エア・フォースII（トゥー）

  このレビューはネタバレを含みます。
アメリカ副大統領機（エアフォースⅡ）が、洋上で落雷により不時着。辿り着いた島は武装集団が支配していた。

普通に面白く、普通過ぎて物足りない。

まず、エアフォースⅠならピンと来るのだが、そこをあえてⅡと言うのが面白い。

ただ、これは意外に効いていて、まず、「副」大統領で有るが故にリアルに感じ易い。

つまり、副大統領のことはほとんど知らないが、大統領になると、イメージもハッキリして来るので違和感の有無が違って来るように思う。

また、大きいのが予算削減的な見地。
アメリカ大統領その人が被害者だったとしたら、捜索/救出のアメリカの本気度は明らかに違って来たはずで、これを違和感なく映像化するには、相当のコストが必要だったはずで有る。

見どころは、女性SPの活躍シーン。
豊富な従軍経験から来る鮮やかな振る舞いと、世界で2番目の権力者の担当で有る誇りと使命感が美しい。

また、軍人出身の副大統領も、なかなかワイルドで良い。
シビリアン・コントロールの観点から、軍閥に連なる人は権力に就いて欲しく無いという前提はさておき、彼のように、逆境でも冷静さを失わずにいられる、裸の自分に自信を持てる人がリーダーには望ましいと思った。

大統領は常に声の出演で、結局一度も姿を現さないのも面白い趣向だと思う。 >> 続きを読む

2014/05/01 by ice

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