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ダークシティ

ジャンル: 外国映画 , ミステリー・サスペンス , ホラー , SF
公開: 1998/11/28
製作国: アメリカ
配給: ギャガ・コミュニケーションズ=ヒューマックス・ピクチャーズ

    ダークシティ の映画レビュー (最新順)

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    全14件
    • 評価なし

      決して太陽が昇らない街で、娼婦ばかりを狙った連続殺人事件が起こり、記憶をなくし、容疑者として追われる男が、疑いを晴らそうとするが…。

      原題: Dark City

      2020/09/26 by Silencer

      「ダークシティ」のレビュー

    • 3.0 ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
       




      『闇に閉ざされた迷宮の地図』

      自宅にて鑑賞。題名通り、終始、闇が画面を支配し、暗い夜のシーンが圧倒的に多い。“エマ・マードック(アンナ)”のJ.コネリー、“フランク・バムステッド”警部のW.ハートとお気に入りの演者が顔を揃えている。夜中に黒尽くめでハイカラーのロングコートにスキンヘッドの連中が黙々とライン作業に精を出し勤しむ様が微笑ましかった。意味有り気に謎が謎を呼ぶ展開は良いのだが、平坦で起伏に乏しい前半、まどろっこしい中盤~の展開と中途半端でカタルシスに欠ける対決シーン等々、全篇、どこか物足り気な割にラストは冗長気味で少しダレてしまった。60/100点。

      ・画的な雰囲気として、無彩色で蒸気の立ち込める退廃した夜の街並みで古くは『メトロポリス('26)』、『シン・シティ』シリーズ('05・'14)や『エンゼル・ハート('87)』、『バットマン』シリーズ('89・'92・'95・'97・'05・'08・'12)の舞台となる“ゴッサム・シティ”、或いはD.リンチの(ナイトクラブで唄うジャズ歌手と云う共通点もある))作品群を、大きな輝く文字盤は『KAFKA/迷宮の悪夢('91)』辺りを髣髴させるが、孰れの作品よりも本作の方が何故かカラッとした印象を受ける。見せ場は真夜中に正体を現す不気味な街であろうか。姿を変えるその様は規模は違えど『ドクター・ストレンジ('16)』や『インセプション('10)』辺りを想起した。建物が歪み、変化して行くアイデアは前作『クロウ/飛翔伝説('94)』撮影時のセット替えの際、思い附いたと監督は答えている。

      ・ネタバレとして、第三者による環境下でのコントロールされた日常生活と云う世界観や設定は『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー('84)』、『新・世にも不思議なアメージング・ストーリー2('88)』に収録されている『シークレット・シネマ "Secret Cinema('86年4月6日米国TVにて初放送)"』、『トゥルーマン・ショー('98)』、『エドtv('99)』、『シグナル('14)』等によく似ており、プロットの大筋──偽の過去に疑似体験、刷り替えられた記憶等はP.K.ディックそのものである。

      ・クライマックスで描かれる“チューン”と呼ばれる「力」の対決は『スキャナーズ』シリーズ('81・'90・'91・'93・'94)、軟体生物が頭から出て来るのは『ヒドゥン』シリーズ('87・'93)、『ノイズ('99)』を思わせる。

      ・立派ながたいとは裏腹にK.サザーランドが演じるのは珍しく気弱な“ダニエル・P・シュレーバー”博士──この役名は、統合失調症者の犯罪に関する制度見直しを推進した1903年に刊行された「シュレーバー回想録─ある神経病者の回想録」の著者で、S.フロイト、C.G.ユング、J.ラカン、E.カネッティ、G.ドゥルーズ&P-F.ガタリ等、後継者に多大な影響を与えたと云われるダニエル・パウル・シュレーバーから採られている。原案・脚本を兼ねた監督によれば、本作は先述の本から構想を得たと云う。

      ・後半、登場する建物の屋上を飛び交うチェイスシーンで使用されたセットは『マトリックス('99)』の製作陣に売却されたらしい。これを念頭に彼作を観直すと、確かに本作で用いられたと思われるセットの一部が塗り直されたり、或いは微妙に形状を改良されたと思しき姿で背景やその他で活かされている様に見受けられる。

      ・冒頭、R.シーウェルの“ジョン・マードック”が覚醒するモーテルのルームナンバーは“614”であり、これは救世主の到来が記された聖書の「第6章 14節」に由来するらしい。

      ・前半、W.ハートの“フランク・バムステッド”警部が“エマ・マードック”のJ.コネリーに示したR.シーウェルの“ジョン・マードック”の犠牲者と思われる娼婦のリストにあるのは"Michelle Davies"、"Alison Montgomery"、"Samantha Richards"、"Kathleen O'Shea"、"Simone Shaunessy"、"Beth Mulligan"の六名分である。

      ・ラストシーケンスで、“エマ・マードック(アンナ)”役のJ.コネリーが海を眺めているカットがある。この印象的なショットは、後に彼女が出演した『レクイエム・フォー・ドリーム('00)』、『砂と霧の家('03)』の二作にて再演されている。

