと、一見の価値はあると思います。

      墜落寸前の機内の描写。隠されていた小さな事実が判明します。乗客の位置関係も明らかになります。その間をあたかも救世主のごとき建築家のジェフ・ブリッジスが歩いて行きます。鎮魂曲風の音楽と共に、光の中で飛行機がゆっくりと崩壊してゆくのです----。というラストシーンがとても印象に残って、素晴らしいと感じました。

      ピーター・ウィアー監督は、ここで「聖なるもの」の表現に挑んでいるのであり、宗教が誕生する瞬間を捉えようとしているのだと思います。

      "神秘主義者"、ピーター・ウィアー監督の面目躍如たる素晴らしいラストシーンだったと思います。
      >> 続きを読む

      2016/07/24 by dreamer

      「フィアレス」のレビュー

    • パッケージを見て、ペンギンかと思いました...

      2016/07/25 by ice

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