      ・製作陣によると本作のアートディレクション、取り分けデザイン上のテーマは円と螺旋(渦巻き)であると云い、指紋や傷跡、街中そこかしこに溢れる落書き、地下都市のビジュアル等、冒頭から全編を通し一貫し使われている。これは知らず知らずの内に街が作り直され、記憶もどんどん変化するコンセプトに沿った象徴的なモチーフとして用いられたとしている。

      ・ポストプロダクション時、制作陣と監督を初めとした現場陣で編集を巡り対立が起こり、監督はディレクターズカット版を作った。変更点としては例えばオープニング、“ダニエル・P・シュレーバー”博士(シナリオ上はこのキャラクターは生き残っていた)のK.サザーランドによるモノローグはカットされた他、様々なシーンに手が加えられ、公開版よりやや長くなったこのヴァージョンはDVD他の媒体で観る事が出来る。

      ・映画評論家のR.イーバートは本作を自著"The Great Movies('03)"内で自身のベスト100にリストアップし、論じてる他、'98年のベストフィルムであると称賛した。彼の解説は米国版DVDの副音声に収録されている。

      ・エンドロール時に"Filmed in Panavision"とクレジットされているが、全シーンスーパー35mmで撮影されているらしい。亦、本作は'98年2月25日にカリフォルニア州ロサンゼルスに在るセンチュリーシティにてプレミア初上映されたのを皮切りに二日後の'98年2月27日に全米公開されたが、エンドロール上のコピーライトにはMCMXCVII(1987年)とクレジットされている──これは当初、'97年秋頃に公開が予定されていたにも関わらず、何らかの事情で約半年遅れ、年が跨いでしまったようである。



       
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      2019/07/30 by 三多羅 格

      「ダークシティ」のレビュー

    • 4.0 ハラハラ クール

      ネタバレ   このレビューはネタバレを含みます。
      この映画「ダークシティ」は、「クロウ-飛翔伝説-」「アイ,ロボット」のアレックス・プロヤス監督が描いたSFスリラー。

      太陽が昇らない漆黒の街。何者かによって記憶を奪われたジョンは、自分が連続殺人犯として追われていることを知り愕然とする。
      妻のことも思い出せず、自分が何者かも分からないまま、追い詰められていく彼の前に、やがて正体不明の男たちが現われる。

      謎が謎を生むミステリアスなドラマが、混沌とした雰囲気の中に展開していく。
      緻密なデザインによるセット、SFXを駆使した壮大なスケールの都市空間など、洗練された映像が素晴らしい。

      この映画を観ながら思ったのは、これは丸っきり「マトリックス」の世界だなということでしたね。
      自分が住んでいる世界は、全て偽物で、他の誰かに操られている。だけどみんな気づいていない。
      似たような命題を与えられた二つの作品ですが、そこから導かれた結論は、あまりにも対照的なんですね。

      「マトリックス」では、最後に機械との戦争は終わったものの、前と変わらず人類のほとんどは繋がれたままであり、人類が絶滅することは無くなったが、全員が解放されることも決して無いということが仄めかされていました。

      それは、人と機械が共生の関係なくしては存在できず、その事実はこれからも変わらないだろうということでした。
      レボリューションの意味が「革命」ではなく「循環」だというのも、なんとも後味のすっきりしない結末だと感じたものでした。

      一方、この「ダークシティ」では主人公は、偽物の世界をいとも簡単にぶっ壊してしまいました。
      「何でも変えられる能力」とは、いささか頼もしすぎる設定ですが、終始、暗い夜の世界で進行した物語が、最後に日の出で終わるのも、爽やかだったと思う。

      「ニセモノの世界」という設定において気になることの一つとして、「端っこはどうなっているのか?」ということが挙げられると思う。
      「マトリックス」が我々観る者に与えた「ニセモノの世界」の世界観は、論理的でしたが、「ダークシティ」のそれは叙情的なんですね。

      「マトリックス」がコンピュータによって管理された世界であるのに対し、「ダークシティ」では記憶を盗み、こっそり作り変えられるというもので、「モモ」や「ロスト・チルドレン」などの映画を彷彿とさせ、人間が寝ている間に異星人たちが、記憶と共に思い出の品をこっそり入れ替えるシーンは、メルヘンの趣すら感じられましたね。
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      2018/11/30 by dreamer

      「ダークシティ」のレビュー

    • 5.0 ハラハラ クール

      ネットで視聴(英語字幕)

      アメリカ映画だが、まるでイギリス映画みたいな肌触りのSF。
      重たく、暗い。
      できばえとしては、最近見たものの中では出色。

      最後の展開は、SFではよくあることだけれども、すっかりだまされてしまった。
      ラストシーンも素晴らしい。
      >> 続きを読む

      2018/10/08 by Raven

      「ダークシティ」のレビュー

    • 3.0 ハラハラ クール

      なんと言ってもね、ジェニファー・コネリー の眉がすごい!

      2018/07/21 by motti

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